子供から大人まで、机の引出しをどう仕切るかというのは悩ましい問題です。
基本的には、100円ショップでも買えるキッチン用の滑り止めシートを敷き、その上に同じく100均のプラ箱を並べるのがもっとも合理的だと私は考えています。いや、これ以外にないとすら思っています。
しかし、引出しや文房具にピッタリ合うプラ箱を見つけてくるのは面倒臭いと言われれば確かにその通りです。私としてはそういうことを楽しんでこそ片づけだと思うんですけど、そういう方は伸縮式の仕切りトレーを使ってみるというのもひとつの方法かもしれません。
山崎実業・伸縮&スライド デスクトレーTOWER
山崎実業の新商品「伸縮&スライド デスクトレーTOWER(タワー)」は、その名の通り、伸縮式のデスクトレーです。縮めた状態の最小サイズは約250×246×57mmとなっています。
そして伸ばした状態の最大サイズは約250×450×57mm。一般的な学習机や事務机の引出しなら、奥まで敷き詰めることができるサイズではないでしょうか。
2段使いできる透明トレー付き
冒頭の写真では分かりにくいのですが、こちらのデスクトレーには透明のトレーが付属しています。これを使えば上写真のように引出しの中を2段使いすることができ、しかも透明なので下のモノが見やすいです。
100円ショップで売られているデスクトレーは見た目に安っぽいだけでなく、1枚のプラスチック板を曲げて成型したような形状のため、空間に無駄が生じます。しかし、こちらのデスクトレーはスタイリッシュなだけでなく、空間に無駄が生まれることもありません。まさに「機能美」と言うにふさわしいデザインです。
文房具に約25cmのスペースは大きすぎる
ただ、山崎実業の「伸縮&スライド デスクトレーTOWER」の寸法にはいささか不信感を抱きました。このトレーで仕切られた枠のサイズは25cm弱なんですね。絵筆を収納するならともかく、普通のボールペンなら15cm程度、ハサミでも20cm弱ですから、これはちょっと大きすぎると思ったのです。これではせっかく買ったデスクトレーを細かく仕切らなければなりません。
山崎実業ともあろうものがいったい何を考えているのかと思ったんですけど、調べてみると、この奇妙なサイズの原因が分かりました。もともとはカトラリー用に販売していたものをデスク用に名前を変えただけだったのです。
「カトラリーだけでなく文房具の収納にも使えるじゃん!」ってなことでしょうけど、これはちょっとどうかと思いますね。
お箸を収納するなら25cm弱の枠でちょうど良いです。けれども前述の通り、文房具で20cmオーバーのものはほとんどありません。実際、前述のデスクトレーの使用例の写真を見ると、かなり不自然な収め方になっています。これでは引出しを開け閉めする度に、中の文房具が移動してしまうことでしょう。
山崎実業はそういうことも分かったうえで「デスクトレー」として販売しているわけで、一方の消費者は山崎実業なら信頼できると思って買ってしまうわけで。こういうことはちょっとやめていただきたいものですね。
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