ありそうでなかった!狭いクローゼットにも置ける奥行50cmの引出式衣装ケース

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一般的にクローゼットの奥行は60cm前後です。収納のことを分かっていない馬鹿なハウスメーカーや大工が多いために未だに奥行90cm弱のクローゼットが多いですけど、洋服の肩幅を考えれば普通は奥行60cm前後であるべきです。

ただ、奥行60cm前後と言っても、クローゼット内部の奥行がギリギリ55cmに満たないことがしばしばあります。そうすると一般的なクローゼット用の奥行55cmの引出式衣装ケースが収まりません。そんなときはやむなく奥行45cmの引出式衣装ケースを設置していたんですが、これからはそんなこともなくなるかもしれません。

※この記事は2016年5月29日時点の情報に基づいています(2019/09/19一部更新)

 

奥行50cmのアイリスオーヤマBCチェスト

たぶん、奥行50cmの引出式衣装ケースが登場したことに、私ほど衝撃を受けている人はまずいないと思います(笑)冒頭でも述べた通り、クローゼット内部の奥行が55cmにギリギリ満たないケースはしばしばありますが、それほど多くないため、その必要性を感じている人は限られているためです。実際、このアイリスオーヤマの「BCチェスト(BC-3950)」のコンセプトは「ウォークインクローゼットにもぴったりなチェスト」となっており、クローゼット内部の奥行が55cm弱である場合を想定しているとは思えません。

でも、少ないながらも奥行55cm弱のクローゼットは実際にあるわけで。これは助かる人が結構いるんじゃないでしょうか。価格も手頃ですし、デザインも無印良品ライクで良いと思います。

なかなか難しい引出式衣装ケースのサイズ展開

ちなみにアイリスオーヤマのBCチェストのサイズバリエーションは高さ23.5cmと30cmの2タイプのみ。幅は39cmです。幅が39cmの場合、Tシャツを畳んで2列に並べようとするとちょっと細身に畳む必要があります。できれば幅44cmのものもあれば良いんですけど、メーカーとしてはまずはこのバリエーションで様子を見たいというところでしょう。

幅44×奥行50cmとなると、かなり正方形に近くなります。幅45×80cm以内なら一般的な成形機で作ることが可能なのですが、「幅40×奥行40cmや幅45×奥行45cmの引出式衣装ケースが作れないものか」と以前にあるメーカーに提案してみたところ「うーん…」と非常に鈍い反応でした。

現状、クローゼットに置くために押入れ用の引出式衣装ケースを買ってきてしまう人がいるほど、消費者の多くは収納用品のサイズに無頓着です。ですからBCチェストのように説明しないと意味が分からない微妙なサイズは非常に大きな冒険だと言えます。このサイズを発売しただけでもアイリスオーヤマは拍手喝さいものです。

逆に、見た目が明らかに違うものを売るのは簡単なのです。引出式衣装ケースでも限定カラーとかあるじゃないですか。機械は同じでも材料の色の配合を変えるだけで売れるんです。一方でサイズ違いは大金を投じて型を起こしても、見た目の違いが分かりにくいから売れないというのが定説になっているのです。

 

私の予測では、たぶんアイリスオーヤマのBCチェストは軌道に乗ることなくそのうち廃番になると思います。奥行50cmの引出式衣装ケースにはそんなに需要はないはずですから。しかし理想を言えば、これは是非とも売れて欲しい商品です。

アイリスオーヤマには、見た目が明らかに違う商品じゃないと売れないという業界の定説を覆して欲しいです。今の消費者はそんなに馬鹿じゃありません。もしBCチェストがそれなりにでもヒットすれば、そのうち正方形の引出式衣装ケースが登場するかもしれませんね。

2017/06/24追記:相変わらずBCチェストのサイズバリエーションは増えませんが、私の予測に反して売れているようであちこちのホームセンターで見かけます。
現在、限定カラー2色も投入されており、発売後1年経過ということで売上のテコ入れを図っているのでしょう。このまま軌道に乗って、正方形に近いサイズバリエーションも増えないかと願っています。
2019/09/19追記:現在、BCチェストは幅3サイズ展開となっていますが、奥行50cmのものは幅39cm(LサイズおよびLDサイズ)のみで変わりありません。なお、カラバリは6色に増えています。
なお、現在のBCチェストのサイズラインナップは下表の通りです。
SML
標準265×370×162350×450×232390×500×232
深型350×450×297390×500×297

