前回の「収納間取り診断」ではサザエさんの住む磯野家の間取りを診断しました。
国民的アニメと言えるサザエさんが登場したなら、やはりこれもいっとかないといけないでしょうということで、今回はドラえもんが住む野比家の間取りを診断してみたいと思います。
野比邸・一戸建て(4DK/多摩地区)
- 賃貸一戸建て
- 間取り=4DK、専有面積=約84平米
- 築年月日=不明、建物構造=木造
間取り図を一通り書いてから気づきました。「あれ?野比家って玄関入ってすぐ正面に階段があるんじゃなかったの?」しかも、2階ののび太の部屋の隣には謎の部屋がもうひとつ。机の横にドラえもんがいる押入れがあったはずなのに、この間取り図では机の後ろ側に押入れがあるし。
どういうことかと調べてみたら、これは原作の間取り図ということでした。私の記憶にあるのはアニメ版だったのです。しかもアニメ版は何度か修正が加えられているうえに、巷では「四次元」と呼ばれているように現実的にはあり得ない間取りだそうです(苦笑)ちなみに住所も川崎市多摩区だったり、東京都練馬区だったり田無市だったりするそうです。
そんなわけで個人的には馴染みのあるアニメ版の間取り図を扱いたかったんですけど、今回は原作のほうを見てみたいと思います。
意外と家事動線の良い野比家の間取り
大家族の磯野家とは異なり、野比家は3人家族(+猫型ロボット1台)ということもあり、割りとコンパクトにまとまっている印象です。水周りも一ヵ所に集約されており、非常に合理的です。
洗濯機から洗濯物を取り出して、居間を通って物干し台へという洗濯動線も良いです。取り入れた洗濯物は居間で畳んで、パパとママの部屋、2階ののび太の部屋に配達するのも比較的スムーズです。
キッチンは家具レイアウト改善の余地あり
強いて言えば、ダイニングキッチンはちょっと使いにくく感じられるところがあります。システムキッチンから食器棚までの距離が遠いのです。
磯野家では勝手口から三河屋さんが登場する機会も多く、勝手口の重要性が感じられましたが、野比家ではあまり勝手口の重要性が感じられません。それなら、ダイニングセットを浴室の壁側に寄せて、冷蔵庫の横に食器棚を置いたほうが料理がしやすいのではないかと思います。
磯野家よりも野比家のほうが時代背景が新しいということもあり、現代のライフスタイルを反映した間取りとなっているようです。ただ、それにしても、野比家の間取りは家事動線が良くできていると思います。この時代でもこれだけ良くできた間取りは少なかったのではないでしょうか。
現代のライフスタイルに照らせば磯野家の場合は相当リフォームの余地が大きいと感じられました。しかし、野比家の間取りであればそのまま住んでもまったく問題ないように思います。
もっとも、野比家の場合は間取りに関係なく収納スペースに困ることはないでしょう。だってドラえもんが四次元ポケットを持っていますもんね(笑)
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