「突っ張り棚」と言うと、壁と壁の間に突っ張るタイプもあれば、天井と床を突っ張るタイプもありますが、今回は前者のタイプの話です。
ホームセンターに行くと、たいてい突っ張り棒の横に置いてあって、長さや耐荷重が違うだけ…だなんて思ってませんか?実はこれが意外といろんな種類があるのです。
というわけで、今回は様々な突っ張り棚を紹介したいと思います。
最小12cmの極小つっぱり棚!
こちらが私の知る限りもっとも幅の小さな突っ張り棚!平安伸銅工業の「突ぱりすき間棚 S-S SMR-11」です。
サイズはおよそ幅12〜14×奥行12×高さ2.2cm。たった2cmしか伸縮しませんから、決め打ちでここぞという場所に使う突っ張り棚です。具体的には、たとえば下駄箱と壁のすき間や、冷蔵庫と壁のすき間などに使うというイメージでしょうか。耐荷重はおよそ2kgしかありませんので、使い道はかなり限られます。
なお、平安伸銅工業の突ぱりすき間棚は、全部で8つのサイズバリエーションが揃っており、最大で幅43cmとなっています。
突っ張り棚の最大サイズは200×35cm!
逆に、もっとも大きいのはトンボ(新輝合成)の「超強力伸縮ラック ワイド WM-200」ではないかと思います。サイズはおよそ幅119~200×奥行35.5×高さ5cmです。
以前は確か、220~230cm程度のものもあったと記憶しています。270cm程度のものがあるという話を聞いたこともあるのですが、私は見たことがありません。ひょっとしたら今もどこかに存在するのかもしれませんね。
網目だけじゃない!フラット棚もあり
突っ張り棚の多くは、数本の棒を渡したスノコ状のものやメッシュ棚が多いですが、フラットな棚板のものもあります。平安伸銅工業の「突ぱりフラットスリム棚 KBS-63」(上写真)や、前述のアイリスオーヤマの「超強力伸縮フラット棚 ワイドH-J-WFT115」がそうですね。
特に平安伸銅工業の「突ぱりフラットスリム棚 KBS-63」はよくできていて、伸縮部の棚板はカッターナイフでカットして長さを調節することができるようになっています。これならほぼオールフラットな突っ張り棚ができるわけで、トイレで上にトイレットペーパーなどを乗せても、下から見えなくて良いですね。
ホワイトだけじゃない!木目調もあり
突っ張り棚と言うとホワイト色ばかりのように思われるかもしれませんが、実は木目調のものもあります。アイリスオーヤマの「木調強力伸縮棚 H-J-UP113」などがそうですね。
ただ、そのラインアップは以前よりも減ったように思います。和風の内装を施した家が減り、柱の色に合わせる必要がなくなったからでしょうか。
ベーシックタイプは壁の出っ張りや傾きに対応できない
ホームセンターで1,000円程度で販売されている一番お手頃な突っ張り棚は、傾いたり落ちてきたりすることがしばしばあります。上写真の平安伸銅工業の「突ぱり強力伸縮棚 KB-63」などがそうですね。
壁って、意外と真っ直ぐじゃないんです。手前側と奥側で幅が若干異なることがあって、上写真のような構造の突っ張り棚だと、どこかですき間が生じて、傾いたり落ちたりするのです。
そんなことにならないようにするためには、突っ張り部の奥と手前がそれぞれ独立した構造のものを選んだほうが良いでしょう。
トイレ専用!?タオル掛け付きのものも
変わったところでは、タオル掛けがセットになった平安伸銅工業の「突っ張り強力伸縮棚 タオル掛け付き NTL-60」などもあります。タオル掛けがあったほうが便利な場所と言えばトイレか洗面脱衣所くらいですが、取付位置をイメージするとほぼトイレ専用と言って良いでしょう。
確かに一石二鳥で便利な感じもしますけど、個人的には別々にしたほうが良いんじゃないかと思います(苦笑)手を拭きやすい位置に取り付けると収納したモノが丸見えだし、タオルをちょっと引っ張った弾みで突っ張り棚が落ちてきそうな気もしますからね。
というわけで、いろいろな突っ張り棚を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
正直に言うと、私はあまり突っ張り棚が好きではありません。どうしてもチープに見えるからです。なので極力、カラーボード(化粧棚板)を石膏ボード用の鋲などで固定する方法を検討します。
ただ、その方法は手間もコストも掛かります。それに比べると突っ張り棚はお手軽で安く上がって良いです。基本的にはトイレや洗面脱衣所、玄関などの狭いスペース向きと言えますが、デッドスペースを活用するのに便利だと思います。
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