前回の実験では、三輝の「詰め替えそのまま スタンダード」を使ってコンディショナーの1kgの詰替え用パウチを吊るすと、簡単に落ちてしまうということが分かりました。
ここで普通なら、花王の「らくらくスイッチ」のようにS字フックで引っ掛けることも考えたと思います。しかし今回は、詰め替えそのままのスタンダードに加えて、同時に「詰め替えそのまま ミニ」もご提供いただいていたんですよ。
というわけで今回は、詰め替えそのままのスタンダードとミニを比較しながら紹介したいと思います。
※価格および仕様はすべて2021/10/15現在(2023/08/28一部更新)
詰め替えそのまま スタンダード&ミニ
左が前回ご紹介した「詰め替えそのまま スタンダード 7点セット」、そして右が「詰め替えそのまま ミニ 7点セット」です。
ミニと言ってもそんなに小さくはありません。むしろ、結構デカいです。
ともあれ、いずれもポンプとホルダーが3つずつ、さらにシャワーフックに挿し込むことで詰め替えそのままを引っ掛けられるアームが1本付いています。
ポンプとホルダーの大きさを比較
パッケージから中身を取り出して大きさを比較してみましょう。ポンプ、ホルダーともに、ミニのほうが小さいです。ただし、ポンプの根元のクリップ部分は共通となっています。そのため、詰め替えパウチへのポンプの取り付け方はまったく同じです。
出る量はスタンダードのほうが多い
詰め替えそのままのポンプを詰替え用パウチに取り付けて、シャンプーなどがワンプッシュで出る量を比較してみました。
右端のシャンプーが透明なので分かりにくいですが、このときはそんなに違いがあるようには思えませんでした。しかし、何度も使っているうちに、やはりスタンダードのほうがたっぷり出る感じがしました。ちなみに、らくらくスイッチのほうはかなり少量です。
なお、抽出量についてはショップ(雑貨いいものサイトー)の表示によると、スタンダードは5~6ml、ミニは3~4mlとなっています。らくらくスイッチは抽出量の記載なし。
ホルダーの取り付け方が違う
私にとって重要なのはポンプよりもホルダーです。ポンプを固定するクリップはスタンダードとミニで同じですが、ホルダーは両者でまったく違う構造となっています。
スタンダードはホルダー内部にSUS(ステンレス)のギザギザローラー2つが人間の歯のように噛み合わさって、詰め替えパックを挟んで固定する構造です。対して、ミニはカーペット留めの鋲のようなニードル2本で詰め替えパックを突き刺して固定します。
そのため、スタンダードのホルダーは詰め替えパックから外してもほとんど跡が残りませんが、ミニのほうはドラキュラに噛まれたようにプッツリと風穴が2つ開きます。
ミニのほうが確実に吊り下げられる
そういう構造の違いのため、スタンダードはちょっと揺すると詰め替えパックがドサッと落ちてしまいます。1kgの大容量だからですが、650gでもやはり強めに揺するとパックが落ちました。
一方のミニのほうは詰め替えパックに突き刺しているので、簡単には外れそうにないです。強い力で引っ張ればパックが破れてしまう可能性はあるものの、揺するくらいではまったく問題ないと思います。
ちなみに、スタンダード、ミニともに、掛けられるハンガーパイプの径は収納マンの実測で最大21mmです。
スタンダードは全体的に縦長になる
スタンダードのホルダーはミニよりも縦に長いです。また、ポンプもスタンダードのほうが長いです。そのため、全体で見るとミニよりもスタンダードのほうがかなり縦長になります。
もっとも、掛ける場所によっては縦長のほうが座ったままでも手が届きやすくて良いとも思います。我が家の場合はタオルハンガーに掛けているので、まさしくそんな感じです。
アームはシャワースライドバーでは使えない
ちなみに、スタンダードにもミニにも7点セットに含まれるアームは、シャワースライドバーではほとんど使い物にならない感じです。シャワーフックが樹脂でできているため、詰め替えパックを引っ掛けると、すぐに傾いてしまいます。650gの詰め替えパック1つでもこんな感じですから、1kgのパック2個なんて論外です。
もっとも、これはアームそのものの問題ではなく、シャワーフックの材質の問題です。壁にシッカリと固定されている一般的なシャワーフックなら問題ないでしょう。
というわけで、詰め替えそのままのスタンダードとミニの違いはご理解いただけたでしょうか。ポンプをワンプッシュしたときにシャンプーなどが出る量はスタンダードのほうがちょっと多いです。また、詰め替えパックを確実に吊り下げられるのはニードルで突き刺すミニのほう。スタンダードのほうがホルダーもポンプも大型なので、全体的に縦長になってかさ張ります。
ポンプの抽出量については好みがあると思いますが、ホルダーはミニのほうが安心して使えると個人的には思います。なので、スタンダードとミニのどちらがオススメかと聞かれたら、迷わずミニのほうをオススメします。
詰め替えそのままを使えばボトルに入れ替えたり、そのたびにボトルを洗ったりする必要がなくなるだけでなく、ボトルの底がヌルヌルになるという不快感からも解放されます。もちろん、ワンプッシュで出てくるので楽です。
一方で、詰め替えそのままはスタンダードのポンプのみでも999円1,280円からと非常に高価。耐久性の面でもどれくらい使えるのかと思うところもあります。
そんなわけで、賛否両論ある商品でしょうけど、個人的には思ったよりも全然良かったと思います。
2023/01/29追記:
詰め替えそのままスタンダードはフックの耐荷重が少ないのがネックでしたが、現在はミニに付属のフックとのセットが販売されています。
2023/05/27追記:
新商品の「詰め替えぶら下げ逆ポンプ」を使ってみました。こちらのほうが耐久性が期待できます。また、S字フックでパウチを引っ掛けるので手軽かつ落ちる心配が少ないです。
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