100円ショップに行くと、「こんなものが100円で買えるなんて!」と驚かされることが多いものです。しかし、最近は原料や物流のコストが上がって100円で提供するのが難しくなり、ワッツやキャンドゥで200円以上の商品の取り扱いが増えていることがマスコミでも取り上げられています。
収納グッズも例外ではありません。ジャッキ式のつっぱり棒や大型の収納ボックスがダイソーで200円以上で販売されている光景は既に見慣れましたが、一方で100円ショップで定番だった商品が店頭から消えていたりするのです。
※この記事は2020年12月21日時点の情報に基づいています
サナダ精工・アレンジコロ付ボックス
セリアなどで販売されていたサナダ精工の「アレンジコロ付ボックス」は、キッチンや洗面化粧台のシンク下収納グッズとして超定番の商品でした。
この商品を「最近見掛けない」と収納のプロの人たちの間で話題になったのが2015年頃の話。その当時はまだ私の地元のセリアの店頭に並んでいたんですけど、ほどなくして見かけなくなりました。
そして、そんな話もとっくに忘れてしまって、先日また欲しいと思って探してみたのですが、当然ありません。調べてみると、2014年6月にサナダ精工が生産終了を告知していました。つまり、2015年にセリアの店頭に並んでいたのは貴重な在庫だったわけです。
シンク下で使いやすいサイズと仕様
最近はシンク下収納ボックスと言えばファイルボックスが人気です。しかし、サナダ精工のアレンジコロ付ボックスはファイルボックスにはない魅力がたくさんありました。
まずサイズです。100円ショップで販売されているプラスチック製の収納ボックスはほとんど全長40cm以下です。つまり、奥行約36cmのアレンジコロ付ボックスは100均で最大級の収納ボックスと言えます。
一方で、40cm弱の収納ボックスなら100均にはA4用紙が入る大きさや3段カラーボックスにフィットするボックスもあります。しかし、それでは短辺側が大きすぎるんです。もっと言うと、シンク下に洗剤などを収納するには深さが物足りないんです。
また、ファイルボックスの多くは幅が10cmまたは15cmです。それに対し、アレンジコロ付ボックスは幅約19cmで、レトルトカレーより一回り大きい箱とかポリ袋のストックとか、そういうちょっと大きめのモノを収納するのに本当に便利なサイズなんです。奥行が大きいことは言わずもがな、シンク下で重宝します。
それだけ奥行が大きいとたくさんモノが収まり、重くて引き出しにくくなってしまいますが、コロ付きだからスムーズに取り出せます。さらに、手前に指を引っ掛けやすい形状。網目状じゃなくて全体がフラットなので丈夫で、収納物が引っ掛かることもありません。どこにでもありそうなとてもシンプルなものですけど、本当に使い勝手が良いんです。
これが100円で買えないなら、200円、いや300円出しても良いと言う人はきっといると思います。と思ったら、本当にあったんですね(笑)
不動技研・ストックボックス F-2555
サナダ精工のアレンジコロ付ボックスが廃番になってからしばらくして販売開始された「ストックボックス F-2555」は、サナダグループの不動技研の商品です。サイズは0.1mmと変わらず、形状もまったく同じに見えます。こういう商品の金型は非常に高価ですから、金型を流用しているのでしょう。
しかし、価格は100円ではありません。anazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングを見る限り、もっとも安いところでも税込330円です(2020/12/21現在、以下同)。
不動技研・ストックボックス F55502
クリア色だけでなくホワイト色もあります。「ストックボックス F55502」は「ホワイトシリーズ」の1アイテムという扱いで、価格は同じく税込437円からとなっています。
すごいですねー。以前は税別100円で買えたものが今となっては300円以上も出さないと買えないなんて。
それでも私はまた必要になったら買いますよ。10年くらい前に買ったものが未だに現役で使えているのですから、300円以上でもコスパは決して悪くありません。
でも理想を言えば、奥行はもう少し深めの40~45cmにして、ダイソーやキャンドゥで200~300円くらいで売ってくれたら一番ありがたいです。「プラ箱=100円」というイメージが強いので難しいでしょうか。
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