洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ

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洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ

「洋服の収納スペースが足りない!どうしよう?」

そんなとき、どこから手を付けて、どのようにして収納スペースを捻出すれば良いでしょうか?

捨てる、デッドスペースを活かす、便利な収納グッズを買う、とりあえずカーテンレールに掛けておく…。様々な方法を取る人がいると思いますが、いずれもあまり良い方法とは言えません。

正しいステップを理解して、効率良く洋服の収納スペースを確保し、片づけやすく散らかりにくいシステムを作りましょう。

 

【1】総量の把握

洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ【1】総量の把握

収納のプロがクライアント宅にお邪魔したとき、何よりも大切なのが現状を把握することです。何がどれくらいどこにあるのか分からないと、全体の収納レイアウトを最適化することはできません。

クローゼットの前にハンガーラックがあって、ハンガーラックを除けてからクローゼットを開けたら空だったということもよくあります。置く場所が足りなくて子供部屋に進出していたり、玄関近くの部屋にアウターを掛けるようにしたら、そこにほとんどの洋服を掛けることが習慣になってしまっていたり。衣替えの衣装を詰め込んだものの、もう何年も開けないまま放置されていたり。

ですから、まずは洋服がどれくらいあるか改めて確認してみましょう。基本的には、女性の場合はハンガーパイプの幅にして180cmくらいの洋服の量がひとつの目安となります。男性ならその半分から2/3くらい。その量を超えていなければ、「捨てる」ありきで考える必要はありません。

【2】2年間着ていない洋服を除外

洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ【2】2年間着ていない洋服を除外

「捨てる」ありきで始めるなら、まず洋服を一ヶ所に集めて「捨て祭り」をするのも方法のひとつだと思います。しかし、洋服があちこちにたくさんある場合、限られたスペースでそれをやるのはとても大変です。

なので、それぞれの収納スペースで、まずは過去2年間で着たことのある洋服とそれ以外を分けましょう。前のシーズンとその前のシーズンに着ていない洋服を引っ張り出してきてまた着ることはほとんどありませんから、過去2年で着ていない洋服はダンボール箱などに入れて除けておきます(ゴミ袋は捨てるものと間違える可能性があるうえに、積み重ねたときに雪崩を起こしやすいのでNG)。

この時点で捨てる必要はありません。また、誰にあげようかとか、フリマアプリで処分しようとか、処分方法を考える必要もありません。ただ、直近2年間で着たか着ていないかだけを機械的に判断すればOKです。

 

【3】できるだけ1ヶ所にまとめる

洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ【3】できるだけ1ヶ所にまとめる

直近2年間で着た洋服だけを一ヶ所に集めます。もちろん、理想的な位置の収納スペースに、です。

しかしながら、間取りや家族構成などによって、全部を一ヶ所にまとめるのは難しいということもあるでしょう。そんな場合は、礼服やドレス、オフシーズンの洋服だけは別にするとか、アウターだけは玄関近くの部屋に置くとか、「例外」を作ることが必要になる場合もあります。ただし、例外となる場所は1~2ヶ所に抑えるようにしたいところです。

 

【4】掛けるor畳むのバランスを再考

洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ【4】掛けるor畳むのバランスを再考

基本的に洋服は掛けたほうが見やすく、出し入れしやすいです。そのため、洋服が多い場合はついついハンガーに掛けて収納する洋服が多くなりがち。カットソー、場合によってはパンツも、畳んで収納できるものは引出式衣装ケースに収めるようにすることで、収納スペースを確保しやすくなります。

一方で、カジュアルな服が多い場合は、畳んで収納する洋服に偏っていることもあります。そんなときは掛けて収納する洋服を増やすと良いでしょう。

 

【5】種類と丈と向きを揃える

洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ【5】種類と丈と向きを揃える

洋服が多くて収納スペースが足りないと嘆く人のクローゼットは、洋服が種類ごとに分けられておらず、丈も向きもバラバラなことがほとんどです。

たとえばロングコート、ワンピース、ブラウス、パンツ…という風に種類ごとに分けると、丈は自然と揃い、その下に引出式衣装ケースを積み重ねるのに適当なまとまった空間ができます。また、洋服の向きを揃えれば、洋服を選びやすいだけでなく、ハンガーが絡まりにくくなります。

なお、洋服はクローゼットを開けたときにパッと見やすい向きに揃えるのが正解です。

 

【6】ハンガーを揃える

洋服の収納スペースが足りない!と思った時に実行すべき7つのステップ【6】ハンガーを揃える

ハンガーが不揃いだと、ハンガー同士が絡まりやすくなり、洋服が出し入れしにくく、片づけるのが億劫になります。なので、ハンガーはできるだけ統一したいところです。

基本的には上写真のような、クリーニング屋でもらえるプラスチック製の薄いハンガーに揃えるのがGood。「MAWAハンガー」や100均などのステンレス製ハンガー、いわゆる「滑らないハンガー」でも構いません。薄くてシンプルなほうが洋服をたくさん掛けることができ、絡まりにくいので出し入れが容易になります。

もちろん、型崩れの心配があるジャケットなどは厚手のハンガーに、滑りやすいサテン生地のスカートなどはスカートハンガーを用いてもOK。それらはそれらでできるだけ統一するのがベターです。

 

【7】収納グッズの買い替えor投入

ウォークインクローゼットのフィッツユニット・カプチーノ色

洋服の総量を把握し、できるだけ一ヶ所にまとめ、使い方のイメージができて初めて、収納グッズを買い揃えるようにしましょう。特に引出式衣装ケースはサイズが不揃いだったり、変形してスムーズに引き出せなくなっていることがあります。毎日使うものですから、ちょっと良いものに買い替えたいところです。

なお、引出式衣装ケースを選ぶ際は、スペースに合わせることよりも、収める洋服のサイズに合わせることを第一に考えるようにしましょう。下着なら高さ20cmまで、カットソーなら高さ23cmくらい、ボリュームのあるセーターやフリースなら高さ30cmくらいというのが標準です。洋服を掛けた下の空間が60cmあるから高さ30cmの衣装ケースを2段置けば良い…という考え方はNGです。

 

以上のようなステップを踏んでから、2年間着ていなかった洋服の処分方法を検討しましょう。洋服の収納スペースが満足に仕上がっていれば、2年間着ていなかった洋服はほとんどどうでも良くなっていることが多いはずです。気持ち良く手放せると思います。

また、洋服を一ヶ所にまとめることができれば、直近2年間で着た洋服でも、収まりの悪いものや収まりきらないものは手放しても良いと思えるようになります。これは洋服に限らず、他のどんなモノの収納でも同じことです。モノは分散させればさせるほど、例外を発生させやすくしてしまい、物事を複雑にしてしまいます。

収納はできるだけシンプルにすることが理想です。それは結果だけでなく、プロセスも同様です。冷静に正しいステップで片づけることで、終わってみれば意外なほど簡単に理想的な状態に近づけることができます。騙されたつもりで結構ですから、着実に作業を進めていただければと思います。

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