シンプルなデザイン性とコストパフォーマンスの高さから多くのユーザーに支持されている無印良品のポリプロピレン収納。そしてそれを作っているのは「リス」というメーカーであることは公然の秘密となっています。
リスはポリプロピレン製の家庭用品を多数ラインナップしていますが、上得意先である無印良品への配慮のためか、これまで無印良品のポリプロピレン収納と直接的に競合するような商品は作っていませんでした。
ところが先日、アマゾンがリスの無印良品ライクなポリプロピレン収納ケースの販売を開始したのです!
※この記事は2017年3月14日時点の情報に基づいています(2023年9月13日一部更新)
リス・収納ケース スタックシステムケース
こちらがその収納ケースで、「スタックシステムケース」という商品名となっています。冒頭の無印良品の「ポリプロピレンケース・引出式」と比べると、似ていると言えばそうだし、別物だと言えば確かにその通りだと思います。むしろ、カインズホームやDCM(カーマ/ダイキ/ホーマックなど)で販売されている同様の無印良品ライクな収納ケースのほうがよっぽど似ていると言えるでしょう。
無印良品のポリプロピレンケースとの違い
無印良品 | リス | |
---|---|---|
サイズ | 260×370×175mm | 283×355×139mm |
税込価格 | ||
天板形状 | フラット | 四周が盛り上がっている |
外観全体 | スクエア | 丸みがある |
カラー | 半透明 | 白っぽい |
引手 | 引出し前板の下側 | 引出し前板の上側 |
別売キャスター | 車輪カバーなし | 車輪カバーあり |
※amazonでの2019/08/12現在2023/09/13現在の価格
細かいところまで比較していくと、これはもうまったく別の商品と言えるレベルです。リス「スタックシステムケース・レギュラーM」に近いサイズの無印良品「ポリプロピレンケース・引出式・深型」と比較した結果を上表にまとめてみました。
リスは無印良品のポリプロピレンケース引出式の完コピ商品を作ることもできたはずですが、そこはやっぱり筋を通したのでしょう。敢えて仕様を変えてきたように見えます。新たに金型を作るにはコストが掛かるので、ひとつくらい共通の部分を残しても良いと考えてもおかしくないのですが、そうしなかったことは素直にエライなーと思います。
クローゼット用の衣装ケースもあり
アマゾンで販売が始まったリスのスタックシステムケースのラインナップは、現在のところ、高さ3サイズとキャスターのみとなっています。一方で、Yahoo!ショッピングや楽天市場のリス直営店では、半透明色はないものの、クローゼット用の衣装ケース(ワイド、上写真)が高さ3サイズラインナップされています。
仕様やデザインはアマゾンで販売されているものと同じで、大きさは無印良品のクローゼット用の引出式衣装ケースとは異なります。奥行が50cmちょうどというのは、私が知る限りアイリスオーヤマの「BCチェスト」くらいです。さらにこの程度の奥行にしては幅が狭い大変珍しいサイズと言えます。
素敵なカラーバリエーションと相まって、そこそこの売上は期待できるのではないでしょうか。
無印良品のポリプロピレン収納の製造元であるリスが、無印良品ライクな収納ケースを販売したということで、これは穏やかではないなと思ったのですが、それは私の思い過ごしであったようです。
これなら無印良品のポリプロピレン収納とは直接競合しませんし、無印良品のポリプロピレン収納ではサイズが合わなかっ場合に選択肢が増えたと言えると思います。
放っておいても無印良品ライクな収納ケースが各地のホームセンターで売られている現状、製造元であるがゆえに指をくわえて見ているだけというのは忍びないことでしょう。これからどんどんラインナップを増やしてもらえばと思います。
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