前回は清和産業の「くりぴたリモコンフック」を紹介しました。壁紙に貼ってリモコンを掛けることができるフックで、剥がしても壁紙を傷めることがないという、賃貸住まいにはとてもありがたい商品です。
そのくりぴたリモコンフックを購入する際に他に何か面白い商品がないかと探してみたところ、同様の仕組みで電源ケーブルなどを壁紙に固定できるという商品を見つけました。こういういわゆるコードクリップも壁紙に貼って剥がせるという商品は今までになかったので、試しに買ってみることにしました。
※価格および仕様はすべて2021/06/18現在
清和産業・くりぴたコードキャッチャー
今回ご紹介する清和産業の新商品は「くりぴたコードキャッチャー」です。5個入りの場合は税込190円ですから1つあたり40円弱という計算になります。これくらいの価格なら気軽に試しやすくて良いですね。
柔らかい塩ビ製
くりぴたコードキャッチャーの本体は塩ビでできています。強く押すとグニャリと変形するので、金属製のコードクリップと違って体をぶつけて痛い思いをする心配がありません。
なお、裏面の粘着シート部分はくりぴたリモコンフックとまったく同じものだと思います。
くりぴたコードキャッチャーの取り付け方
くりぴたコードキャッチャーの取り付け方は基本的にくりぴたリモコンフックと同じです。まず粘着シートの剥離紙を剥がして壁紙に30秒ほど押し付けます。そのうえで、上下の出っ張ったタブの部分にホッチキスのステープルを打ち込んで固定するという構造です。
ホッチキスの上側が当たって針が打てない!
というわけで、いつものように180度に開くことができるホッチキスを使ってくりぴたコードキャッチャーにステープルを留めようとしたところ、あれれ…。本体の出っ張りが大きすぎてステープルを打つことができないじゃないですか。
タッカーでは大きすぎてダメ
それで代わりにタッカーで留めてみたのですが、出っ張ったタブの幅が12mmに対してタッカーのステープルの幅も12mmなのでハミ出してしまいました。ちなみに、一般的なホッチキスの10号ステープルの幅は9mmです。
ホッチキス使わないと10分前後で落ちる
仕方なくホッチキスもタッカーも使わずに粘着シートだけで貼り付けると、コードを掛けなくても10分ほどで落ちてしまいました。2種類のテクスチャの壁紙で何度か試しましたが同様の結果です。
ちなみに、くりぴたリモコンフックのほうはホッチキスを使わなくても24時間以上くっついています(リモコンは掛けない状態で)。粘着シートは同じものと考えられるので、どれだけ強く押し付けても塩ビのパーツがその力を吸収してしまって壁紙に十分に密着させられないのだと思います。
マステを貼っておけば一応OKだけど…
こりゃ困ったということで、壁紙にカモ井のマスキングテープを貼ってからくりぴたコードキャッチャーを貼ってみたところ、ちゃんとくっつきました。しかしながら、これなら別にくりぴたコードキャッチャーを使わなくても一般的な粘着式のケーブルクリップで良いんですよね(苦笑)
しかも、マステの上にくりぴたコードキャッチャーを貼っても、電源コードを通したらすぐに落ちてしまいました。平滑面でない限り、ホッチキスで留めないと使い物にならないようです。
十字にケーブルを通せるのは良い
くりぴたコードキャッチャーを壁にちゃんと取り付けることができたら、ケーブルを十文字に通せるようになっているのはユニークだと思います。もっとも、電源タップのコードくらいの太さになるとちょっとハミ出してしまうので、十字にできるというよりは縦横いずれの方向でもコードを通せると考えたほうが良いのかもしれません。
というわけで、くりぴたコードキャッチャーは完全に期待外れな商品でした。くりぴたリモコンフックと違って粘着面が壁紙に全然くっつかないので、平滑面専用として売り出すか、複数本のステープルだけで留める方式にするべきだと思います。もしくは、くりぴた接着剤で固定するかですね。
使用するホッチキスについても、”180度開くホッチキス”とだけでなく、”先端が出っ張っていない形状のもの”などと指定するべきでしょう。というか、そもそもタブを短くし過ぎたと思います。
ちょっとこれは使い物になりません。フラットLANケーブルなど細いケーブルの場合はマステで直接壁に貼る、電源タップなどの太いケーブルはピンタイプのコードキャッチなどを使って固定するのが現状ではベターと言えるのではないでしょうか。
2021/07/05追記
驚いたことに、ダイソーで「くりぴたコードキャッチャー2個入」(JANコード:4531121008171)が売られていました!もちろん税込110円。
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