わたくし収納マンはクライアント宅で洗濯機の上のスペースに棚を取り付けたりすることがよくありました。クライアントのご要望を詳しくうかがったうえで寸法を測り、必要な金具や棚板をホームセンターで手配し、後日改めて取り付けるという流れになります。
このように説明すると実に簡単なことなんですけど、実際には結構面倒臭いんですよね。状況に応じてどんな金具を使うべきか思案することもありますし、遠くのホームセンターに足を運ばないと手に入らない材料があったりするからです。
まあ、だから私が呼ばれたんだろうなと思うわけですが(笑)、こんなものがあったら収納マンを呼ばずとも誰でも手軽に棚を作ることができそうです。
※この記事は2018年6月16日時点の情報に基づいています(2024年1月14日一部更新)
藤山・フィットラック
今回ご紹介するのは藤山(ふじやま)の「Fitrack(フィットラック)」というシステム収納パーツです。
フィットラックは決して新しい商品ではありません。私が調べた限りでは10年くらい前から既にあり、マンションや一戸建て住宅での採用実績は豊富なようです。一方、逆に言うと一般消費者向けにはあまり普及していなかったため、近年になってからB2Cでの販促を強化している模様です。
それはともかく、フィットラックのようなシステム収納パーツは他にもいろんなものがあります。むしろもっとスタイリッシュなものは他にもたくさんあり、フィットラックはちょっと見た目に野暮ったい感じもするほどです。
しかし、フィットラックは法人向けよりも一般消費者向けに販売したほうが良いと感じます。上の動画を見ていただいたら分かる通り、レールを使った構造のため素人でも設置が簡単なうえに、様々なシチュエーションで使いやすい汎用性があるからです。
壁掛け収納ラックお試しセット
それでも、こういうDIYパーツはどれを選んで良いのか分かりにくいため、一般消費者では手が出しにくいところだと思います。そんな人のために、販売店(リビングプロデュースス・ティックス)が用意したオリジナルセットというのがあります。
上写真の「壁掛け収納ラックお試しセット」は、棚板、棚柱、それと必要に応じて石膏ボード壁用のアンカーがセットになった商品です。幅は45cm、60cm、75cm、90cmの4サイズ、奥行きは30cmと40cmの2サイズ、棚柱の高さは70cmと120cmの2サイズから選べて、税込10,000円から15,500円というお手頃価格。オプションで棚板の下側にパイプハンガーを付けることもできるので、洗濯機上やパイプハンガーがないクローゼットに付けるのに最適なセットです。
実際のところ、ホームセンターで買い揃えたほうが安く済みますが、その場合は組み合わせをイチから選ばないといけません。また、棚板はプリント合板ではなく低圧メラミン貼りで丈夫ですし、ホルムアルデヒド等級F☆☆☆☆(最高ランク)ですから安心です。ホームセンターでは手に入らない高品質な棚板で、価格に十分見合った品質と言えるでしょう。
クローゼットおすすめセット
リビングプロデュースでは一般消費者向けにフィットラックの様々なセットを用意しています。先ほどのシンプルな棚板1枚のものは序の口で、上写真の「クローゼットおすすめセット」のような壁面全体をクローゼットにしてしまうセットもあります。
このセットの場合、幅165×奥行40×高さ197cm、棚板3枚とパイプハンガー3本で、税込52,056円。リフォーム屋を呼んで取り付けてもらうのに比べて格段に安くつきますし、必要なパーツをジックリ選ぶことができます。
オーダー収納プラン
そうは言っても、家によって状況は様々ですから、どれを選んで良いか分からない方も多いと思います。そんなときは、図面などを送ると最適な組み合わせを提案してくれる「オーダー収納プラン」というものもあります。
いやはや、これは便利ですねー。便利なだけでなく、これなら耐荷重の不安なども解消しながら最適なプランを実現することができそうです。
欲を言えば施工までやってくれるサービスがあればもっと良いのでしょうけど、その必要性を感じるならリフォーム屋に頼めば良いわけで。こちらはあくまでも費用を抑えてスッキリとしたシステム収納パーツを買えるショップということでしょう。
いやはや、本当に便利な世の中になったものですねー。
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