2009年に無印良品から「壁に付けられる家具」が発売されて早15年。それまで同様の商品はレックの「DECO」シリーズくらいだったところ、無印良品の参入によって一気に普及しました。
一方で、最近はマグネット収納がブームです。メジャーなのは山崎実業の「tower(タワー)」シリーズなどですが、東和産業がユニットバス用の「磁着(じちゃく)」シリーズを発売して以降、市場が活性化したように思います。ニトリでも「FLAT(フラット)」や「AL(旧・アーバン)」を扱うだけでは飽き足らず、少し前から「オールステンレス」というシリーズも扱っています。
それに対し、無印良品は完全に出遅れていました。ですが今回、満を持して、「ステンレス 壁につける収納 マグネットタイプ」が投入されたのです。
※この記事は2024年10月10日時点の情報に基づいています
無印良品・ステンレス壁につける収納マグネットタイプ
フック
フック2連
フック4連
ロングフック
タオルハンガー 小
タオルハンガー 大
ワイヤートレー
たためるふきん掛け
商品名 | 税込価格 | サイズ(mm) | 耐荷重 |
---|---|---|---|
フック | 490円 | 40×40×50 | 0.8kg |
フック2連 | 890円 | 75×40×50 | 1.5kg |
フック4連 | 1,290円 | 205×40×50 | 2.0kg |
ロングフック | 1,190円 | 50×70×140 | 0.5kg |
タオルハンガー 小 | 1,290円 | 205×50×50 | 2.0kg |
タオルハンガー 大 | 1,790円 | 375×50×50 | 3.0kg |
ワイヤートレー | 1,790円 | 205×100×75 | 1.5kg |
たためるふきん掛け | 1,990円 | 265×180×75 | 2.0kg |
このたび無印良品から発売された「ステンレス 壁につける収納 マグネットタイプ」は現時点で全8アイテム。フック4つ、タオルハンガー2つ、ワイヤートレーとふきん掛けが1つずつというラインナップです。
いずれも中国製ですが、ステンレス製のマグネット収納グッズで2千円以下なら手頃だと感じますよね。無印良品のシステムキッチンにもピッタリだと思います。
ネオジム磁石使用でも浴室OK
無印良品のステンレス製マグネット収納グッズの特徴のひとつは、2種類のマグネットを使うことで壁面への吸着力を強くしているという点です。ネオジム磁石とマグネットと表示されていますが、後者はおそらくゴム磁石ではないかと思います。
ただ、一般的にネオジム磁石は強力ですけど錆びます。ですが、ワイヤートレーのパッケージには「キッチンや浴室などの水回りで、キッチン・バス小物などを置けます」と記載されているのです。ひょっとするとネオジム磁石を樹脂でカバーして、錆びないようにしているのかもしれません。
なお、フックとフック2連のみ、滑り止めのシリコーンゴムが付いています。接地面が狭いので、2種類のマグネットを用いても磁力が十分ではないのでしょう。
キッチンペーパーホルダーとはちょっと違う
実は無印良品は1年ほど前に「ステンレス サイズに合わせて使えるキッチンペーパーホルダー・マグネットタイプ」という商品を発売しています。今回の新商品と同様にステンレス&マグネットですが、接地面はゴム磁石とシリコーンゴムの滑り止めという組み合わせで、ネオジム磁石は使われていません。
どうして商品名やスペックを統一しなかったのでしょうか。今後、新商品と同様の仕様に変えてラインナップに加える予定なのかもしれないですね。
扉につける収納も同時発売
今回は「ステンレス 壁につける収納 マグネットタイプ」と同時に「ステンレス 扉につける収納 タオルハンガー シンク扉用」という商品も発売されています。システムキッチンや洗面化粧台の扉に引っ掛けるタオルハンガーです。幅205mmの「小」と幅375mmの「大」があります。
こちらのタオルハンガーは新商品ですが、「扉につける収納」は「フック」と「フック2連」が以前から販売されています。先ほどのキッチンペーパーホルダーも含めて非常に好評なので、今回一気に攻勢を仕掛けてきたということでしょうか。
ニトリとの比較
商品名 | 税込価格 | サイズ(mm) | 耐荷重 |
---|---|---|---|
フック2P | 799円 | 53×35×68 | 0.5kg |
ソープトレー | 1,790円 | 125×89×65 | 1.5kg |
トレー | 1,990円 | 225×89×65 | 2.0kg |
ボトルラック | 2,990円 | 265×95×85 | 2.5kg |
冒頭でも少し触れた通り、ニトリでもステンレス製のマグネット収納グッズが販売されています。現在は上写真の「マグネット オールステンレス トレー(MS04)」を含め、4アイテムを展開中です。
ニトリはネオジム磁石は使わず、すべてにゴム磁石とシリコーンの滑り止めを付けている点が特徴です。山崎実業、FLATシリーズなどと同じ仕様と言えます。
フックおよびトレーを無印良品の同等品と比較すると、価格も耐荷重も顕著な差は見られません。ステンレス製に関しては無印良品のほうがラインナップが多くなったものの、ニトリには既にFLATシリーズなどがあり、それぞれに持ち味があると思います。
以上、無印良品の新商品「ステンレス 壁につける収納 マグネットタイプ」を紹介したうえで、ニトリの同等品と比較してみました。
個人的にはいつもとは逆にニトリの商品を無印良品がパクったような流れになったことは少し意外でした。しかしながら、ステンレス製のマグネット収納はニトリが発売する以前から中華を中心に販売されていたので、決してパクったわけではないでしょう。
無印良品だからと言って割高なわけでもなく、むしろニトリよりラインナップが多くて選びやすいと思います。ホワイトやブラックの粉体塗装よりもステンレスが良いという方には選択肢が増えて喜ばしい限りじゃないでしょうか。
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