私はオフィスで冷蔵庫横に雑巾を掛けるのに山崎実業の「洗濯機横マグネットタオルハンガー2段 Plate(プレート)」を使っています。
雑巾を2枚掛けるだけにしては強力すぎるマグネットで、価格も2千円前後と決して安くありません。しかし、こういうのって他にないんですよね。雑巾を広げたまま間隔を設けて干すことができ、手前からスルッと雑巾を手に取ったり干したりできるので、とても使い勝手が良いです。何より、冷蔵庫とミニキッチンのすき間を活用できるというのが素敵だと思います。
山崎実業のすき間活用グッズと言えば、少し前に画期的な商品が発売されました。今回はそれについてレビューしたいと思います。
山崎実業・マグネット冷蔵庫横隠せるスライドフックtower
今回ご紹介するのは、山崎実業の「マグネット冷蔵庫横隠せるスライドフックtower(タワー)」という商品。冷蔵庫の側面にマグネットでくっつけて使用するフックです。
もちろん、ただのマグネット式フックというわけではありません。掛けたモノが取り出しやすいように、前後にスライドできるという点が画期的なのです。
ベースはアルミ押出成形材
こちらの価格は税込4,510円。ぶっちゃけ、「高いなー」と思いましたが、すぐにその理由が分かりました。ベースの部分が押出成形されたアルミでできているのです。アルミサッシみたいな感じですよね。
てっきり、山崎実業だからスチール製だと思っていました。考えようによってはこれはむしろ安いと言えるかもしれません。
ゴム磁石+滑り止め
冷蔵庫にくっつく面には、いつも通りの強力なゴム磁石とシリコーンの滑り止めが貼られています。冷蔵庫にくっつけたら最後、剥がすのが厄介なほど強力にくっつきます。
PPテープでスムーズにスライド
樹脂製フックを取り付けるフレームはスチール製です。アルミ製のレールに接する部分にはポリプロピレン製のテープが貼られています。摩擦係数を減らしてスムーズにスライドできるだけでなく、擦れて塗装が剥げないようにするためと思われます。遊び(すき間)を減らすため、摩擦音を抑えるため、という目的もあるのかもしれません。
しかもこれが実に芸が細かい。上写真の通り、ネジ穴を避けるようにしてテープが貼られているのです。山崎実業のモノ作りはいつも職人気質ですねー。
組み立てはちょっと厄介
スライドフックtowerを使用するにあたり、準備が必要なところが1つだけあります。ベースからフレームを引き出したときに抜け落ちるのを防ぐためのストッパーとなる六角ナットを取り付ける必要があるのです。
六角ナットをネジで留めるだけなのですが、これが難易度高めです。総重量が約700gのベースとフレームを抱えた状態で、双方のネジ穴がズレないようにキープし、小さなネジを下から六角レンチで押さえながら、上から六角ナットをスパナで回さなければいけないのです。
手が2本では足りないと思いました(苦笑)安全第一とは言え、もうちょっと改善できる方法がなかったのかなと思います。
フックは最大6個まで
ストッパーの取り付けが完了したら、あとは樹脂製フックを取り付けるだけです。
スライドフックtowerには大小4つずつの樹脂製フックが付いていますが、一度に使用できるのは6つまで。フックひとつあたり耐荷重が250g、6つで1.5kgまでとなるためです。もっとも、約41cmのスペースにフックを8つも付けたら、かなり小さなモノしか掛けられなくなります。
冷蔵庫に取り付けてみた
スライドフックtowerを冷蔵庫の側面に取り付けてみました。強力なゴム磁石でくっついており、スムーズにスライドすることができます。
なお、取り付けに際しては冷蔵庫の側面の奥行が50cm以上必要です。110リットルで奥行が42cmしかない冷蔵庫ではちょっとハミ出してしまいます。幸い、取り付け面が扉のヒンジ側ではなかったので、扉の開閉には支障ありませんが。
掃除道具などを掛けるのに便利
スライドフックtowerの使用例の写真を見ると、掃除道具を掛けるのに便利なようです。そこで、カーペットクリーナーを引っ掛けてみました。
一方で、この位置だとフローリングワイパーは長すぎ、ハンディモップは持ち手の穴よりもフックのほうが大きくてダメでした。ぶっちゃけ、カーペットクリーナーもスライドする度に冷蔵庫にぶつかるので、普通にマグネット式フックで引っ掛けたほうが良い感じです。
分別ゴミを掛けるのに良いかも
むしろ、レジ袋を引っ掛けて分別ゴミを入れたほうが便利なんじゃないかと思いました。一般的な大きめのレジ袋を2つ掛けて、牛乳パックやペットボトル、プラスチックなどを収めるとちょうど良い感じです。
ゴミを掛けるために4千円以上も投資するのはちょっと抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ちょっと良いゴミ箱を買えばひとつあたり2千円以上は当たり前ですから、決して割高ではないでしょう。
洗濯機横にも良いかも
「マグネット冷蔵庫横隠せるスライドフックtower」という商品名ですが、洗濯機横で使っても良いと思います。洗濯ネット、ブラシなどを掛けるほか、分けて洗いたいものを袋に入れて引っ掛けるという使い方もアリじゃないでしょうか。
ただし、我が家のパナソニックの洗濯機は側面が凸凹のため、しっかりとマグネットがくっつきません。フラットな側面の洗濯機で使用されることを推奨します。
というわけで、最初は価格が高すぎると感じた山崎実業の「マグネット冷蔵庫横隠せるスライドフックtower」ですが、実物を見ればその価値を実感することができました。冷蔵庫や洗濯機の横に掛けたいモノが決まっていれば、投資効果をいかんなく発揮してくれるはずです。
ちなみに、今回の商品と同じ構造のベースを用いた「マグネット冷蔵庫横隠せるスライドスチールパネル tower」という商品もあります。掃除道具などの小物よりもプリントの収納を何とかしたいという方はこちらもご検討ください。
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