先日、ようやく新居にガスコンロがビルトインされました。リクシルのシステムキッチン「AS」の標準ガスコンロはアキュラホームではタイマーがないショボいグレードだったので、引き渡し後に楽天市場で買って取り付けたのです。
パモウナの食器棚も届き、キッチンはそれなりに形が整ってきました。しかし、問題はたくさんある小物です。これまではキッチンの正面に調味料ポットなどを設置していましたが、新しいキッチンは対面式なので壁面が使えません。
そんなわけで、やっぱりシステムキッチンは壁に向けて置くべきだったかなとか、マグネットがくっつくタカラスタンダードのホーローキッチンパネルが良かったかなとか思ったりするわけですけど、もちろんそんなことは分かった上での新居のレイアウトです。気を取り直して、いつものように新商品をご紹介したいと思います。
山崎実業・マグネットキッチンウォールバー
山崎実業から新しく発売された「マグネットキッチンウォールバーTOWER(タワー)」はその名の通り、キッチンの壁面にマグネットで取り付けるツールバーです。ブラック、ホワイトの2色展開で、幅84cmと同63cmの2サイズが用意されています。
商品名はマグネットバーとなっておりますが、木ネジで取り付けることもできます。
自立式メッシュパネル用オプションが使える
今回発売されたのはマグネットバー単品で、それに組み合わせられるオプションパーツはすべて既存の商品です。自立式メッシュパネル用のオプションパーツがそのまま使えるようになっています。
マグネットキッチンウォールバーに組み合わせ可能なパーツは全部で11種類。 スマートフォンスタンド、調味料ストッカーラック、ボトルラック、ラップホルダー、キッチンペーパーホルダー、ツールホルダー、まな板ハンガー、布巾ハンガー、フック3連、フック5連、ワイドラックと、バリエーションはかなり豊富です。
ただし、マグネットキッチンウォールバー本体が3,000円前後なのに加え、パーツは1つあたり1,000円台のものがほとんどですから、2~3つセットすると軽く5,000円を超えてきます。山崎実業の商品だから仕方ない感じもするものの、マグネットがくっつく壁面があるならマグネットキッチンペーパーホルダーなど単品で使ったほうがコスパが良いように思います。
タカラにターゲティングした商品!?
もうひとつ不思議に感じるのは、「キッチンの壁面にマグネットがくっつくお宅ってどれくらいあるんだろう?」ということです。タカラスタンダードのホーローキッチンパネルがメジャーだと思いますが、タカラのシェアは20%くらいと聞きます。ほかにJFE建材が亜鉛鋼板やホーローのキッチンパネルを採用しているものの、そんなに大きなシェアはないと思います。
冷蔵庫の側面なら使えそうですが、それだと幅63cmというのはちょっと大きすぎます。そう考えるとなおさら、この商品はタカラスタンダードのキッチンパネルをメインターゲットとしたものだと言えるでしょう。
そういうニッチなマーケットを攻める山崎実業ってスゴイなーと思う反面、ユニットバスの壁面にマグネット式の収納グッズが使えることが一般的というのと同じノリで「ウチも使えるのかしら」と誤解する人が出てくるんじゃないかとちょっと心配です。
木ネジでも取り付けられるとは言え、キッチンパネルに穴を開けようと思う人は少ないでしょうからね(苦笑)
ちなみに、タカラスタンダードの純正マグネット収納パーツを楽天市場で探すと、だいたい1,000円台から買えるようです。つまり、メーカー純正品よりも山崎実業のほうが安いというわけではありません。
ニッチなマーケットを攻める山崎実業としては、タカラスタンダードにはない魅力的なパーツを用意することが求められると思います。
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