
5年以上に渡り我が家の清掃係として活躍してくれたエコバックスのロボット掃除機「DEEBOT OZMO T8」が永眠しました。少し前から清掃中に突然健忘症になったかのようにマップを喪失してドックに帰れなくなるということが何度かあったのですが、最後は勝手に再起動を繰り返して最終的にはウンともスンとも言わなくなってしまったのです。
でもまあ、購入当初は「2年も使えれば良いかー」なんて思っていたので大往生です。T8が壊れてから1ヶ月ほど久しぶりにキャニスター式の掃除機を使って私が掃除係を引き継ぎましたが、もはやロボット掃除機のない生活は考えられないと改めて痛感しました。床掃除って、チョー面倒臭いっす。
そんなわけで、代わりのロボット掃除機を買わなければなりません。5年前はエコバックスがロボット掃除機でシェア最大手だったはずですが(おそらく業務用を含めて)、現在はロボロックが首位ということでそれも検討。ほか、売れ筋のブランドも一通りチェックしました。
また、同じエコバックスならT8と同等以上のスペックを持つ「N20 PRO PLUS」が3万円程度で買えるんですよね。個人的にはそれで十分なのですが、レビューするには物足りない。そこで、まだ他社では珍しい定圧ローラーモップを搭載しているミドルエンドモデルを試すことにしました。
※この記事は2026年5月25日時点の情報に基づいています
エコバックス/DEEBOT T80 OMNI

というわけで、こちらがこのたび購入しましたエコバックスの「DEEBOT T80 OMNI」です。定圧ローラーモップ搭載機種でもっとも手頃な価格(クーポンなどを利用した実売価で7万円台)となっています。
届いた瞬間、思わず「デカイ!」と声が出てしまいました。プリンター複合機が届いたのかと思ったほど大きくて重いです。T8のときは片手で持てるほどコンパクトでしたから。
自動ゴミ収集&モップ洗浄のステーション

もっとも、箱が大きくなるのは仕方ありません。T80は自動でゴミを回収したりモップを洗浄&乾燥してくれるステーションが大きいですからね。
本体はゴツくなりました

| T8 | T80 | |
|---|---|---|
| 直径 | 345mm | 345mm |
| 高さ | 95mm ※上部突起部除くと75mm |
95mm |
| 重量 | 3.8kg ※振動モップ含む | 5.0kg |
※いずれも収納マン実測に基づく
T8とT80の本体は、直径、高さともに、ほぼ同じです。ただ、T8の高さは上部の突起部を含めて95mmなのに対し、T80は天面がほぼフラットで95mmあるので大きく見えます。
また、重量は3割ほどアップしています。
定圧ローラーモップ搭載

裏返してみると、主に2つの違いが見て取れます。まず、T8では振動モップだったのが定圧ローラーモップに変わっています。これまでは掃除が完了するまで1枚のシートで水拭きしていたのが、T80では常に洗浄しながら上から圧力を掛けてローラーモップで水拭きをするというシステムを採用しています。
また、前方のサイドブラシが2つから1つに減っています。その代わり、サイドブラシが根元から伸びて、部屋の隅までホコリを集められるように進化しています。
清水タンクに水を入れる

ステーションの上部には清水タンクと汚水タンクがあります。T8は本体のタンクに”精製水または軟水”を入れる必要があったのですが、T80は”水”としか書かれていません。T80の清水タンクは大容量であることを考えると、精製水では雑菌が繁殖する可能性があるため、水道水(原水)を入れました。
ちなみに、必要に応じて水とともに専用洗浄剤を入れることが推奨されているのですが、本製品には付属していません。なので、私は今のところ水道水だけで水拭きしています。
モップを洗浄した汚水はその横の汚水タンクに貯まります。床面積が100平米の我が家なら2回分くらい貯めることができそうですが、汚いので毎回捨てるようにしています。
紙パックで自動ゴミ回収

T80は清掃中に何度もステーションに戻って、ゴミの回収とモップの洗浄をおこないます。ゴミはステーション中段の紙パックに回収されます。1枚あたり1千円近くもするのはネックですが、メンテナンス性で言えばサイクロンよりも紙パックのほうが有利ですから妥当な判断かと思います。
ちなみに、紙パックは2~3ヶ月で交換が目安となっています。毎日使用してという前提なら、最大約90日間。我が家は週に2回だけ掃除するので、1年くらいは交換しなくて大丈夫かなと考えています。
マッピングがすぐにできる!

