まだまだ肌寒い日が続きますが、もうすぐ春ですね。この春から一人暮らしをされるという方は少なくないと思います。大学生の娘の周りでも、自宅から通うのが大変などという理由で、今春からワンルームマンションに引っ越すという人がちらほらいるようです。
一人暮らしは楽しみではあるものの、家具の購入などを含めて色々と準備が大変です。限られたスペースでの生活となるため、収納面での不安もあることでしょう。
特にかさ張る布団や衣類。圧縮袋を使えば、かさを減らすことができますが、ワンルームで掃除機を持っているということはなかなかないと思います。今回はそのようなシチュエーションで便利な、掃除機不要の圧縮袋をご紹介します。
東和産業・上から押すだけ圧縮パック
今回紹介するのは東和産業の「上から押すだけ圧縮パックふとん用」のLサイズとMサイズです。
商品名だけ見ると、「掃除機不要の圧縮袋」という風にしか理解してもらえないかもしれません。しかし、実はこの圧縮袋には大きな特徴がもうひとつあります。それはクローゼットや押入れの枕棚に置きやすいサイズに仕上がっているということです。
小さいクローゼットしかないワンルームマンションにはピッタリの商品です。
押入用からの買い替えにピッタリのはず
我が家はこれまで押入れのように奥行が深いクローゼットに布団を収納していました。しかし、新居に移ってからはウォークインクローゼットに収納することになったため、これまでの押入用だと枕棚から飛び出してしまいます。
ちょうどクローゼットの枕棚に合うサイズの収納袋を探していたところだったので、ありがたく使わせていただきましょう(笑)
マチ付きだから箱状に仕上がる
「上から押すだけ圧縮パックふとん用」は単純に枕棚に合うように小さく作られているだけではありません。底面にマチが施されており、これがあることで箱状に仕上がるようになっているのです。ちょうど座布団用の圧縮袋みたいな感じですね。
シンプルな操作感のバルブ
バルブはこのような形状です。空気を抜くときはバルブの上面を引き上げ、圧縮が済んだら上面を押し下げてロックするだけ。とてもシンプルな操作感です。
開閉状態が分かりやすいチャック
「上から押すだけ圧縮パックふとん用」のチャックは私が知る限り最高級のものが使われています。閉じる前は黄色と青色だった部分(上写真右側)が、スライダーで閉じると緑色に変わります(上写真左側)。
100円ショップで販売されている圧縮袋と比較してスムーズに開閉できますし、やっぱりお金はタダ取らないなーと思いますね(笑)
Mサイズで毛布を圧縮してみる
まずは手始めにMサイズから試してみたいと思います。Mサイズはシングル掛け布団1枚が収納の目安と記載されています。
上写真は4つ折りにした毛布と並べてみた状態です。これではピッタリすぎて2枚以上の毛布を収めるのは厳しいと分かります。
毛布は6つ折りで2枚が妥当
そこで、毛布を6つ折りにしてみました。上写真は2枚を収納した状態ですが、頑張れば3枚収納できるかなという感じです。ただし、こちらの毛布はやや薄手なので、厚手のマイヤー毛布だと2枚が限界でしょう。
チャックを硬く絞った雑巾で拭く
チャックを閉じる前には必ず硬く絞った濡れ雑巾で拭きましょう。布団圧縮袋で失敗する人は大抵この手順をすっ飛ばしていますが、ほとんどの圧縮袋で注意書きされている重要なことです。
なお、圧縮前に布団の表面からホコリを取り除き、床を掃除しておくことも必要です。
手で押して圧縮
チャックを閉じ、バルブが解放されていることを確認したら、手で押して中の空気を抜いていきます。
掃除機なら一瞬で圧縮できるところが、手でやると時間が掛かって大変です。しかしながら、いちいち掃除機を持ってきたり片づけなくて良いので、布団を片づける前の心理的障壁は少なくて良いですね。
圧縮完了!
こうして無事に毛布の圧縮が完了しました。一回りくらいはコンパクトになったかな、という感じです。
Lサイズで羽毛布団を圧縮してみる
続いて、Lサイズを試してみます。Lサイズはシングルの掛け布団なら2枚、ダブルなら1枚が収納の目安となっています。ダブルの羽毛布団だといっぱいいっぱいという感じです。
同様にして圧縮完了
毛布のときと同様にして圧縮完了。抜く空気の量はこちらの方が多いですが、毛布よりもボリュームがあるので空気を押し出しやすいです。
約30%圧縮
一般的に布団圧縮袋は約1/3まで圧縮可能ですが、私が「上から押すだけ圧縮パックふとん用L」を使ったところ約30%圧縮できた感じです(厚み33cm→23cm)。先ほど圧縮した毛布を一緒に並べてだいたい同じくらいの幅になりました。
このあたりが手で空気を押し出すタイプの限界でしょうか。もっとも、羽毛布団ですからね、あんまり圧縮すると羽毛が壊れてしまいます。なので、むしろこのくらいでちょうど良いと思います。
ちなみに、「上から押すだけ圧縮パックふとん用」は本来は箱状に圧縮することを前提にしているのだと思いますが、私は板状に近い感じに圧縮しました。我が家のウォークインクローゼットではそのほうが収まりが良いと感じたからです。
一通り試してみて、「上から押すだけ圧縮パックふとん用」は良い商品だと思いました。いちいち掃除機を出してこなくて良いし、クローゼットなどの枕棚にもフィットするサイズ感が絶妙です。一般的な布団圧縮袋と比較すると価格は倍以上ですが、それに見合ったクオリティも備えています。
ただ、私としてはどうも圧縮袋の端がピラピラするのが好きになれません(苦笑)そういうこともあって、以前からボックスタイプの圧縮袋を愛用していたわけです。
なので、ここはやっぱり同じ東和産業の「コンパクト優収納アルファ棚上用」かなーと思ったのですが、どの向きで置いても我が家のウォークインクローゼットの枕棚には微妙にサイズが合わないんですね。奥行が短かったり、高さが中途半端だったりしてしまうのです。
それで結局、「上から押すだけ圧縮パックふとん用」のMサイズ複数枚を家族用に買い足しました。ボックス状のものと比べると見た目はスマートではありませんが、やっぱりこれがもっとも収まりが良いのです。ウォークインクローゼットですから、家族以外の人が見ることもありませんからね。
ともあれ、布団を圧縮する際に掃除機をいちいち出してくるのが面倒臭いと感じる方や、そもそも掃除機がないというお宅は、ぜひお試しいただければと思います。

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