1ヶ月ちょっと前(2017年9月)に、無印良品のパイン材ユニットシェルフに専用のワードローブバー(ハンガーパイプ)がオプションパーツとして追加されたことをお伝えしました。
従来はワードローブのセット品を買わない限り洋服掛けとして使えなかったパイン材ユニットシェルフが、オプションパーツのワードローブバーを追加することで、使い方がアレンジできるようになったことを喜んだ消費者は少なくなかったのではないかと思います。
しかし、セット品のワードローブバーは木製だったのに対し、オプションパーツのワードローブバーはスチール製。また、取付方法も従来は天板下に固定する方式だったのが、帆立のラダー部分に引っ掛ける構造に変わっています。
おそらくは今後、スチール製のワードローブバーに統合されていくことになるのだろうと思っていましたが、早くもその通りになった模様です。
※この記事は2017年11月4日時点の情報に基づいています(2023年8月23日一部更新)
パイン材ワードローブ・従来版
こちらが従来の「パイン材ユニットシェルフ・ワードローブ」です。ワードローブバーが木製なので棚板や帆立とも雰囲気がピッタリ合っています。
一方で、木製のハンガーパイプに大量の洋服を掛けるというのはやはり無理があり、私がお伺いしたお宅では木製のワードローブバーが折れたり、天板との接合部が外れてしまっているというケースを何度か見ました。
パイン材ワードローブ・改良版
一方、こちらが今回リニューアルされた「パイン材ユニットシェルフ・ワードローブ」です。棚板や帆立がパイン材なのに対して、スチール製のワードローブバーというのはやはり違和感があります。ここの部分だけ、無理矢理スチールユニットシェルフのパーツを取り付けたような感じです。
しかしながら、前述の通り木製のワードローブバーというのは強度的に無理があるので、これは致し方なしと言えるでしょう。もっとも、ワードローブバー自体がスチール製で丈夫になっても、帆立のラダー部分に引っ掛けるという構造もまた無理があると思うのですが。
ともあれ、こうなった以上は仕方ありません。あくまで雰囲気重視の方はパイン材のワードローブを購入し、強度面の不安を感じる方はスチールまたはステンレスのユニットシェルフを選ぶべきでしょう。
なお、オプションパーツのワードローブバーは幅86cm用と幅58cm用の2サイズとなっていますが、セット品のワードローブは幅86cmの1サイズのみです。
また、今回のリニューアルに伴い、旧仕様は税込11,900円での処分価格(定価は同18,000円)となり、一方で新仕様は期間限定で税込12,900円(定価は同17,900円)となっています。
無印良品はあくまでステンレスユニットシェルフ推しで、オーク材ユニットシェルフを投入したことで、パイン材ユニットシェルフはそのうち切り捨てていく戦略だと思っていました。しかし、その頃から「無印良品は高い」と言われることが増え、実際にオーク材ユニットシェルフもあまり売れていないようです。
そういう事情も踏まえ、今さらながらパイン材ユニットシェルフのラインナップの見直しに動いたのかなーという感じがします。ワードローブバーをオプションパーツとして投入することで、パイン材ユニットシェルフを他のユニットシェルフ同様に使い回しできるようにし、結果的に従来のワードローブが旧仕様というかたちになったのでリニューアルに踏み切ったということですね。
実際のところ、洋服を目一杯掛けてしまえば、ハンガーパイプが木製だろうとスチール製だろうと目立つことはないと思います。しかし、丈夫とは言えない帆立のラダー部分に引っ掛ける構造というのはやはり不安がありますね。
クレーム続出でまた仕様変更ということにならなければ良いのですが…。
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