先日はトランクルームの押入れ産業を取材しました。押入れ産業のトランクルームは、倉庫内にコンテナを置き、その中に家財を収納するというものでした。
押入れ産業では24時間出入り可能なレンタル収納スペースも扱っていますが、どうせだったらその場で趣味のモノをいじったり、夫婦喧嘩したときに逃げ込む場所として活用したい…なんている人もいるはず。そんな願望を実現する、まるで別荘のようなトランクルームも登場しているそうです。
物を預かるだけの従来のサービスに、付加価値を添える動きもある。ライゼは、レンタルスペースにガレージを併設した「ライゼホビー」という新形態を提案。1階はガレージ、2階はフローリングタイプの「部屋」で、トイレや流し台も完備。いわば「別荘」としての活用を想定している。
引用:Yahoo!ニュース-「トランクルーム」の市場が急拡大 おしゃれな内装、気軽に“別荘”気分
「まるで別荘」のようなライゼホビーとは?
Yahoo!ニュースでも取り上げられていたライゼホビーの大阪府豊中市の施設では、1階がシャッター付きのガレージになっており、2階は普通に住めるような空間になっています。フローリングの床で窓があり、トイレ、エアコン、洗い場が完備されています。しかも、郵便ポストもあり、電話線も引き込み可能で、無料でインターネットが使えるそう。監視カメラまで付いており、むしろ一般的なマンションよりもセキュリティがしっかりしています。
これで広さは約30畳(約45平米)、家賃は税別95,000~97,000円。通常の賃貸住宅であれば消費税は免除されますが、基本的に倉庫扱いのため消費税は掛かるのですね。ちなみに電気代50KWh/月まで無料ということですが、上下水道代は別でしょうか。
なかなか、月額10万円となると、ちょっと一般的な所帯持ちでは手が出ませんので、やっぱり関西でも比較的富裕層の多く住む地域にしかないようです。堺市では月額6万円台の物件もありますが、普通にワンルームマンションに住んで屋根付きガレージを借りるほうが安い場合が多いので、やはり独身でよほど趣味にこだわりがあるか、ガレージで起業するか、お金持ちの人向けの施設と言えそうです。
モバイルコンテナハウス「ヤドカリ」
トランクルームではありませんが、こんなのもあります。コンテナサイズの家「INSPIRATION by YADOKARI」は、トラックに積んで移動ができるモバイルハウス。トイレ、キッチン、シャワーブースが付いており、もちろん普通に住むことができます。これで最廉価の20(ミニマル)モデルのモニター価格が250万円。乗用車1台くらいの価格で買えちゃうわけです。ちなみに広さは13.4平米(約9畳)。
ただし20(ミニマル)は基本的に内装が施されておらず、上図のように内装が施されたモデルは450万円となかなか立派な価格になります。また、基礎工事や配管工事、建築確認申請などが必要となるため、それらの費用が概ね105万円ほど掛かるそうです。いやー、やっぱりそれなりの費用が掛かるのですね。
やっぱり合理的な「スーパーハウス」
田舎に住んでいると、どうしてもトランクルームを借りるという発想よりも、あり余る土地に屋外物置を置いたり、コンテナを置いたり、「スーパーハウス」のようなプレハブ小屋を建てるという発想になってしまいます。
例えば上写真のスーパーハウスの場合、7.60畳(12.54平米)の広さにミニキッチンが付いて税込1,626,000円。ただしこちらも基礎工事や配管工事、建築確認申請などが必要となるため、プラス100万円は見ておく必要があるでしょうか。それでも体裁をあまり構わなければ、前述のモバイルコンテナハウスよりも安く仕上げることができそうです。
「最近のトランクルーム事情」と言いながら、コンテナハウスやプレハブ小屋に話が及んでしまいましたが、やはり単なる物置ではなく、電機や上下水道が使えると便利である一方、相当のコストが掛かるのですね。
ちなみにトランクルームでもレンタル収納スペースでも、2畳程度で月額1万円程度掛かるようです(関西・関東関わらず)。そう考えるとライゼホビーは広さは15倍でも10万円以下ですから安いと言えるのかもしれません。
屋外物置を購入すると1.5畳サイズでだいたい10万円前後。プレハブ小屋だと数十万円から数百万円。私の実家では私が子供の頃に物置の隅に子供部屋があるようなプレハブ小屋を数百万円掛けて建てましたが、子供部屋はともかくとして物置としては無駄だったなーと思います。
やはりモノを持つにはお金が掛かります。それは家の中でも外でも同じこと。また、趣味のスペースを持つにもお金が掛かりますので、身の丈に合ったことを考えなければいけませんが、甲斐性があれば別荘のようなトランクルームや、トランクルームのような別荘でも良いから持ってみたいものですね(笑)
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