前回は100均セリアの「桐の木板」を使った引出しの仕切り板の作り方を紹介しました。
とは言え、実際に引出しを仕切るところまではやらなかったので、ピンと来なかった方もいることでしょう。
そこで今回は、前回の「接合する」&「十字に組む」以外の「第三の方法」も交えながら、セリアの桐の板を使ったシステムキッチンの引出しの仕切り方を紹介したいと思います。
※この記事は2017年8月30日時点の情報に基づいています(2023年8月7日一部更新)
セリアの桐の板で引出しを仕切る方法
before
まずは引出しを仕切る前の状況をご確認いただきましょう。こちらが我が家のシステムキッチンの引出しのbeforeの状態です。100円均一の滑り止めシートを敷き、その上に同じく100均のプラ箱を置いて、キッチンツールを仕切っています。
プラ箱の大きさが割りと引出しに合っているため特に不満はないのですが、強いて言えばハサミや菜箸が取り出しにくかったりすることがあるので、これらを取り出しやすくすべく、セリアの桐の板材を使って仕切り板を作りたいと思います。
1.理想的な仕切りの位置を確認
プラ箱を取り出し、桐の板材を使ってどのように仕切れば良いかをイメージします。
上写真の赤線の通りに仕切ろうと思うと、玉杓子と菜箸の間の仕切り板を固定する方法を検討する必要があります。そこで今回は、引出しの手前側と奥側にも板を設け、そこに凹みをつけて前後方向の仕切り板を固定することにしました。
2.材料と道具を揃える
それでは取り掛かりましょう。まずは材料と道具を用意します。材料はセリアの「木製角材2P(450×38×7mm)」を2つ(計4枚)用意するだけ。価格は2つで税込220円です。
道具は、定規、ペン、カッタータイプのノコギリ、彫刻刀(平)、小槌、木工用ボンド、小釘2本を用意します。
3.桐の板をカットし、凹みを設ける
まずは手前と奥の板から加工していきましょう。
引出しの内寸幅を測り、桐の板材をその長さにカットします。前回紹介した通り、カッタータイプのノコギリなどを使えばOKです。
次に、前後方向の仕切り板の位置に合わせて切れ込みを入れます(上写真)。ノコギリを使って2~3mmの深さの切れ込みを入れます。
斜め上から見た状態
上写真は切れ込みを斜め上から見た状態です。
彫刻刀で2mmほど削る
切れ込みに沿って彫刻刀で2mmほど削ります。多少凸凹でも構いません。
溝を彫った状態
これで手前側と奥側の板に凹みをつけることができました。この凹みに前後方向の仕切り板をハメ込むというわけです。
4.前後方向の仕切り板が完成
先ほど凹みをつけた板を引出しの手前側と奥側にセットし、「引出し内寸奥行-板2枚分の厚み+4mm」相当にカットした板をハメ込めば、前後方向の仕切り板の完成です。
5.左側のエリアを細かく仕切る
次に左側のエリアを細かく仕切ることを考えます。引出しを引き出すときには中のモノが前後に動きやすいので、手前のモノと奥のモノを仕切ることは必須。まず左右方向の仕切り板をカットして上写真のように置いてみました。
次に手前側ですが、よく使うのはハサミだけなので、赤線の位置に仕切り板を設置することを考えました。これら追加分の仕切り板を先に作った仕切り板と接合することも検討しましたが、あまりガチガチに固めてしまうとハサミが取り出しにくくなる可能性があるので、T字型の仕切り板を作って置くことにしました。
6.T字型の仕切り板を作る
前回検証した中でもっとも合理的と考えられる「木工用ボンド+釘」で接合することにしました。
T字型の仕切り板が完成
これでT字型の仕切り板が完成です。
7.引出しの仕切り板が完成!
こうしてシステムキッチンの引出しの仕切り板が完成しました!これまでより細かく仕切ったので、ハサミと菜箸が格段に取り出しやすくなりました。妻からも「爪楊枝が取り出しやすくなった」と好評です。
安物の桐ですけど質感は良いですし、ジャストサイズでまるでオーダーメイドしたようです。いや、自分で自分にオーダーして作ったわけですけど(苦笑)
実質的に1時間かかりましたが、たった税込220円でここまでできたら完璧ですよね!?
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