先日、近所のダイソーで、これまで見たことのない商品に出くわしました。シールフックなんですけど、フィルムに付いているのはフックではなくネジと袋ナット。パッケージ写真を見るに、主に金属製のフックを固定する用途のようです。
でも、普通に考えれば、最初からフックが付いたシールフックを買えば良いわけで。ダイソーやセリアでも小久保工業所のシールフックが売られていますからね。
それで軽くスルーしようとしたのですが、ちょっと待てよ。これってひょっとすると使いようによっては面白いんじゃないかと考え直しまして、とりあえず買って帰ることにしました。
※この記事は2022年2月17日時点の情報に基づいています
元林・ナットつき壁面シールフック
8mm | 12mm | |
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品番 | CUG-12 | CUG-13 |
JANコード | 4968583218969 | 4968583218976 |
サイズ | 60×60×8mm | 60×60×12mm |
材質 | PVC、PS、スチール | |
製造国 | 中国 | |
税込価格 | 110円 |
このたびダイソーで購入した「ナットつき壁面シールフック」は元林の商品です。ネット上にはまだ情報がまったくないようですが、元林の商品ということは今後はセリアなど他の100円ショップでも扱われるかもしれません。
ラインナップは8mmと12mm。それぞれ2つ入りです。購入時点では何が8mmなのか(12mmなのか)判然としなかったので、まずはそこから確認することにしました。
ネジの出っ張りが8mm
デジタルノギスで計測したところ、8mmというのはネジが出っ張っている部分のことでした。12mmのほうは今回は購入していないものの、同様であると推定できます。
なお、同様に私が計測した限り、パッケージに記載されているサイズは正確ではありません。全体の厚み(高さ)は袋ナットを外した状態で11mm、袋ナットを目いっぱい締め込んで12mm、緩く締めて16mmといったところです。
こちらのネジと袋ナットで固定できるものの厚みは、おおよそ2~5.5mmといったところでしょうか。鉄板やプラスチック板に適した厚みですね。12mmタイプのほうはそれより4mm増しという計算ですから、6~9.5mmの木質系合板に適した厚みと考えられます。
ネジの太さはM4(4mm)と思われますが、いずれの数値も目安程度にお考え下さい。
フラッシュドアなどにも貼れる
接着面はどうでしょうか。この手のフィルムフックは鏡面でないと貼り付かない「吸着式」と、多少のザラザラ面なら問題なく接着できる「粘着式」がありますが、こちらは後者でした。プリント合板もOKと書かれている通り、フラッシュドア(一般的な室内用ドア)でも問題なく貼ったり剥がしたりすることができます。もちろん、繰り返しの使用も可能。
なお、ユニットバスの壁面にも貼り付くのですが、水に濡れやすい場所や湿気の多い場所はNGとなっています。
耐荷重1.5kgは余裕でクリア
耐荷重は約1.5kgとなっています。試しに2リットルのペットボトルを掛けてみたところ、まったく問題ありませんでした。ただし、貼り付ける場所の状態にもよると思います。
時計を掛けてみた
それでは早速、ナットつき壁面シールフックを使ってみましょう。まず手始めに時計を掛けてみました。
これならドアにネジ穴を開けたり、一般的な粘着式のフックを使いたくない場合に最適ですね。多少の凸凹があるキッチンパネルや家具にも同様に取り付けできると思います。
電源タップの壁掛けは不可
電源タップは壁や家具に固定する派の私としては、これで電源タップを掛けられないかとも思っていました。しかし、我が家にある電源タップで試した限りは、ネジ穴が小さくて袋ナットが入りませんでした。ちなみに、袋ナットの直径は8mmです。
ウォールシェルフにも
手元にネジで固定するタイプのフックがなかったので、以前にセリアで購入したアイアンのウォールシェルフを試してみました。
結果はバッチグー。4点固定のところ2点固定になってしまいますが、耐荷重は1.5kg×2ケ=3kgくらいなら問題ないでしょう。
ティッシュケースも壁掛けOK
ほかに壁に固定できるものがないかと家じゅうを探し回ったところ、山崎実業の「コンパクトティッシュケースtower」が目に入りました。
ネジ穴はピッタリ。おそらくtowerシリーズのネジで固定できる商品の多くは同様にこれで壁面に固定することができるんじゃないでしょうか。
100均プラ箱でウォールポケット
続いて、手元にあったダイソーのプラ箱にドリルで4mmの穴を2ヶ所開けて、ウォールポケットを作ってみました。
かなり良い感じ。これで味を占めてしまったら、好きなサイズのウォールポケットが作り放題じゃないですか!
キッチン扉内に有孔ボード
システムキッチンの扉の内側にナットつき壁面シールフックと有孔ボードやワイヤーメッシュパネルを取り付ければ収納スペースを作ることもできます。コマンドフックで引っ掛けるよりもシッカリ固定できますし、100均なのに見た目もスマートだと感じます。
これヤバい!マジ神アイテム!使い道が無限に広がりそうです。
改めて調べてみたところ、ナットつき壁面シールフックと同様の商品は以前からamazonでも扱われていたようです。なので、元林が開発したというわけではなく、中国で見つけてきた商品を輸入したというところでしょう。
ですが、これはいったん使い方を知ってしまうと虜になります。なぜなら、これまでマグネットや吸盤がくっつかなくて、しかもネジや粘着テープを使いたくないところに何かを固定するというのが一番難しかったのに、これを使えば一気に解決するわけですから。一般的なフラッシュドアや玄関ドア、シューズボックス、キッチンパネル、システムキッチン、洗面化粧台、木製家具など。もちろん賃貸住宅でもOKです。
元林さん、これはまたエライもんを見つけてきたものですねー。
コメント
「ネジの太さはM4(4mm)と思われます」とのことですが、この情報を元にホームセンターでM4の六角ナットを購入してつけてみたところ、ピッタリでした。この情報はパッケージにも書いていなかったので助かりました。ありがとうございます!
アキバさま
わざわざありがとうございます!
お役に立ててうれしいです^^