予定などを忘れないようにちょっとメモを貼りたいときには付箋紙を使うことが一般的です。それ以外の方法としては、メモを磁石でホワイトボードなどに貼るとか、画鋲で留めるとか。最近はマスキングテープも身近なのでそれで貼ってしまうという方法もあるでしょう。
ですが、メモを貼り付けるのに十分な壁面が手近にないこともあります。いちいちセロハンテープやマステを切るのが面倒だという人もいることでしょう。そんなときは、「どこでもメモキャッチ・ゲル」がオススメかもしれません。
※この記事は2019年6月15日時点の情報に基づいています
どこでもメモキャッチ・ゲル
今回ご紹介するのはプランドゥーアイの「どこでもメモキャッチ・ゲル」という商品です。クラウドファンディングサイトの「Makuake」において目標の5倍以上の資金を集めた注目の商品で、今回は特別に試作品を拝借してのレポートとなります。
簡単に説明すると、どこでもメモキャッチはメモを繰り返し貼って剥がしても破れない両面テープみたいなものです。普通の両面テープだったら、メモが完全に貼り付いちゃって無理に剥がそうとすれば破れてしまいますよね。これはそういうことにはならないというのが最大の特徴です。
試作品のため大きさがマチマチになってしまってますけど、本来は15×300mmというサイズで、色はブラウンとクリアの2色です。また、100×300mmサイズや卓上A型スタンドというのもあります。
表面はネチャっとした触感
どこでもメモキャッチの保護フィルムを剥がして触ってみると、ネチャっとした触感です。ですが、手に接着剤が付くわけではありません。また、粘着面には指紋が残りそうなものですが、すぐに消えてしまいます。
最近100円ショップなどでも扱われている透明フィルムの貼って剥がせる粘着フックみたいな感じだと言えば分かってもらえるでしょうか。しかし、100均だと触っているうちに端の方から粘着面が崩れてくるんですけど、こちらはそんなことはありません。
とりあえず冷蔵庫の扉に貼ってみた
ともあれ、まずは我が家の冷蔵庫の扉に貼ってみることにしました。我が家の冷蔵庫は表面がガラスなのでマグネットが使えません。そのため、最近はマステでプリントなどを貼るようにしています。
ではでは、どこでもメモキャッチ裏面の保護シートを剥がして冷蔵庫の扉に貼りましょうね。
表の保護フィルムも剥がしてプリントを貼る
次に表側の保護フィルムも剥がし、プリントを貼り付けます。しっかりと押さえなくてもピタっとくっつきます。
プリントを剥がしてみる
プリントを剥がすときも破れることなくスムーズに剥がすことができます。ただし、勢い良くやるとプリントに変なシワがついてしまいます。
なお、1ヶ月ほど冷蔵庫の扉にどこでもメモキャッチを貼っていましたが、特に変質するようなことはなく、剥がしても痕は残りませんでした。どこでもメモキャッチ自体も繰り返し使えています。
丸見えにならずスマートな印象に
上写真はマステでプリントを貼っていたときと、どこでもメモキャッチを使った場合の比較です。マステと違ってテープが丸見えにならないのでスマートな印象になりました。
一方で、どこでもメモキャッチは頻繁にメモを貼ったり剥がしたりする方が向いているのかなと思いました。我が家の場合、冷蔵庫の扉に給食の献立表と予定表を貼っており、これは1ヶ月ごとの更新です。なので、いちいちマステを切って貼るというのは1ヶ月に一度のことです。それくらいの頻度なら、マステで十分かなと思いました。
パソコンのディスプレイ横などがグッド?
