洋服の収納が難しいと感じたり、他の家はどうなってるんだろうと思うことはありませんか?今回は収納マンが今までにお邪魔したお宅の洋服の収納の問題を、多い順に並べてみました。順位はともかく、内容に関しては他の収納のプロの方が見ても「あるある!」と納得されることが多いのではないかと思います。
それでは、洋服の収納「あるある」ランキング・ベスト10を発表したいと思います!
※この記事は2015年4月20日時点の情報に基づいています
洋服の収納「あるある」ランキング
【1位】ハンガーが不揃い
ハンガーが不揃いで、ハンガーが絡まり合って洋服が出し入れしにくい状態。このパターンは非常に多いですね!一番残念なのは、フックがハンガーを挟むタイプの洗濯用ハンガーや変形した針金ハンガーを使っている状態。これでは洋服を選ぶのが大変ですし、出したら戻す気になれないのは当然のことでしょう。
ハンガーはできるだけ薄くてシンプルなものに揃えるのが鉄則です。クリーニング屋さんでもらえる樹脂製ハンガーや「すべらないハンガー」がオススメです。
【2位】洋服があちこちに分散している
洋服をあちこちに分散して収納してしまうと、種類や量が把握できなくなります。「旦那の服が多い!」と言われて確認してみたら奥様の洋服のほうがはるかに多かったということがよくあります。あちこちに置いていたため全量を把握できていなかったわけです。
洋服に限らず、同じ種類のモノを一ヵ所に収納することは収納の基本中の基本です。分散して収納するメリットはほとんどありません。逆になぜ分散して収納してしまうかというと、置ききれなくなると他に置ける場所を探してしまうから。私の妻もよくやるんですが、それをやってしまうと泥沼にハマってしまいます。
【3位】クローゼットの前にハンガーラックを置いている
クローゼットの前にハンガーラックを置くというのは、前述のあちこちに洋服を置いてしまうというパターンとほとんど同じです。洋服がクローゼットに収まりきらなくなったからハンガーラックを買ってくるわけですが、そうすると結局、着るのはハンガーラックに掛けた洋服ばかりで、クローゼットの中は死蔵になってしまうんですね。いちいちハンガーラックを動かしてクローゼットを開けるのが面倒だからです。
クローゼットや押入れの前にはモノを置いてはいけません。最初は一時的なことと思っていてもそのうち定着してしまうからです。キャスター付きであっても、洋服を掛けると相当重くなるので、そんなに簡単には動かせません。収納スペースの前に収納を増やしても、収納が2倍になるのではなく、死蔵スペースが一つ増えるだけなのです。
【4位】洗濯物の山がチェスト代わり
洗濯物の山から今日着て行く洋服を掘り出して、取り入れた洗濯物は山に積み上げる・・・これはある意味、すごく合理的な収納方法ですよね。だって、いちいち畳んだり引出に収めたりする必要がないんですから、家事の負担を減らすことができるんです。
同じように、室内物干しが洋服掛け兼用になってしまっているというのも合理的な方法だと思います。物干しから直接取れば洗濯物の山すらできませんから極めて合理的です。
だから私はこれはダメな方法だとは思いません。でも私はやりません。なぜならとてもだらしがないからです。これを一度やってしまうと、家の中がどんどんだらしないことになっていってしまうと思います。お風呂に毎日入らなくても大丈夫とか、歯磨きをしないというのとほとんど同じレベルだと思います。
【5位】あらゆるところに洋服が掛けてある
クローゼットの扉、鴨居、室内ドア、ダイニングチェア、ソファー、オープンラック・・・至るところに洋服が掛けられていることがあります。こういう場合はいろんな言い訳があるのです。たまたま掛けていただけ、ちょっと干しておきたかった、クリーニングに出そうと思っていた、雨の日に濡れたから干してそのままになっていたなどなど。
それはそれで良いのではないでしょうか。基本的には4位の事例と同じことだと思います。
【6位】たぶんもう着ない洋服が多い
「着ないけれども捨てられない」という風に思っている人の場合はだいたいあまり問題ありません。問題はむしろ、着るか着ないかさえ分かっていない人。「全部いる!」と思い込んでいる人のほうが危険です。
あとは私は男性なのでツッコミづらいのですが、マタニティーウェアが何年も放置されている状態もチラホラ見かけます。こういうのはどこかで見切りをつけるしかないのですが、やはり洋服の置き場所はしっかり決めて、それ以上に増やさないように意識することが一番大切です。そうすればマタニティーであれ何であれ、もう着ない洋服が増えることはありません。なお、一般的に女性は幅1800mm、男性は90~1200mm程度のハンガーパイプに収めるのが一つの目安となります。
【7位】紙袋やゴミ袋にに入った洋服がある
紙袋やゴミ袋に入った洋服がある場合、そうなっている理由は主に3つです。
- クリーニングに出そうと思ってそのままになっている
- 処分しようか悩んでいて(考えていて)そのままになっている
- 買ってきた、もしくはもらった洋服がそのままになっている
いずれも大きな問題はありません。クリーニングに出そうと思っていたものはサッサとクリーニングに出すか、なくても問題なかったわけなので処分するかしましょう。
処分しようか悩んでいて(考えていて)そのままになっていたのであれば、答えはもう分かっていますよね。子供服など人にあげようと思ってそのままになっていた場合は時機を逸したかもしれません。改めてすぐに判断してしまいましょう。買ってきた洋服やもらった洋服も同様です。いますぐ処遇を決めましょう。
いずれも一定期間が経過しているのでモラトリアム(猶予期間)はもうおしまい。すぐに判断できるはずです。
【8位】靴下やストッキングが多い
靴下やストッキングは消耗品です。また流行り廃りの影響を受けにくいので、ついつい「買っておいて損はない」と買い込んでしまう可能性があります。
仕事によっては確かにその必要があることもありますが、実際にはその必要がなく買いこんでしまっているケースが多いと思います。まずはそういう傾向があることを注意しておくことが大切だと思います。
【9位】クローゼットや収納家具が壊れている
クローゼットのハンガーパイプが落ちてしまったり、扉が傾いたり、タンスの引出が壊れたところで、どこに修理を頼んだら良いか分からないことが多いと思います。また、旦那が修理してくれたら良いのだけれど、不器用だったり、生返事をするばかりということもあると思います。
私自身はこういう状態を放置しておくことがすごく難しくて、お客様のところでもすぐに直したくなってしまいます(笑)使えない、もしくは使いにくい状態のクローゼットや収納家具は、ないほうがマシなくらいに厄介です。私を呼んでいただくか、工務店や家具店に相談してすぐに対処するようにしましょう。
【10位】床やベッドの上に洋服が散らばっている
床やベッドの上に洋服が散らばっている…いわゆる汚部屋の状態です。すごく気持ち的にしんどい状態なんだと思います。
基本的に自分一人だけで乗り越えるのは難しいと思いますので、誰かに手伝ってもらいながら片づけを進めるのが良いと思います。ただし家族と一緒にやるのはトラブルの元。プロを呼ぶのが得策でしょう。
以上、洋服の収納「あるある」ランキング・ベスト10を紹介しました。まあ、いずれも共通していることは洋服に対する「愛」を感じないのがとても残念ですね。やっぱり収納の基本は「愛」でしょう。
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