100円ショップに行くと様々なフックが手に入ります。大きさや色、入数の違いはもちろんのこと、取り付け方ひとつとっても、粘着式、吸盤式、吸着式、マグネット式、木質壁用、石膏ボード壁用、コンクリート壁用など様々なものがあります。
それだけあれば十分なんですが、今回セリアで発見した新商品はとても珍しいクランプ式です。まさか100円ショップでこんなに手の込んだものが手に入るとは思いませんでした。早速、試してみましょう。
※この記事は2022年11月29日時点の情報に基づいています(2024年4月12日一部更新)
だいゆう・挟んで固定 クランプフック
JANコード | 4571336081026 |
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サイズ | 34×56×84mm |
耐荷重 | 1kg(縦使いの場合) |
取付けられる場所 | 厚さ10~30mm 奥行20mm以上 |
材質 | 本体:POM樹脂 スベリ止め:合成ゴム |
製造国 | 中国 |
税込価格 | 110円 |
このたびセリアでゲットしたのは、だいゆうの「挟んで固定 クランプフック」です。だいゆうはセリアで吸着式のフィルムフックのパイオニアで、今回もまた競合他社を一歩リードした格好と言えるでしょう。
それはさておき、クランプ式と言えばスチール製のものが一般的ですが、こちらはPOM樹脂製。POMとはポリアセタールのことで、耐熱性や耐摩耗性に優れており、今回の商品ではネジの部分に適していることからこの材質が選ばれたものと考えられます。ちなみに、ポリアセタールはオモチャの歯車などにもよく使われています(参考:ポリアセタール樹脂(POM樹脂)とは by旭化成)。
ヘッドホン等を掛けるのに最適な大型フック
だいゆうのクランプフックはデスクやテーブルの天板に固定して、ヘッドホンやバッグを掛けて使うことを想定しています。そのため、フックは大型でフラットです。
なお、取り付け可能な天板厚は10~30mm、奥行20mm以上の出っ張りが必要と表示されていますが、この寸法なら実際には奥行27mm以上あったほうが良いと思われます。
テーブルに取り付けてみた
実際にテーブルの端に取り付けてみるとこんな感じです。ネジをあまり強く締めると、コの字型のパーツが変形してしまうので、ほどほどにしましょう。
クランプフックの耐荷重は1kg
耐荷重は最大1kgまでとなっています。しかしながら、2リットルのペットボトルを掛けても問題なさそうでした。ただし、これ以上はちょっと厳しい感じがします。
側板などにも取り付けできる構造
このフックはクランプ式というだけでもユニークなのですが、フックの向きを90度単位で変えられる構造になっており、書棚の側板などに取り付けることも可能です。
カラボの側板に取り付けてみた
こんな風にカラーボックスの側板などに取り付けることができるのですね。なお、その際は耐荷重が1kgよりも劣るということです。
2kgのペットボトルを試してみたところ、クランプ部分が滑って少し手前に傾いてしまいました。1kgのペットボトルなら概ね大丈夫そうでした。
ちなみに、こちらのクランプフックはもちろんカラーボックスの天板や棚板にも取り付けできます。
造作棚に取り付けても良さそう
ほかに使えそうなところはないかと家の中を回ってみたところ、洗濯機の上の造作棚に取り付けてみたら良さそうでした。こんな風に小型のピンチハンガーを掛けたりすると便利です。室内干しのスペースを確保したいときに最適かもしれませんね。
吊り戸棚には使えない
キッチンなどの吊り戸棚にも使えるかと思いましたが、フックがちょうど扉に当たってしまってダメでした。基本的にオープンな棚でないと取り付けできないと思われます。
元林・コーナーフック
JANコード | 4968583188521 |
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品番 | CNF-1 |
サイズ | 65×25×65mm |
耐荷重 | 2kg |
材質 | 本体:ABS樹脂 粘着部:EVA、アクリル系粘着剤 |
製造国 | 中国 |
税込価格 | 110円 |
セリアには少し前から、同じような用途で使えるフックが販売されています。元林の「かんたん貼るだけコーナーフック」です。
こちらのコーナーフックのほうがデザインがシンプルで、耐荷重も2kgと大きいです。しかしながら、こちらは粘着式なので貼り付ける場所を選ぶうえ、位置調整も簡単ではありません。
コーナーフックの耐荷重は2kg
こちらのコーナーフックの耐荷重は2kgとなっています。実際に2リットルのペットボトルを掛けても問題ないです。
ただし、それ以上でも余裕という感じではありません。ここはやはりメーカーによって耐荷重の基準が違うだけと考えるべきでしょう。
フックそのものは小さめ
クランプフックのフックは奥行が内寸で38mmありましたが、こちらのコーナーフックは25mmと小さめです。レジ袋やエコバッグ、トートバッグ、巾着袋などを掛けるのに適した形状と言えるでしょう。
一方で、この形状ならクランプフックのように板状でなくても取り付けできるので、食器棚カウンターやチェストの天板に貼り付けることもできます。天板が出っ張っていないデスクにもOK。用途に応じて使い分けるとよろしいかと思います。
クランプフックとの比較
だいゆうのクランプフックと元林のコーナーフックを並べてみるとこんな感じです。だいゆうのほうがフックが長く、それに比べると元林のほうは短くて、フックの位置が低いことが分かります。
そもそも取り付け方が異なりますが、掛けるものに合わせてチョイスしてもらうと良いでしょう。
というわけで、今回はセリアで新しく登場しただいゆうのクランプフックを紹介しました。
amazonでこういう形状のクランプフックを買うと最低でも1千円はします。もちろん、1千円以上もするものはスチール製だったり、クオリティーも高いですが、軽いヘッドホンなどを掛けるなら百均で十分と考える人は少なくないでしょう。
また、天板や棚板だけでなく、書棚やデスクなどの側板にも取り付けできるというのがニクイですねー。粘着式と違って位置の調整や取り付け場所の変更が容易ですから、ひとつ持っておくと便利に使えるかもしれません。
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