どこでもメモキャッチはプリントを貼りっぱなしにしておくよりも頻繁に貼ったり剥がしたりする場所のほうが適していると思います。たとえばパソコンのディスプレイ横などにどこでもメモキャッチを貼っておけば、名刺やメモ用紙などをピンナップするのに便利です。
ちなみに、最近のノートパソコンやデスクトップパソコンのディスプレイの枠は細いので、幅が15mmもあるどこでもメモキャッチはちょっとハミ出ることが多いかもしれません。
原稿をチェックしながら入力するのに便利
個人的には、原稿をチェックしながら入力したり、逆に入力した文書を原稿と照らし合わせるのに便利だと思いました。ただし、普通にA4用紙を貼り付けようとするとダランと垂れてしまうので、B4もしくはA3の用紙の両端を少しズラした状態で、どこでもメモキャッチに貼り付けると良いです。
マステと併用すれば壁紙にも貼れる
塩ビ壁紙にマスキングテープを貼った上にどこでもメモキャッチを重ね貼りすれば、玄関やリビングダイニングでも有効活用できます。上写真は真っ黒なマステに透明のどこでもメモキャッチを貼った状態です。
家中どこでもメモキャッチ
玄関にどこでもメモキャッチを貼っておけば家族に伝言するのに便利だと思いました。しかしながら、伝言がメインならホワイトボードを貼ったほうが便利だと後で気づきました(苦笑)やはり、どこでもメモキャッチは頻繁に色んなモノを貼ったり剥がしたりするのが適しているんだろうという結論に至った次第です。
ちなみに、どこでもメモキャッチの使用実例ではペンなどを固定しているシーンもありますが、私が試したところ無理でした。どこでもメモキャッチの耐荷重目安は15×100mmでA4用紙程度ということですから、手に持って重さを感じない程度のモノしかくっつかないと思います。
壁紙に直接貼ることもできる!?
どこでもメモキャッチの使用方法を改めてよく見ると、”平滑面から凹凸面まで使用可能”と書いてあったので恐る恐る塩ビ壁紙に貼ってみたところ、ものの10分ほどで一部が浮いてきてしまいました。
ただし、これはあちこちで何度も貼ったり剥がしたもの。新品で試してみると3日以上経っても剥がれてくることなく、壁紙も傷みませんでした。
無印良品のポリプロピレン収納ならOK
もうちょっと凸凹が穏やかなところを探して無印良品のポリプロピレン収納ケース引出式の引出し前板に貼り付けたところ、問題なくくっつきました。これくらいの凸凹面なら余裕でくっつくと言えるでしょう。
プリントの印字が移る場合も
ちなみに、どこでもメモキャッチはプリントの印字が移ってしまう場合があります。
強く水拭きすると粘着面が剥がれてしまうことも
ただ、どこでもメモキャッチは水拭きすることで汚れを除去し、粘着力を復活させることができます。今回も強く擦るとプリントのインクは概ね取り除けたものの、端のほうの粘着面が少し剥げてしまいました。やっぱり強く擦ってはダメですよね。
裏面は水拭きNGかも?
ちなみに、先ほどのは表面の話。裏面がホコリなどで汚れてしまったので同じように水拭きすると、表面ほど強く擦らなくても接着面が傷んでしまいました。おまけに、ホコリを完全に取り除けませんでした。
裏面は表面よりも強力な接着面になっているので接着剤の種類が違うのでしょう。壁面に貼り付ける場合は事前にキレイにホコリなどを取り除いておき、どこでもメモキャッチに直接ホコリなどが付かないように配慮したほうが良さそうです。
ダイソーの透明両面粘着ピンとの比較
どこでもメモキャッチの用途は、以前に紹介したダイソーの「透明両面粘着ピン」によく似ています。透明両面粘着ピンは18×18mmサイズと小さいですが、9枚入りで税込108円とお手頃です。一方で、どこでもメモキャッチはまだ一般販売が開始されていないので価格は不明です。しかしながら、安くないことは間違いないでしょう。
価格はさておき、透明両面粘着ピンは確かに安いですが、粘着面が汚れやすく、洗ってもキレイにはなりませんでした。また、小さすぎて失いそうになるという問題もあり、結果的に半年ほどで処分することになりました。
その点、どこでもメモキャッチのほうが品質が高く、長く使えるような気がします。
という具合に思いのほか長編大作になってしまいましたが、どこでもメモキャッチについてご理解いただけたでしょうか。
個人的には品質がシッカリとしているところが気に入りました。ただ、実際の使用シーンはなかなか思い浮かばないというのが率直なところです。あれば便利だけど、なくてもまったく問題ないというか、「付箋紙で十分じゃない?」という感じです。
しかしながら、「まさに捜し求めていたもの!」と目を輝かせる人もいると思います。特にオフィスワーカーには必須と言えるほどかもしれません。日頃の行動パターン次第で、かなり強力なツールになる可能性を秘めている気がします。
メモキャッチゲルは7月から下記ページで販売開始とのこと。正式販売が待ち遠しいですね!
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