2009年に発売されて以来好評を博している無印良品の「スタッキングシェルフ」は、縦横自由自在に連結できるオープンラックです。ただの巨大なカラーボックスに見えて、実は内部にスチール製の棒を仕込んだハイブリッド構造。表面材にはオークやウォールナットの突板を使っており、安っぽさを感じさせません。
モジュール設計を採用しているので、無印良品の他のアイテムを組み合わせて使いやすいことも特徴のひとつ。そのため、こういうのは無印良品でなければ扱えないと思っておりましたが、まさかまさかのニトリから類似品が登場しました。
※当記事は2016年4月17日現在の情報に基づいています(2023年5月29日一部更新)
ニトリ・コネクトシリーズ
こちらがニトリ版「スタッキングシェルフ」とも言うべき「コネクトシリーズ」です。パッと見た感じは、まんま無印良品ソックリですよね~(笑)素材まで一緒で、オークとウォールナットの突板の2種類が用意されています。
オプションパーツなどに違い
パッと見た感じはニトリも無印良品もほとんど同じで、基本的な構造も同じですが、主に以下の点で違いがあります。
- ニトリには棚ダボ用の穴が開いている
- それぞれオプションパーツに違いがある
ニトリには棚ダボ用の穴が開いている
まず見た目に大きく違うのは、ニトリのコネクトシリーズには側板に棚ダボ用の穴が複数開いています(上写真参照)。棚板を追加するだけで可動棚となるのは便利ですが、側面からも見えるので非常に不細工です。まるでニトリのカラーボックスみたいですね。
ちなみに一応、無印良品にも好きな高さに取り付けできるトレーや中央で仕切る棚板はあります。どうせこういうスクエアが連なったデザインのシェルフなんて使い勝手で選ぶものではなくてあくまで見た目重視なのですから、下手に使い勝手を考えて見た目を損なうことはないんじゃないかと個人的には思います。
それぞれオプションパーツに違いがある
それぞれオプションパーツに違いがあるのはまあ当然と言えばそうなのですが、ニトリのほうで特徴的なのは1~3段を覆うことができる各サイズの扉があることです(上写真参照)。ニトリのほうはテレビボードを中心に考えた壁面収納的な要素が強く、そのためこういう扉を用意しているんだと思います。ちなみに無印良品にも1段用の扉はあります。
あと、ニトリには転倒防止用の突っ張りボードがあります。これがまたなかなか不細工です。ちなみに無印良品にはネジ固定式の転倒防止金具が付属しており、粘着式の転倒防止パッドを追加することもできます。
価格はニトリのほうが高い(最大約30%)
そして一番ナゾなのが、ニトリのほうが価格が最大で30%ほど高いということです(オークの場合)。サイズも素材もほとんど同じなのに。発売以来、両社とも何度か価格変更をしているのですが、それでもニトリのほうが安くなったことは一度もないのですから、ニトリが無印良品を攻めあぐねていると言えるでしょう。
ちなみにニトリではオークでもウォールナットでも同じ価格ですが、無印良品のほうはウォールナットのほうが高くなっています。まあ普通に考えれば、材質の希少性からウォールナットのほうが高いのは当たり前なんですけどね。ニトリのウォールナットの質が悪いか、オークのほうが儲けが多いのか、どちらかだと思います。
無印良品のスタッキングシェルフとニトリのコネクトシリーズを比較した結果は以上です。ラインナップやスペックなどを見る限り、ニトリのコレクトシリーズを選ぶ理由は特にないと思います。なんだか無印良品のほうを持ち上げるようでムカつきますが(苦笑)、それが率直なところです。
なお、以下にコネクトに加えてプロモとスタッキングシェルフの3つを比較しましたので、詳しくはそちらをご参照ください。
コメント