※W×D×H、単位はすべてmm
アイリスオーヤマ「BCチェスト」

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コメント

  1. いちご より:

    最近いろいろ収納の悩みがあり、収納マンさんのブログにたどり着きました。
    確かにこのサイズ、ほしいサイズです。
    我が家のWICは壁が50cmなので、無印の奥行き44.5cmの収納ケースも55cmの収納ケースもどちらも中途半端なのです。
    今、無印のパイン材ユニットシェルフのワードローブタイプに下の段を無印の収納ケースにしようと思っていたのですが、幅が85cm、奥行きが50cmなので、44.5cmタイプの収納ケースは中途半端なんですよね。
    こちらのアイリスオーヤマのサイズだとぴったり入りそうです。
    ただ、高さが一番低いのでも23cmなので、無印のように高さ18cmくらいの高さが欲しいなーと切実に思います。

    今は無印の横34cm、奥行き44.5cmが入れれるシェルフを探して検索の海をさまよっています。
    収納マンさんのこちらで知ったエースラックさんの棚、すごくよさそうと思ったのに、有効内寸が42.8cmなので、微妙に足りません…
    なかなかぴったりの収納を見つけるって難しいですね。

    • 収納マン より:

      いちごさま

      はじめまして^^

      やっぱり奥行50cmの引出式衣装ケースってナイスですよね♪

      高さ18cmってクローゼット用でもあまり人気がないんですけど、奥行50cmがヒットしてサイズバリエーションが増えれば良いなと思います。

      無印の横34×奥行き44.5cmが収められるシェルフ…これはどこにでもありそうでなかなか難しいですねー。
      エースラックのような木製本棚は背板ありで45cmがほとんどですから、ウッドラックかスチールラックで探したほうが良さそうです。

      メタルラック系ならちょうど収まりそうですけど、たぶん雰囲気が合わないんでしょうねー。

      • いちご より:

        18cmは人気がないんですか~。
        我が家は重宝しているので、ちょっと意外です。
        売れるかどうかわからない50cmの収納ケースをたくさんのサイズ展開で揃えるのは難しいんでしょうね。
        となると、やっぱりいろんなところで買える無印って頑張ってるなーと思います。

        シェルフやほんと、ありそうで無くて、なかなか難しいです。
        なにせ3畳しかない手芸部屋にミシンを置ける机、布の在庫置き場、資料の本と詰め込みたく…悪あがきしております。
        メタルラック系は以前、錆びさせてしまった経験から避けていたのですが、やっぱりメタルラックはサイズ展開は優秀ですよね。

        今更ながら家を建てた時にもっと収納を考えておけばよかったなと後悔してます。

        • 収納マン より:

          いちごさま

          引出式衣装ケースは高さ23cmと30cmが一般的で、18cmは非常に少ないですね。
          下着を入れるには便利なのですが、それ以外では洋服を畳んで数枚重ねるという使い方になるからだと思います。

          無印良品のポリプロピレン収納引出式は確かに、とても頑張っていると思います。
          品質、デザインともに良く、コストパフォーマンスが高いと思います。
          いつでもどこでも手に入れられる安心感は、天馬と無印良品だけですね。

          手芸用品は確かにかさばるものが多くて、収納方法が悩ましいですよね。
          私が今までにお邪魔したお宅でも、押入れ1つが手芸材料だけで埋め尽くされているケースを何度も見てきました。

          メタルラック系は、防錆加工されていないものはすぐに錆ます。
          防錆加工されていてもまったく錆びないというわけではありませんが、防錆加工されていない場合は見るに堪えない状況になってしまいます。

          手芸用品の収納は確かに難しいですけど、救いなのは上に積み上げても危険性が少ないことですね。
          たぶん長尺の反物もあると思いますので、あまり厳密に奥行ピッタリにせずに、多少ゆとりがあるくらいの奥行で収納家具を揃えてもらっても良いのではないでしょうか。