外観の紹介はこれくらいにして、さっそく使ってみましょう。まずはWi-Fiネットワークに繋ぎます。アプリはこれまでT8で使っていたものと同じです。
T8のときはネットワークに接続するのにかなり苦労しました。今回もまた苦労するんだろうなと思っていたのですが、拍子抜けするほどすんなりと接続できました。
また、T8はいったん掃除をしながら部屋の間取りを覚えるため、時間が掛かるし、T8が移動するのに合わせて障害物を撤去する必要があったんですね。ところが今回は掃除をしながらではなくマッピングだけを先に済ますことができて、たった10分ほどで約100平米の間取りを覚えてくれました(上写真右)。これならマップを更新するのも楽です。おまけに、マップをバックアップすることもできます。
しかも、オフィスチェアがある部屋は「書斎」、ベッドがある部屋は「寝室」という具合に、部屋を自動で認識してくれるんですから賢いです。以前と同じアプリなのに、性能が格段に向上していることに驚きました。
吸引も水拭きも一気に済む

T80を購入するにあたり、ホコリの吸引をしてから水拭きをするのか、それらを同時並行で進めるのかが謎でした。実際に使ってみると、後者であることが分かりました。前方でホコリを吸って後方で水拭きをしながら進んでいくわけですね。もちろん、吸引を一通り済ませてから水拭きしたり、それぞれ単独でおこなうことも可能です。
また、T8は水拭きモップをセットするとカーペットの上を移動できなくなるため、吸引が終わってから水拭きモップをセットする必要がありました。そのため、2度手間なうえに、吸引が終わるまで出掛けられないという不便がありました。一方、T80はモップを1cmリフトアップできるので、そのような手間や不便がありません。開始ボタンを押せば、あとは気兼ねなく外出することができて助かります。
ちなみに、T8は冷蔵庫や衣装ケースなど反射しやすい壁面は近づかなかったのですが、T80はちゃんとギリギリまで寄せて掃除してくれます。
清掃中の音は気にならないレベル
清掃中の音は標準で上の動画の通りです。T8とはまたちょっと違う感じですが、個人的には気にならないレベル。振動モップよりは静かだと思います。
15分に1回程度ステーションに帰還

T8が掃除をする際は1フロア100平米程度(家具などを除いて約75平米)を掃除してもダストボックスが満杯になることはありませんでした。T80の本体に積まれているダストボックスはT8より小さいものの、我が家なら十分に足りる容量です。
しかしながら、T80は吸引清掃だけでも15分ないし15平米毎にステーションに帰還してゴミを回収します。そのため、吸引清掃だけでも従来なら60分程度だったところが90分ほど掛かります。
もっとも、これまで60分吸引+60分水拭きだったところが一度に済むようになったため、約100分で終わります。ステーションをできるだけフロアの中央に設置すれば、移動距離を短くして時間を短縮することができると思います。なお、床面積100平米を吸引しながら水拭きしてバッテリーは約40%消費します。
ステーションから蒸気や熱は出ない
ステーションに帰還すると、ゴミ回収とモップ洗浄がおこなわれます。ゴミ回収はキャニスター式の掃除機のような音、モップ洗浄はコーヒーメーカーのような音がします。また、掃除が一通り終わるとモップを洗浄したあとに乾燥が始まるのですが、それほど大きな音ではありません。
なお、洗浄や乾燥の際に熱や蒸気、臭いが発生するのではないかと少し心配していましたが、ステーションに触れても熱は感じず、蒸気も出ません。もちろん、気になるような臭いもなければ、水漏れの心配もなさそうです。
ちなみに、モップの乾燥には2時間ほど掛かります。
モップが伸びて隅々まで水拭き

T80の定圧ローラーモップは上写真のように自動で伸長して部屋の隅々まで水拭きしてくれます。これならT8の半円状のモップよりも確実でしょう。
ちなみに、サイドブラシは右側だけになりましたが、部屋を反時計回りに掃除するので、右側ひとつだけで事足りるということなのだと思います。
暗所ではライトが点灯

ベッドの下など暗いところでは自動でライトが点灯します。おそらく、明るいほうがホコリや障害物を検知しやすいからでしょう。
ちなみに、久しぶりにキャニスター式の掃除機を使って掃除をした際に、もっとも大変だと感じたのはベッドの下でした。ここを掃除してくれるだけでもロボット掃除機を買い替えた甲斐があったというものです。
カメラの利用も可能

T80はカメラを搭載しており、室内の様子を見ることもできます。外出先から障害物の干渉やペットの様子を見るのに便利です。
セキュリティー面でも良くできていて、T80とペアリングした端末でのみ映像を見ることができます。ただ、ぐるぐると回転するので、ずっと見ていると酔いそうになります(苦笑)
モップの洗浄力に驚いた!

