これから年始を迎えるにあたってスッキリさせたい場所はたくさんあると思います。中でも玄関は来客も見えるので非常に重要な場所のひとつと言えるでしょう。
今回は“住まいの本当と今”を伝える情報サイト「LIFULL HOME’S PRESS(ライフルホームズプレス)」による「一人暮らしの靴と傘の数・玄関収納に関する調査」を参照しつつ、玄関以外での靴の収納方法について考えてみたいと思います。
※この記事は2022年12月9日時点の情報に基づいています
年代が上がるほど靴の所有数は多い傾向に
一人暮らしの20〜69歳の男女1,207人を対象に調査した結果、男女別のそれぞれの年代における靴と傘の所有数は上表の通りとなりました。男性に比べて女性のほうが靴も傘も所有数が多く、また年代が上がるにつれて所有数が増える傾向にあることが分かります。
この調査はあくまで一人暮らしの人が対象ですが、二人以上の世帯でも同様の傾向があると考えられます。女性のほうがTPOに合わせて靴や傘を選ぶ必要性に迫られる場面が多くなり、また男女問わず年齢が上がるとともに買ったもののイマイチ合わなくて放置してしまった靴などが増えることが多いのではないでしょうか。
玄関以外の靴の収納はクローゼットが最多
靴が多くなると既設のシューズボックスだけでは収納しきれません。玄関のシューズボックス以外に靴を収納している一人暮らしの人は39.4%にも上るそうです。
玄関に収まりきらない人はどこに片づけているのでしょうか。その調査結果が上表です。クローゼット、押し入れ、室内が上位3位となっています。
私の経験上、シューズボックスに収まらない場合は玄関の土間や廊下の延長線上に靴を置いていることが多いように思うのですが、今回は”玄関以外で”と問うていることからこのような結果になっているものと考えられます。また、今回の調査は一人暮らしの方が対象ですが、二人以上の世帯であっても同様の結果になると思います。
靴をクローゼットに収納する場合
では、クローゼットに靴を収納する場合、どんな収納方法が考えられるでしょうか。
まずもっとも手軽なのは枕棚の上に乗せる方法です。靴は比較的軽いものが多いので持ち上げやすいですし、落ちてきても危険性が高くありません。また、靴の箱をそのまま利用すれば収納グッズを使う必要もほとんどないと思います。
しかし、靴を頭の上に持ってくるとか、同じく枕棚に並べた帽子と一緒にするのはイヤだとおっしゃる人もいます。そんなときは衣装ケースの上に並べたり、折れ戸の影になる場所に収めると良いでしょう。
ちなみに、枕棚の上や折れ戸の影は上写真の左側でも良いのですが、ここでは敢えて右側にしています。その理由はドア=玄関に近いからです。単純に移動距離を減らすというよりも、使うモノは使う場所にという原則に従って収納場所を決めることを習慣にしておくと、どこに何をしまったかを思い出しやすくなります。
靴を押入れに収納する場合
押入れに靴を収納する場合も基本はクローゼットと同じです。ただし、押入れはクローゼットより奥行が深く、対して靴の箱は相対的に小さいので、相性があまり良くありません。
天袋や枕棚の上に靴の箱を収納する際は、奥にクリスマスツリーの箱など大きなモノを収納して、靴は手前に並べるのが良いでしょう。押入れ用の衣装ケースに収めるという方法もありますが、下ろすときに危険を伴います。
クローゼットと同様に衣装ケースの上に乗せるのも良いでしょう。また、下段に衣装ケースを並べたすき間を活かすというのも方法のひとつです(衣装ケースにキャスターを付けるとベター)。もう少し取り出しやすくしたい場合は、「押入れ収納ワゴン」を使うのも良いと思います。
靴を室内に収納する場合
靴を室内に保管する場合は、玄関近くの部屋のドアの近くに箱のまま積み上げていることが多いです。しかしながら、下のほうは箱が潰れてしまっている状況が散見されますので、何かしら棚を置いたほうが良いでしょう。そのほうが見た目が美しいだけでなく、掃除も楽ですし、上部の空間も有効活用できます。
靴の箱は軽いものが多いので、棚の天板の上に乗せても問題ありません。むしろ、ほかに軽くて落ちても危険性が少ないモノなんてそんなにありませんからね。
でも、靴を上に置くということに抵抗を感じる方もいらっしゃいますから、その場合は棚の最下段などに収納してもらえば良いでしょう。
以上、ライフルホームズプレスによる「一人暮らしの靴と傘の数・玄関収納に関する調査」を参照しつつ、玄関以外での靴の収納方法について考えてみました。
靴の箱は比較的小さくて軽いので、収納方法を考えるのはさほど難しくありません。しかしながら、ジワジワと増えてくるので、ついつい後回しに考えて問題を放置しがちです。
収納方法を再考する前に、まずは買ったけど合わなくて履いていない靴や、履き潰してしまった靴、流行ではなくなってしまった靴は処分するようにしましょう。そのうえで、どこに置くべきか、どうやって収納するかを考えてもらうと良いと思います。
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