キッチンの限られたスペースにゴミを分別して置く場所を確保するのは難しいですよね。燃えるゴミ、プラスチック容器、ペットボトル、缶・ビン、牛乳パック、不燃ゴミ…といくつにも分別しなければならないのでなおさら大変です。
一般的に、キッチンに十分な量と種類の分別ゴミ箱を置くのは難しいことが多いです。キッチンにゴミを溜めるのは必要最小限にして、マンションの場合はベランダに、一戸建ての場合は勝手口を出てすぐの場所などに置くことが理想的です。
しかしながら、マンションの規約でベランダにゴミ箱などを置いてはいけないことになっているところも多いですし、ゴミを捨てるためにいちいち外に出るのは面倒だという方もいらっしゃることでしょう。
我が家の場合は、「スーパーバッグホルダー」という分別ゴミ箱を、高脚式に組み立てたメタルラックの下に置いています。これを前後に2つ並べてレジ袋を掛けて、燃えるゴミ、プラスチック容器、ペットボトル、缶・ビン、牛乳パック、不燃ゴミの6分別で使用しています。メタルラックには食器洗い乾燥機などを乗せて使用しており、分別ゴミ箱の上のスペースも無駄なく活用しています。
このようにメタルラックの下に分別ゴミ箱を置くのがもっともスペースの効率が良いのですが、残念ながら「フタ付きのゴミ箱じゃなきゃヤダ!」と言う方には向きません。ゴミ箱のフタを開閉するための空間も考慮すると、上の棚の位置をかなり高めにする必要があるためです(大きなゴミ箱の場合1m以上=期待するほど上には何も置けなくなる)。
以上を踏まえまして、今回はあまり難しく考えずに単純にゴミ箱を積み重ねた状態になるような縦型の分別ゴミ箱を5つセレクトして紹介したいと思います。
※この記事は2015年8月12日時点の情報に基づいています(2023年7月30日一部更新)
アスベル・N分別ワゴンペール60L
まずご紹介するのはゴミ箱と言えばこのメーカーと言っても良いほど定番のアスベルの商品。「N分別ワゴンペール60L」は数ある分別ゴミ箱の中でも珍しい、上1段下2段という構造のダストボックスです。
キャスター付きで移動も楽々。システムキッチンと同じくらいの高さ84.5cmですから、調理時に寄せてゴミをポイポイ捨てることもできます。また、両側面にはレジ袋フックが付いているので、3分別2分別=計5分別で使うことも可能です。
新輝合成・ユニード分別3段スリムペール30L
新輝合成(トンボ)の「ユニード分別3段スリムペール30L」は幅20.5cmのスリムな分別ゴミ箱です。こちらもキャスター付きなので、楽に移動させることができます。
何より特徴的なのは、天板上面にプッシュ式の扉が付いているので、上からゴミを入れることもできるという点です。ブラック色のほか、ホワイト色、ホワイトグレー色があり、2段タイプを選ぶこともできます。
リス・ラテスタイル スタンドダストボックス5P MX
一部では無印良品のポリプロピレン収納引出式のメーカーとしても知られているリス。ホームセンターなどではリスの調味料ポットが扱われていることも多いですね。それはともかくとして、こちらがリスの分別ゴミ箱「ラテスタイル スタンドダストボックス5P MX」です。
スッキリとしたデザインではありますが、何と言っても圧巻のゴミ箱5段重ね!容量はいずれも19リットルですから、十分な容量があると言えます。室内用の分別ゴミ箱って、ペールの大きさが10~12リットルであることが多いですからね。この分別ゴミ箱は圧迫感はありますけど、実用性をしっかり考えた容量がある分別ゴミ箱と言えるでしょう。
アスベル・分別ペダル2段ワイド40L
個人的にはキャスター付きのほうが掃除などの際にも便利で良いと思うのですが、ペダル式のほうが手が濡れているときもフタを開閉しやすくて良いという方もいらっしゃることでしょう。そんなときはアスベルの「分別ペダル2段ワイド40L」がオススメ。見た目がシンプルで薄型なので、LDKの見える場所でも違和感なく置くことができます。
こちらは奥行が薄いタイプですが、幅がスリムなタイプもあります。また、カラーは他にブラック色があります。
天馬・プロフィックス カバコ
最後にご紹介するのは、天馬の「プロフィックス・カバコ」です。本来はゴミ箱ではありません。カインズの「キャリコ」の類似品で一般的には衣類の収納に使うものです。しかしこれ、キャリコと違って扉が内側にスライドインできるため、開けっ放しでオープンラックのようにして使いやすい。そのため、プラスチックトレーやペットボトルを入れたりするのにとても具合が良いんです。
ひとつあたりの外寸は幅45×奥行42×高さ31cmとなかなか大きいですが、食器棚の横に並べても収まりの良い寸法です(幅30cmもあります)。また容量はざっと30リットル弱ありますので、一般的な分別ゴミ箱のペールよりもたくさん入りますし、棚のように正面から差し入れるので入れやすいうえに見やすいです。キャスターの取り付けも可能です。
分別ゴミ箱は以前は最大で10分別というものもありましたが、最近は見かけなくなりました。一般的にはやはり2~3分別です。分別の数に合わせて数を揃えたいというニーズがある一方で、置く場所がない、そんなものにあまりお金を掛けたくないといった声も聞かれます。また、スーパーのレジ袋をぶら下げてそこに放り込む、冷蔵庫や食器棚の上に上げておく、食器棚のすき間に押し込むというのが現実的な落としどころのようです。
それでも今回紹介させていただいたような分別ゴミ箱もありますので、是非一度検討していただければと思います。
コメント