IKEAで本棚を買うなら「BILLY」より激安の「GERSBY」がオススメな理由

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IKEA(イケア)で本棚と言えば「BILLY(ビリー)」をイメージする方が多いと思います。この10年で25万台以上が売れているベストセラーアイテムですし、雑誌『LDK』でベストアイテムに選ばれたことがあるなど世間の評判は割りと良いみたいです。

IKEA・BILLY ビリー本棚, ホワイト, 80x28x202 cm

出典:IKEA

ただ、個人的にはビリーはオススメとは言えません。そもそも『LDK』の基準は意味が分からんという問題は置いておいて。値段は高くても国産の「エースラック」のほうがオススメできるということもありますが、幅80cmで真ん中に帆立がない構造というのは設計上無理があります。いろんなお宅でビリーの変わり果てた姿を見ましたけど、いずれも棚板はたわみ、側板は左右に広がり、背板は抜け落ちてしまっています。

そんなわけでアンチ・ビリーの私ですが、だからと言ってIKEAで本棚を買うべきではないとまで言いません。どうせ安物の使い捨て家具と割り切るなら、激安の「GERSBY(ゲルスビー)」はオススメするに値すると思います。

※この記事は2016年5月27日時点の情報に基づいています(2024年9月10日一部更新)

 

IKEA・GERSBY(ゲルスビー)

IKEA・GERSBY(ゲルスビー)本棚, ホワイト, 60x180 cm

出典:IKEA

ビリーとゲルスビーは一見すると見た目はほとんど同じです。主材はいずれもパーティクルボードにプリント紙を貼ったもの。ただ、サイズはゲルスビーのほうが一回りコンパクトで、ビリーが80×28×202cmであるのに対し、ゲルスビーは60×24×180cmとなっています。

ここがポイントで、冒頭でも述べた通りビリーの幅80cmで真ん中に帆立がないという構造は耐荷重の問題がある一方、幅60cmであれば棚板がたわみにくいと言えます。また、ビリーは高さ202cmで6段ですが、ゲルスビーは高さ180cmで5段です。ビリーのほうが大量の本が収まるためその重量で側板が左右に広がりやすく、一方でゲルスビーの場合はその心配が少ないのです。

以上のことから、どうせ使い捨てで良いなら、たった2,999円で買えるIKEAのゲルスビーはオススメというわけですね。6,999円のビリーを使い捨てにするにはお金がもったいないです。

2024年9月10日確認時点のゲルスビーの価格は税込4,999円です。ビリー(ホワイト、80×28×202 cm)の価格は同9,990円ですが、他の3色は同10,990円となっています。

IKEA・FINNBY(フィンビー)

IKEA・FINNBY(フィンビー)本棚, ブラック, 60x180 cm

出典:IKEA

ただ、ゲルスビーはビリーと違って棚板が可動式じゃないんですよね。サイズの異なる本やファイルを収めるには効率が悪すぎます。

そんな方には「FINNBY(フィンビー)」がオススメ。ツインビーでもウィンビーでもありません。フィンビーです。主材も外寸も耐荷重もゲルスビーとほぼ同じ。色が違うだけでなく、フィンビーは4枚の棚板のうち3枚が可動棚です。価格はゲルスビーよりも1,000円高い3,999円です。それでいて価格はゲルスビーと変わりません。

2024年9月10日確認時点のフィンビーの価格は税込5,999円です。

ただ、基本的にゲルスビーはA4ファイルが収まる寸法に作られており、それより大きな本を収める必要がなければ棚板を動かすメリットはありません。ゲルスビーもフィンビーも追加棚板が用意されていないので、文庫本などを収めようとして棚板の間隔を狭くしても、一方で無駄に広い空間ができてしまってバランスが悪いという結果を生じます。なので、実際のところは棚板を動かせるメリットは残念ながら少ないです。

 

もちろん、映画のパンフレットなど大きな本を収める必要がある場合は、フィンビーを選んだほうが良いです。でもそういう特殊なサイズがなければ、棚板の高さが等間隔になっているほうが見た目に美しいですし、あとは色の好みで選んでも良いと思います(いずれも1色のみ)。

もともとはフィンビーのほうがゲルスビーよりも1,000円高かったのですが、今はまったく同じになっています。そのうちフィンビーも値上げされるか、逆にどちらかに統合されていくのではないでしょうか。

2022/07/05追記:

ゲルスビーやフィンビーがこの価格なら、もはやIKEAが激安という感じはないですね。国内メーカー品のほうが安心して使えると思います。

ホームセンター各社の組立式木製書棚(幅60cm)の価格を比較してみた
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国産書棚でも激安のものもあります
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