私は基本的に押入れは襖を外して開けっぱなしにするのが良いと考えています。そうすることで、通気が常に確保できるだけでなく、モノの出し入れも容易になるからです。おまけに、たとえば引違いの襖の場合は、左右それぞれのスペースからモノを取り出す面倒臭さがありませんし、左右のスペースを跨ぐ形で引出し式衣装ケースや布団を収納することだってできます。つまり、メリットが非常に多いのです。
しかし一方で、襖を外してしまうと中身が丸見えになってしまいます。リビングダイニングから見える場所だったりすると、ちょっと恥ずかしいかもしれません。かと言って布やカーテンで隠すと、”隠してます感”が浮き彫りになってしまいます。ロールスクリーンならフラットな感じで良いですが、賃貸住宅では取り付けが事実上無理ということもあるでしょう。
そんなときは突っ張り式のロールスクリーン!ですが、オーダーになるとお値段もなかなかのものです。
そうして結局、つっぱり棒にカーテンという選択肢に押し戻されがちだったわけですが、ニトリの「つっぱりロールスクリーン」を使えば問題は解決するかもしれません。
※この記事は2022年8月5日時点の情報に基づいています(2024年9月7日一部更新)
ニトリ・つっぱりロールスクリーン
ニトリが一部店舗で2022年4月から販売を開始し、8月中旬から全国の大型店舗へ拡大する「つっぱりロールスクリーン」は、従来からある一般的な突っ張り式のロールスクリーンとはちょっと違います。
これまで突っ張り式のロールスクリーンは既製品なら押入れや窓の枠とスクリーンの間にすき間が生じることが多々ありました。また、サイズオーダーだと価格が一気に跳ね上がるという問題がありました。
一体どういうことか、もう少し詳しく説明してみましょう。
従来の既製サイズはすき間が生じやすい
従来の一般的な既製サイズの突っ張り式ロールスクリーンは、ロール軸そのものが突っ張り棒のような構造になっているため、窓枠や押入れの枠との間にすき間が生じたり、そもそもサイズが合うものが見つからないという問題がありました。
ニトリは突っ張りパーツが独立している
一方、ニトリが販売を拡大する予定のものは突っ張りパーツがロール軸とは独立しており、スクリーンが窓枠を覆う格好になります。そのため、既製品であっても窓枠との間にすき間が生じず、合うサイズが見つからないといった問題もほとんどありません。
取り付け簡単!
文章では分かりにくいと思うので、動画で構造や取り付け方などを見てみましょう。これなら賃貸でも問題なく取り付けできそうです。良くできているなーと感心しますね。
ラインナップ
タイプ | スクリーン寸法 | 対応間口幅 | 税込価格 |
---|---|---|---|
採光 | 幅60×丈135cm | 40~60cm | |
幅90×丈 |
61~90cm | ||
幅135×丈200cm | 91~135cm | 8,091円~ | |
幅180×丈 |
136~180cm | ||
遮光1級 | 幅60×丈135cm | 40~60cm | |
幅90×丈 |
61~90cm | ||
幅135×丈200cm | 91~135cm | 8,991円 | |
幅180×丈 |
136~180cm |
※2024年9月7日現在のラインナップに更新済み
ニトリのつっぱりロールスクリーンは幅40cmから180cmまで対応可能な3サイズ4サイズが用意されています。これなら小窓から一間幅の掃き出し窓や押入れまで対応できますね。
また、それぞれ採光タイプと遮光1級タイプがあり、カラーも採光タイプはホワイトとブラウンの2色、遮光タイプはグレートネイビーも加えて4色が揃っています。それでいて幅60×丈135cmサイズで5,490円5,391円からなので、オーダーする場合と比べて半値程度で済む計算です。
製造元はフルネス?
「これは画期的!さすがニトリ!」と思ったら、どうもフルネスの製品のようです。というか、動画がニトリ版とほぼ同じ(苦笑)基本的にはまったく同じ仕様とサイズで、ホームセンター最大手のDCM系列でも販売されています。DCMのほうがカラーバリエーションも豊富です。
そう言えば、ニトリでも以前からフルネスのロールスクリーンを扱っていましたね。
というわけで、別にニトリがスゴイっちゅーわけでも何でもなかったわけですが、商品そのものは手軽で良いと思います。これなら賃貸住宅でも穴を開けることなく、価格も安く抑えることができて、気軽にロールスクリーンを窓枠や押入れなどに取り付けることができますからね。
なお、価格が高くなってもできるだけピッタリ合うサイズのロールスクリーンのほうが良いという場合は、タチカワブラインドが似たような仕組みの突っ張り式ロールスクリーンを扱っているのでそちらをご検討ください。
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