2016年に発売された新商品「Skitto(スキット)」も含めて、カインズホームには引出し用の仕切りグッズがかなり充実しています。これほどまでに引出しを仕切ることに執念を燃やしているホームセンターは他にないでしょう。
スキットもそうですが、カインズホームにはライクイット(吉川国工業所)が製造し、カインズオリジナルのブランドで販売している仕切りグッズが多いです。ライクイットの「サッ取りシリーズ・ランジェリーケース」もカインズのオリジナルとして「引出し内整理ケース」という商品名で販売しています。カインズバージョンは仕切り板を1枚減らして価格を抑えた仕様となっています。
「引出し内整理ケース」の横に目をやると、どこかで見たような、しかしあまり見慣れない商品がありました。「連結できる引出し内仕切りスタンド」という商品です。
※この記事は2017年1月4日時点の情報に基づいています
カインズホーム・連結できる引出し内仕切りスタンド
カインズホームの「連結できる引出し内仕切りスタンド」は、樹脂製のブックエンドが2個セットになったような商品です。これを引出しの中に置くことにより、衣類を仕切るというわけですね。
ただ、ブックエンドを引出しの中に置いただけでは安定しません。それでそれらを上写真のように連結することで安定させようという寸法です。
価格は2個セットで税込148円ということもあり、気軽に買い物カゴに放り込んでしまいそうになります。けれども冷静に考えると、「これって本当に仕切り板の役割を果たすんだろうか?」という疑問を感じるわけです。
ブックエンド単品で使うよりも連結させたほうが安定することは間違いありません。しかし、引出しの底に固定しない限りは十分に安定させることはできません。それなら最初から引出しの底に直接両面テープで貼ってしまえば良いわけで、連結する必要性は感じられません。
さらに、連結させた場合の仕切り板どうしの間隔は10cmほどとなります。てろんてろんのサテン生地やキャミソールなど薄手の衣類ならともかく、少し厚手の洋服やタオルを仕切る場合は1枚ごとに仕切板を設けるようなかたちになります。ちょっとこれでは間隔が狭すぎると思うのです。
Like-it・冷凍庫スタンド スライド式 仕切り
「カインズは仕切りグッズに力を入れながら、なんでこんな奇妙な商品を用意したんだろう?」と思ったんですが、それはベースとなる商品を思い出したことで理解できました。カインズホームの「連結できる引出し内仕切りスタンド」は、ライクイットの「冷凍庫スタンド スライド式 仕切り」なのです。もともと冷凍庫内を仕切る板を整理タンスに持ち込んだんですね。
冷凍庫内を仕切るなら、仕切り板どうしの間隔が10cmほどでも問題ありません。軽い衣類と違って冷凍食品はそれ自体に重みがありますから、引出しの底に貼り付けなくても安定させることができます。また、仕切板が波板状になっているのは、霜で冷凍食品が貼り付かないようにするため。これは冷凍庫を仕切るにはよく考えられた商品であると言えるでしょう。
ただ、これを整理タンスや引出式衣装ケースの仕切りとして使うのはどうでしょうか。前述の通り、引出しの底に貼り付けないと安定しませんし、仕切り板どうしの間隔が狭すぎます。高さが10cmほどというのも中途半端で、仕切り板が波板状になっている必要もありません。
よく、意外な100均グッズが収納に使えるというアイディアがありますけど、それと同様にカインズホームの「連結できる引出し内仕切りスタンド」は衣類の収納に使えないことはないものの、わざわざそれ用に買うようなものではないと感じます。
ただ、冷凍庫内を仕切るために買うなら、アマゾンで買うよりはカインズホームのほうが安く買えて良いかもしれません。もっとも、個人的には冷凍庫内に収納グッズを使う必要性はないと思いますけどねー。
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