以前に風呂場の壁面にマグネットでくっつく東和産業の「磁着(じちゃく)」シリーズを紹介しました。ユニットバスの壁に磁石でフックや石鹸トレーが取り付けできるというのは私にとって目からウロコでした。磁着シリーズはニトリや一部のホームセンターでも扱われており、かなり売れているんじゃないかと思います。
ひとつ商品がヒットすれば同業他社が指をくわえて見ているはずもなく、山崎実業からも同じように磁石でユニットバスの壁面にくっつく収納グッズが発売されていました。
※この記事は2017年6月12日時点の情報に基づいています
山崎実業・バスルームラックTOWER
山崎実業と言えばスチール製の収納グッズ「TOWER(タワー)」シリーズでお馴染みですが、こちらもTOWERシリーズの「バスルームラック3269」という商品です。
東和産業の磁着シリーズはABS樹脂でできているため、どうしてもデザイン的には限界を感じます。しかし、こちらのバスルームラックはさすがデザインに定評のあるスチール製のTOWERシリーズだけあって、個人的にはすごく良いと思います。
デザインだけでなく、幅約18cmで耐荷重が約2kgと実用面でも頼もしく感じます。ラバータイプのマグネットを使用しているため、さびる心配がなく、ユニットバスの壁面にキズをつけることがないのも安心です。
山崎実業・バスルームフックTOWER
TOWERのバスルーム収納グッズには現在のところ3種類あり、上写真の「バスルームフック3271」もそのうちのひとつです。
でもコレ、なんだか見たことがあるように思ったんですね。以前にも商品名を変えただけということがありましたから、これもそうだと思ったんですけど、調べてみると微妙に違うんです。
「キッチンツールフックPlate2437」はフックが1つ多いし、「キッチンツールフックTOWER7123」はベースの厚みが違ううえにフックが1つ少ないです。つまり、TOWERのバスルームフックは既存商品を流用したものではなく、新たにバスルーム用に作った商品と言えます。
でもそれなら、「マグネットフックAQUA3413」のように1つずつ独立したフックのほうが使いやすかったんじゃないかと個人的には思います。一般的にキッチンツールよりもバスルームで使うモノのほうが大きいので、狭い間隔でフックが並んでいるよりもモノの大きさに合わせてフックの位置を調整できるほうが便利だからです。
山崎実業・TOWERバスルームタオルハンガー
TOWERのバスルーム収納グッズ3種類のうちもうひとつは、「バスルームタオルハンガー3267」です。
これも「キッチンペーパーホルダーTOWER7127」や「キッチンペーパーホルダーPlate2439」に似ていますがサイズが違います。「ウォールキッチンタオルハンガーTOWER7125」や「バスブーツホルダーPlate2766」ともやっぱり違います。
ABS樹脂などで作るのと違ってスチールなら金型が必要ありませんから、微妙にサイズ等が違うものでも作りやすいという事情はあるでしょう。けれども、こんな些細な違いの商品を連発するというのは一般的には合理的とは考えられません。
でもそこをやっちゃうのが山崎実業なんじゃないかと私は思います。普通のメーカーだったら絶対に受け入れられません。エライさんが「ここのサイズは何故このサイズなんだ?」などと言い出すからです。「そのほうがカワイイ」とか「そのほうが風呂場で使いやすい」とか、微妙なニーズが理解できないんですね。
消費者心理で言えば不思議なことですが、これが多くのメーカーの実態です。逆に言うと、これから生き残っていけるのは山崎実業のような乙女心が分かるメーカーだけだと思います。
ユニットバスの壁面にマグネットで取り付けられる収納グッズはこれからも伸び代があると私は考えています。TOWERのバスルーム収納グッズにこれからもどんどんラインナップが増えると良いですね。
コメント