出張買取「バイセル」ってご存知ですか?テレビCMが頻繁に流れているので、普段テレビを観ない私でも知っているのですから、知名度はピカイチでしょう。
ですが、出演しているタレントさんの好き嫌いはさておき、ぶっちゃけ「こんなのに騙される人っているのかなー?」などと思っていました。家に上げたが最後、「金プラチナありませんか?」と言って来るに違いありませんからね。
そんな風に勝手に思っていたんですけど、意外なところにまんまと引っ掛かる人がいました。ウチの母です(苦笑)
「あなたの旦那(=私の父)、リサイクルショップやってたでしょ!正気ですか!?」と全力でツッコミつつ、話のネタくらいにはなるかもしれないと思って付き合うことにしました。
※この記事は2020年10月23日時点の情報に基づいています
母が買取査定を依頼したもの
掛け軸
「いったい何を買い取ってもらうつもりなの?」と母に聞いたところ、まずは掛け軸とのこと。そこで目標金額を聞いてみたら、「そうねー。1本500円として10本で5千円くらい?」との回答が。まあ、親父がリサイクルショップをやっていた頃だったらそれくらいにはなっていただろうね。
置物
祖父が買い集めた置物もたくさんあります。手彫りの熊、鋳物の獅子、ウミガメのはく製。ほかにも全幅1m以上もある水牛の角とか、高麗人参とか。
壺
壺や花瓶もいくつかあります。手彫りの熊ミニにアイヌの夫婦像。なんだか「実家あるある」みたいになってきましたね(苦笑)
着物、食器、洋酒、傘など
着物もありますが、仕立てたものよりは反物がメイン。ほか、大皿やカップ&ソーサーなどの食器、洋酒、折りたたみ傘など。家電もありましたが、バイセルでは買取りしていないそうです。
貴石画
貴石画や油絵もたくさんあります。成金だった祖父が価値もよく分からないまま、気前良く買い上げていたそうです。
バイセルさん査定開始
とにかく手放したいモノが多数あるわけですが、予定時刻通りにバイセルさんが来られました。おぎやはぎさんに似た感じの優しそうなイケメンです。
「こんなにたくさんあるのに、果たして今日中に査定できるんだろうか?」と思いましたが、そこはさすがプロ。1時間半ほどで終わりましたね。買い取れる可能性のあるものはジックリ見ますが、そうでなさそうなものは軽くスルーしていきます。
買取りしてもらえたもの
グッチのバッグ
結果、買い取ってもらえたものをお見せしましょう。まずはグッチのバッグが1点、2千円で。こんなの、母や祖母が使ってるのなんて一度も見たことないですけどね。
ワニ革のバッグなど
ワニ革やオーストリッチのバッグが100円×5点で500円。あとでメルカリで調べたらだいたい3千円前後が相場みたいですが、完全に供給過多でなかなか買い手がつかないみたいです。
ナポレオン(ブランデー)
早くも最後です。ナポレオン(ブランデー)が1本、500円。ほかの洋酒は希少性が低いということで買い取り不可でしたが、このナポレオンならメルカリで5千円くらいが相場のようです。
500円だったら義父にあげたほうが良かったかなーなどと思いましたが、まあそこは母のモノなので。
バイセルの買取傾向
しめて5点、3千円でマネー成立。つまるところ、肝心の掛け軸や骨董品は買い取ってもらうことができませんでした。逆に、今回買い取ってもらえたものは、母は買い取ってもらえるとは思っていなかったみたいです。
基本的に着物は晴れ着じゃないと難しいそうです。また、掛け軸、壺や絵画などの骨董品は、基本的には有名な作家でないと買い取れないということです。バッグや洋服もブランドがすべて。
逆に、「こんなんないですかー?」と聞かれたのは、金・プラチナ(苦笑)それに、銀食器、南部鉄器、刀、古銭、テレホンカードなど。要は換金性の高いもののほかは、中国のコレクターに需要がありそうなモノだということです。
というわけで、母としては残念な結果に終わりました。「うわっ!こんなに!?(買い取ってくれないものなの!)」と思ったことでしょう。しかし、これを機に母が価値があると思い込んでいたモノは価値がなかったと認識してもらうことができれば、私としては成果があったと思います。
あと、バイセルは胡散臭いと思い込んでましたけど、終始キチンとしてたことには驚きました。クーリングオフの説明もバッチリで、お年寄りでも安心して利用できるのではないかと思います。
前述の買取傾向を踏まえたうえで手間なく不要品を手放したいなら、買取査定を依頼してみるのも良いのではないでしょうか。
コメント
「こんなんないですかー?」と聞くのは古物商法違反、とコメントをくださった方!
申し訳ありません、誤ってコメントを削除してしまいました。
そうなんですねー。
それ聞くのはダメだったんですね。
大手でも必ずしもコンプライアンスを守っているわけじゃないと知りました。
勉強になりました。
ありがとうございます。