一通りT80を使ってみて、様々な点で進化していることを実感できたのですが、正直に言うと大きな感動はありませんでした。ただ、モップを洗浄したあとの汚水を見てビックリ。タンクがスモークブラック色だから分かりにくいと思いますが、真っ黒な雑巾を絞ったように汚れた水なのです!
私だってT80が届くまで1ヶ月ほど、ちゃんとウェットタイプのフロアシートを使って水拭きしてたんですよ!なのにこんなに汚い。愕然としました。
ウチの床ってこんなに汚いの!?

あまりにショックだったもので、翌日も同じように水拭きしてみました。しかし、結果は変わらず。真っ黒な汚水がタンクに貯まっていました。
「ひょっとして、吸引すべきホコリをモップが拭き取っているのでは…?」と考えて、いったん吸引清掃を終わらせてから水拭きをするも、同じ結果に。もはやT80のステーションの中に黒いインクが仕込まれているんじゃないかと疑うほど真っ黒な水が貯まり続けます。
マジでウチの床ってこんなに汚いのかと愕然としますよ。まだ築6年なのに。
ともあれ、そのことを気付かせてくれて、なおかつキレイにしてくれるT80にはすごく感謝しています。定圧ローラーモップ、本当にスゴイです。
競合商品との比較
エコバックス/DEEBOT T50 OMNI
T80を購入するにあたり、もっとも最後まで候補に残っていたのは、同じエコバックスの「DEEBOT T50 OMNI」です。価格は実質5万円ちょっとで手頃だし、回転加圧式のモップも試したことがなかったからです。
でも、エコバックスが回転加圧式のモップよりも優れたシステムとして定圧ローラーモップを開発したわけです。さすがに10万円を超えるハイエンドモデル(Xシリーズ)は手が届かないものの、定圧ローラーモップを搭載しているT80を試したいと考えました。結果的に、それは正解だったと思っています。
おそらく、ローラーモップは汚れを広げないだけでなく、常にキレイな状態で汚れをキャッチしやすいため、従来のモップでは考えられないほど床を洗浄できるのだと思います。雑巾が汚れたまま掃除をし続けるより、途中で何度も雑巾を洗ったほうがキレイになるのと同じ理屈です。
アンカー/Eufy Robot Vacuum Omni C28
ローラーモップはエコバックスの専売特許ではありません。アンカーの「Eufy Robot Vacuum Omni C28」にも搭載されています。こちらもセール時は7万円台で購入可能です。
エコバックスのT80とアンカーのC28はあまり大きな違いがなく、強いて言えばT80はローラモップが壁際まで伸長するシステム、C28は本体が四角形でローラーモップの幅も広いため割りと壁際まで水拭きしやすい構造になっているということくらいです。
なお、吸引力はC28が15000Paなのに対しT80は18000Paと強力ですが、もともとエコバックスは吸引力を絶対視していないということもあり、私も重視していません。最終的に私がT80を選んだのはやはりメーカーに対する信頼感だと思います。
ロボロック/Qrevo L
家庭用ロボット掃除機でシェアNo.1のロボロックももちろん候補に上がりました。近い価格で言うと、「Qrevo L」がセール時に6万円台です。
ただ、Qrevo Lはローラーモップではなく、エコバックスやアンカーでは旧型扱いのデュアルモップ。ハイエンドモデルにもローラーモップ搭載モデルはありません。ほかのスペックを見てもパッとしないため、早々に候補からは外れました。
そんな感じで何台も比較検討した結果、最終的にエコバックスのT80を選んだわけですが、今は大正解だったと思っています。
これまでの振動モップでも十分にキレイに水拭きできていると思ってたんですよ。しかし、定圧ローラーモップは逆に不信感を抱くくらいに汚れを拭き取ってくれます。これを体験してしまうと、安くてももう振動モップには戻れません。
あとはやっぱり吸引と水拭きが一度に済むのが便利ですね。これまでは吸引が終わってから水拭きモップをセットしないと出掛けられなかったり、掃除が終わるまで家族が各々の部屋で寛げないという不便がありましたから。
掃除が終わるたびにゴミを捨てたり、モップを洗う手間もなくなりました。代わりに定期的にメンテナンスする必要はありますが、便利さに慣れるとそれすら面倒臭くなってしまいます。堕落してますねー(苦笑)
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