壁紙に穴を開けずに貼って剥がせる!清和産業「くりぴたリモコンフック」

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エアコンや照明器具のリモコンは付属のホルダーなどを使って壁に木ネジで固定するのが一般的です。しかし、この20年くらいに建てられた住宅の多くは石膏ボード壁にビニール壁紙を貼っていることが多く、その場合は中空アンカーなどを打たないとリモコンを壁に掛けることができません。

これだけ石膏ボード壁が普及しているにもかかわらず、石膏ボード壁や壁紙に対応したリモコン用のホルダーやフックが事実上存在しないというのは本当に不思議です。ですが、「くりぴたフック」でお馴染みの清和産業がこの問題を真正面から解決する商品を発売したので、早速試してみることにしました。

※この記事は2021年6月17日時点の情報に基づいています(2021年10月11日一部更新)

 

清和産業・くりぴたリモコンフック

清和産業・くりぴたリモコンフック

このたび清和産業が発売したのはその名もズバリ「くりぴたリモコンフック」という商品。くりぴた接着剤ではなく、粘着テープで壁にリモコンを掛けるためのフックです。

「粘着テープだったら外すときに壁紙が破れちゃうんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そこはもちろん問題ないというところがこの商品の画期的なところであります。

壁側フックはリモコンを支える構造

くりぴたリモコンフックの壁側フックはリモコンを支える構造

くりぴたリモコンフックは壁に貼り付ける「受台用フック」とリモコンに貼り付ける「リモコン用フック」の2つのパーツで構成されています。壁側の受台用フックにリモコン用フックの出っ張りを挿し込んで引っ掛けるわけですね。

受台用フックの下部はリモコン側に出っ張っています。これは普通にリモコンを引っ掛けるとリモコンがお辞儀してしまうので、そうならないように支えてやる役割を果たします。

リモコンの形状に注意

リモコンの形状に注意

くりぴたリモコンフックはどんなリモコンでも掛けることができるわけではありません。まず、リモコンの裏側に横1cm×縦2cmほどの粘着シートを貼ることができる平らな部分が必要です。

また、上写真のオーデリックのリモコンのように裏面が傾斜していると、壁に引っ掛けることはできるものの、下側が前に出っ張ってしまってちょっと不細工なことになります。

なお、くりぴたリモコンフックの耐荷重は約300gなので、それ以上重いリモコンはNGです。もっとも、一般的なリモコンはせいぜい200gまでですけどね。

くりぴたリモコンフックの取り付け方

(1)リモコン用フックを貼る

リモコン用フックを貼る

次に、くりぴたリモコンフックの取り付け方について説明しましょう。取扱説明書ではまず壁に受台用フックを取り付けるように書かれていますが、私はリモコン用フックのほうを先に付けたほうが良いと思います。そのほうが壁の取り付け位置を決めやすいからです。

粘着シートから透明の剥離紙をめくり、リモコンの裏面に貼り付けます。

(2)受台用フックを貼る

受台用フックを貼る

次に壁紙に受台用フックを貼り付けます。こちらも透明の剥離紙をめくって、粘着シートを壁に強く押し当てればOKです。

ちなみに、よく見ると受台用フックはくりぴたフック同様に「の」の字の溝が彫られています。これってひょっとして、くりぴた接着剤でくっつけられるように考えてのことでしょうか。

(3)ホッチキスで留める

ホッチキスで留める

それはさておき、こちらは粘着シートで貼り付けるだけではありません。上写真のようにホッチキスの針を打ち込んで固定します。

これは理に適っているとは思うのですが、ちょっと微妙な構造。なぜならステープルを打ち込む部分の厚みが2mmもあるので、ステープルの半分くらいしか壁に刺さらず十分な保持力が得られるとは考えられないからです。

しかも、使用するステープルは1本だけ。気休め程度にしかなっていないと思います。

もっと言えば、ホッチキスの先端の影になっるうえにパーツが透明で針穴が見えにくく、ステープルを打ちづらいです。

(4)取付完了!

くりぴたリモコンフックの取付完了!

そんなわけで、くりぴたリモコンフックはちょっと不安のある構造ですが、リモコン用フックを挿し込めば完成。ちゃんと壁にリモコンを掛けることができました。

受台用フックの下部がリモコンを支えているので、リモコンがお辞儀をすることもありません。

24時間以上経過しても落ちない!

24時間以上経過しても落ちない!

結局、24時間以上経過しても落ちることはありませんでした。見た目にも違和感なく、良い感じです。

取外し簡単&再利用OK

くりぴたリモコンフックは取外し簡単&再利用OK

受台用フックはステープルを抜いてから、フックの下部を左右に揺するようにすれば、簡単に外すことができます。「本当に壁紙にくっついていたの?」と驚くほど簡単に外せます。もちろん壁紙が傷むことはありません。ステープルの穴は少し残りますけどね。

一方、リモコン用フックは中央付近を押すか、下側からめくり上げるようにすれば剥がせます。こちらも難しくはありません。

いずれのフックの粘着面も再利用が可能です。水洗いすることで粘着力が増すということです。

 

以上のことから、くりぴたリモコンフックは「使える」と言えると思います。リモコンを壁に掛けたいけれども壁には穴を開けたくない人や、賃貸住宅に住んでいて壁に穴が開けられない人に最適と言えます。現状、石膏ボード壁用のリモコン用フックというのは世の中に存在しませんから、これはオンリーワンの商品と言えるでしょう。

ただ、壁に貼る粘着力がかなり弱いので、壁紙にくっつかないというクレームが出てきそうです。ステープルも半分程度しか壁に刺さりませんから、リモコンを手に取るときに手前に引っ張ってしまうとすぐに外れてしまう可能性があります。これらの点については改善の余地が大きいです。

ともあれ、石膏ボード壁に貼れるリモコン用フックを世に先駆けて発売した清和産業はエライ!これさえあればもうマステを使ってDIYすることもありません。是非とも他社が類似商品を発売する前に改良版を開発して天下を取って欲しいですねー。

 

2021/10/11追記:

清和産業・くりぴたリモコンフック@ダイソー

ダイソーでも、「くりぴたリモコンフック」(JAN:4531121008133)が販売されていました。発売元は清和産業となっています。

右に並んでいるのは同じく清和産業の「クリアマルチフック」。こちらは両面テープタイプですが、くりぴた接着剤タイプもあります。

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