わたくし収納マンはこれまでたくさんの布団圧縮袋を試してきましたが、もっとも信頼できるのは東和産業の製品だと考えています。
とは言え、石崎資材、レック、アールなども決して悪くありません。ほかにもメーカーはたくさんありますが、ただ安さを売りにするのではなく、ユーザーのニーズに合わせて様々な商品が開発されていくと良いと思っているところです。
さて今回は、初めてアルファックスの圧縮収納ケースを試す機会に恵まれました。今回はそのレビューをお届けしたいと思います。
アルファックス・圧縮収納ケースゆとり布団用
今回ご紹介するのはアルファックスの「圧縮収納ケース ゆとり 布団用 AP-710219」です。
アルファックスは大阪市中央区に本社を構える各種雑貨メーカーです。それで私はてっきり小泉成器の関連会社だと思っていたのですが、それは埼玉県草加市に本社を構えるアルファックス・コイズミ。今回の圧縮収納ケースを作っているアルファックスとはまったく関係がなかったんですね。
改めて調べてみて驚いたんですけど、アルファックスはベルメゾンなどカタログ通販でお馴染みの「竹炭収納ケース」のメーカーだそうです。それなら圧縮収納ケースも信頼に足る商品に違いありません。そう期待して試してみることにしました。
使い方は簡単
圧縮収納ケースゆとり布団用は布団圧縮袋の外側にポリプロピレン製の不織布のカバーが付いたものです。なので、使い方は基本的に一般的な布団圧縮袋と変わりありません。
ただ、唯一異なるのが、チャックの内側を固く絞った雑巾で拭く必要がない点です。よほど品質に自信があるということなのでしょうか。割りと面倒臭い作業なので、拭かなくて済むのはとても助かります。
スムーズに開閉できるファスナー
不織布製の収納ボックスのファスナーはスムーズに開閉できます。ただ、東和産業や石崎資材はダブルファスナーなのですが、こちらは1つだけ。ぐるっとコの字型にファスナーを走らせないといけないのはちょっと面倒です。
しっかりボックス状
内側両サイドの補強を立ち上げるとしっかりボックス状になって自立します。もっとも、東和産業や石崎資材にも補強が入っていますが。
なお、圧縮袋はマジックテープでボックスの底面に固定できるようになっています。
スライダーが小さい!
圧縮袋のスライダーを見て驚きました。東和産業のものと比較すると、100均かと思うほど小さいのです。これが後々、すごく苦労することになるんですよ…。
バルブのフタはネジ式
圧縮袋のバルブは他社と比べて同程度の大きさです。ただ、フタがネジ式というのは珍しい。普通はプッシュ式だったり、回転ロック式が多いですからね。と言うか、これってダイソーの「吊れる圧縮袋」と同じ構造のバルブですね。
もっとも、慌ててネジを回さないと空気が漏れるということはありません。吸引口の内径が25mmから50mmの掃除機に対応しています。
羽毛布団2枚はキツイ…
こちらの圧縮収納ケース布団用の大きさは70×50×25cmです。なので、敷布団は入りません。シングル(掛け)布団2枚用となっています。
そこで、我が家で使っている河田フェザーの羽毛布団を2枚入れてみたのですが、まったくゆとりがありません。手で押さえながら圧縮袋のチャックを閉めようとするも、いかんせんスライダーが小さすぎてすぐに弾き飛ばされてしまいます。圧縮袋のチャックを閉じるのにこんなに苦労したのは生れて初めてです。
あとで確認したところ、こちらの圧縮袋の大きさは110×45cm、マチ48cmでした。同じく掛け布団2枚収納可能な東和産業の「圧縮パック専用収納袋付き」の容量は2倍ほどありますから、そもそも無理がある大きさだと思います。
圧縮にかなり時間が掛かる
なんとかチャックを閉じて掃除機で空気を吸い出します。ところが、これがなかなか時間が掛かるのです。
もっとも、これはバルブを見た瞬間にこうなるであろうことは予測していました。バルブの形状がシンプル過ぎるのです。様々な工夫を凝らしている東和産業と比べると明らかに劣ると思いました。ハンガータイプの圧縮袋と同じバルブですから、掛け布団2枚分を圧縮するにはどう考えても無理がありますよね。
なお、吸引口の大きささえ合えばキャニスター式だけでなくスティック式掃除機でも吸うことはできます。ただし、スティック式はそもそもパワー不足なので、時間が掛かりすぎて現実的ではありません。
ベルトの長さがギリ!
ようやく羽毛布団を圧縮して最後に膨らみ防止ベルトを留めるのですが、目いっぱい伸ばしてもギリギリ届く長さなんです。コストを徹底的に抑えて安く提供してくれるのはありがたいものの、もうちょっとゆとりが欲しいところです。
黒くてカッコイイ
かくして文句たらたらながら圧縮することができました。
唯一良かったのは、黒くてカッコイイということだけですかねー。らくだ色の石崎資材の圧縮ボックスに比べると生活感がないのは良いです。
結局、ダブルサイズの羽毛布団に使用
一通り撮影を終えて、東和産業の「上から押すだけ圧縮パック」でダブルサイズの羽毛布団を片づけようとした際に、全体重を乗せたら圧縮袋が破裂してしまいました(苦笑)それで仕方なく、アルファックスの圧縮収納ケースにダブルの羽毛布団を収納することに。
ダブルサイズくらいならこの圧縮収納ケースはちょうど良い大きさですね。ただ、圧縮しない布団収納袋に入れても大きさはほとんど変わらないのですが(苦笑)
というわけで、アルファックスの圧縮収納ケースゆとり布団用は、羽毛布団2枚を収納するには圧縮袋が小さすぎて、スライダーとバルブは均一ショップ並みのクオリティー、おまけに膨らみ防止ベルトは短くて、欠陥商品と言わざるを得ません。布団圧縮袋を使ったことがない人が作ったんじゃないかとさえ思うほどのシロモノです。
ひょっとすると、チャックの口を固く絞った雑巾などで拭かなくて良いのではなく、そういうセオリーを知らなかっただけじゃないかと勘繰ってしまいます。粗がいくつも見つかると、信頼はガタ落ちになってしまいますね。
強いて良い点を挙げるとすれば黒くてカッコイイということくらいでしょうか。やっぱり圧縮袋は信頼のおけるメーカーの商品に限ります。
コメント