ユニットバスで使えるマグネット式の収納グッズは、現在ではニトリのほか、イオン、カインズ、その他多くのホームセンターやドラッグストアでも扱われており、かなり認知されていると思われます。ダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツなど、100円ショップでも扱われていますね。
ただ、所詮は100均。耐荷重は表記の数字でギリギリ。割りと簡単に滑り落ちてしまいます。特にダイソーの「浴室の壁に磁石がくっつく!」というシリーズは表記の耐荷重の半分程度しかなかったりして、まさに「安物買いの銭失い」と言われかねないシロモノでした。

しかし、ダイソーにも意地があるのでしょう。ワッツが東和産業の「磁着SQ」を扱い始めたことも影響しているのかもしれませんが、税込110~550円のシリーズを新たに投入してきました。
※価格および仕様はすべて2021/12/06現在、2022/08/24一部追記
ダイソー・バス用マグネットPITATO
このたびダイソーで取り扱いが開始された「PITATO」は、バスフックからバスホルダーワイドまで7アイテムが揃ったバス用マグネット収納グッズのシリーズです。いずれも東和産業の磁着SQなどに比べると小型ですが、従来の100均シリーズよりは大型です。
今回はそのうちのひとつ「スリムホルダー」(上写真)だけ買ってきました。ウチには既にたくさんあるし、どうせおねだん相当だろうとタカをくくっていたからです。スリムホルダーの価格は税込330円、耐荷重は600g、外寸は幅約12cm×奥行約6.5cm×高さ約9cmとなっています。
ゴム磁石はツルッとした感じ
PITATOの裏面のゴム磁石はツルッとした感じで、従来から100円で買えたダイソーのバス用マグネットフックと同じような質感です。ただし、従来のは中国製、PITATOは磁着SQと同じくベトナム製です。
底面に水切り穴付き
PITATOスリムホルダーは良くも悪くもシンプルな形状です。すべて本体はABS樹脂でできており、全体の厚みは磁着SQとほぼ同等という感じでしょうか。デザイン的にはアスベルの「ラックスMG」に近いと思います。
底面には水が溜まらないようにスリットが設けられています。これはまあ、当たり前の配慮ですね。機能的には目新しさはまったくありません。
耐荷重は表記通り600gが限界
では、耐荷重はどうでしょうか。ちょうど600mlのペットボトル(637g)があったので上に乗せてみたところ、滑り落ちることはありませんでした。表記の耐荷重はちゃんとクリアしたと言えます。
しかし、さらに重りを増やしてみようと思ってペットボトルの位置をズラすと、あらら…PITATOスリムホルダーはバランスを崩して下方向に滑り落ちてしまいました。耐荷重が600gあるのは間違いないものの、表記の耐荷重を楽々クリアする磁着SQに比べたらたいしたことがないと言えるでしょう。
ポンプ式ボトルを乗せたままプッシュできない
PITATOスリムホルダーは表記の耐荷重をクリアするのがやっとなので、ポンプ式ボトルを乗せたままプッシュすることはできません。この点でも磁着SQに比べると劣ると言えるでしょう。
もっとも、このことはパッケージに注意書きとして書かれています。価格を考えたら、そこまで求めるのは酷というものですよね。
PITATOラインナップ
JANコード | 商品名 | サイズ(cm) | 耐荷重 | 税込価格 |
---|---|---|---|---|
4550480003115 | バスフック小 2個入 | 150g | 110円 | |
4550480003122 | バスフック大 | 300g | ||
4550480003085 | マルチポケット | 100g | ||
4550480003092 | ボディタオルバー | 100g | ||
4550480031613 | バスミラー小 | 8.8×11 | – | |
4550480031620 | バスミラー大 | 15×21 | – | 330円 |
4550480003078 | スリムホルダー | 約12×6.5×9 | 600g | |
4550480003061 | ボトルホルダー | 約10×9×11 | 700g | |
4550480031637 | シャワーホルダー | 1500g | ||
4550480003054 | ボトルホルダー ワイド | 約19.5×9×11 | 1400g | 550円 |
ダイソーのバス用マグネットPITATOは今回ご紹介したスリムホルダーのほか、上表の通り全10アイテムが揃っています。うち5アイテムが税込110円、4アイテムが330円、もっとも大きなボトルホルダーワイドだけは550円となっています。
磁着SQやラックスMGのフックがだいたい400円前後からなので、耐荷重に余裕がないとしてもダイソーの110円というのは手に取りやすい価格だと思います。また、PITATOの330円以上の商品についても、磁着SQやラックスMGで言えばだいたい800円以上になるでしょうから、多くを求めなければ安いと言えると思います。
というわけで、PITATOのスリムホルダーを使った印象としては、正直もっと表記の耐荷重を楽々クリアして欲しかったかなと感じつつ、価格のことを考えたらこれはこれでありかもしれないと思いました。少なくとも、これまでユニットバスでマグネット式収納グッズを使ったことがない人にとっては試しやすいのではないでしょうか。
一方で、ポンプ式のシャンプーボトルを使いたいなら磁着SQ一択ですよね。ダイソーのPITATOでは用を足さなかったり、物足りないと感じると思います。
チューブなどちょっとしたモノを置いたり掛けたりするならPITATO、シャンプーボトルなど重いモノを置きたいなら磁着SQやラックスMGなどという風に、使い分けるのが良いのではないでしょうか。
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