ホームエレクターが「ベーシックシリーズ」にリニューアルで廃番&値上げ

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今から20年以上も前の話になりますが、一人暮らしを始めた私は「ホームエレクター」で統一していました。当時はまだアイリスオーヤマの「メタルラック」もドウシシャの「ルミナスラック」もその地位を確立しておらず、コーナンの「サザンポート」なども入り乱れての群雄割拠の時代でした。ホームエレクターだけが唯一ホンモノのワイヤーシェルフであると信じ、私は悦に浸ったものです。

一方で、現在はルミナスラックの天下となり、ホームエレクターはマイナーな存在になっています。しかし、ただ落ちぶれていくわけではありません。威信をかけて、このたび大幅にリニューアルされることになりました。

※この記事は2023年1月16日時点の情報に基づいています

 

エレクター・ベーシックシリーズに

エレクタ・ベーシックシリーズ

出典:エレクタ

エレクターは1966年に米国インター・メトロ社から業務用として日本での輸入販売が始まりました。その後、1994年に家庭用のホームエレクターが誕生、スチールワイヤーシェルフの代表的ブランドとして現在に至ります。

ホームエレクターが素晴らしいのは何と言っても信頼性の高さです。ステンレス製のポスト(支柱)とメッキでサビにくい。そして、他社に先駆けて革新的なオプションパーツを投入したり、カラーオーダーやサイズオーダーも確立しました。

そのホームエレクターの誕生から30年近くが経ち、市場環境も大きく変化。実際にはプロユースとしても使われているという現状も鑑みたのでしょうか。家庭用というイメージを払拭すべく、2023年1月から順次「エレクター・ベーシックシリーズ」に生まれ変わることになったのです。

【変化1】ロゴが変更に

エレクターシェルフ・ベーシックシリーズ

出典:エレクタ

エレクター・ベーシックシリーズにリニューアルするのに合わせて、様々な点で変更が加えられています。

まず、コーナーリング(棚板の角の部分)と三角形の樹脂製プレートに表示されているロゴが変更になりました。従来よりもシンプルでモダンな感じになったと思います。個人的には”Home”の赤い文字が目障りに感じていたので、この変更は好意的に受け入れたいところです。

【変化2】ホワイト&ブラックはマットな質感に

エレクタ・ベーシックシリーズ ホワイトのワイヤーシェルフ

出典:エレクタ

ブラックとホワイトはこれまでツヤあり塗装でしたが、リニューアルによりマットな質感に変更されました。また、ホワイトは従来と比べてややベージュ寄りになったということです。

【変化3】ポストをポールに改称

エレクタ・ベーシックシリーズ 従来のポストがポールに改称

出典:エレクタ

他社製スチールワイヤーシェルフは支柱のことを「ポール」と呼ぶのが一般的です。エレクターだけは「ポスト」で、呼び分けることがっぽくて良かったのですが、このたび他社同様にポールに改称されました。

また、ホワイトのポストは上部のキャップが黒色で不細工でしたが、白色に変更されます。

【変化4】ヴィンテージがシリーズからエディションに

エレクター・ベーシックシリーズ ヴィンテージエディション

出典:エレクタ

エレクター発売50周年を記念して2016年に「ヴィンテージシリーズ」が発売されました。これは「スーパーエレクターシェルフ」をオリジナルと位置付けていることからホームエレクターの姉妹商品だったと考えられます。しかしながら、今回のリニューアルでは「ベーシックシリーズ ヴィンテージエディション」となりました。

こちらもコーナーリングのロゴはシンプルになっています。

【変化5】廃番品が続々

ブランチシェルフ ウッドシェルフ パンチングシェルフ
ホームエレクター ブランチシェルフ ナチュラル D450mm×W600mmH1824BN1 ホームエレクター ウッドシェルフ 棚板 間口600×奥行450mm(ウォールナット) H1824WWL1 ホームエレクター パンチングシェルフ D450mm×W600mm H1824PS1
シェルフイン・シェルフ バスケットシェルフ ヴィンテージ ツールタワー
ホームエレクター シェルフイン・シェルフ スライドバスケット H65mmHSLB65C ホームエレクター バスケットシェルフ ホワイト D350mm×H75mm H7143W ホームエレクター ヴィンテージ ツールタワー(シルバー)REAL VINTAGE H1218VTT

ここまではプレスリリースの通り紹介しました。今回のリニューアルでエレクターが新たな進化を遂げたと感じたのですが、実は必ずしもポジティブに捉えられることばかりではないようです。リニューアルの裏で廃番品がたくさん出ています。上表はその一部です。

1900mmのベンドポストは残るものの1600mmは廃番になるなど、「はあ!?エレクターってもはや普通のスチールワイヤーシェルフじゃん!」って感じのラインナップに縮小しています。ヴィンテージもプレミアムウッドシェルフは当初から数量限定でしたけど、今や「エレクターの色違い」としか思えないラインナップになっています。

【変化6】SUS304からSUS430に

ポストはポールに名称が変わっただけではありませんでした。ニッケルを含み耐食性に優れたSUS304ステンレスから、それに劣り価格も安いSUS430ステンレスに原料が変更されているのです。

もっとも、最近はマグネット収納が流行っていますから、磁石がくっつくSUS430にしたのかもしれませんね(←そんなわけないか・苦笑)。

【変化7】値上げの一方でポールは安く

このご時世だから当然の流れでしょうけど、リニューアルに伴って価格も刷新されたようです。すべてを確認したわけではありませんが、900×450mmのワイヤーシェルフ(クローム)で約13%、同サイズの三方クロスバー(ホワイト)で約21%、ヴィンテージエディションの900×450mmウッドシェルフで約59%の値上げとなっています。

一方で、1900mmのポール(クローム)は原料を見直すことで約31%の値下げとなっています。もっとも、ヴィンテージエディションのポールは同サイズが約51%の値上げです。5割以上の値上げというのはさすがにキツイですねー。

 

そのほか今回のリニューアルで、「スタンダードエレクター・シェルフ」が「エレクターシェルフ・ファーストシリーズ」に名称が変更されました。ホームエレクターのようなポストではなくラダーフレームで支える構造ですが、失礼ながらとっくに廃番になっているものだと思ってました。継続となったのは結構なことだと思います。

また、オールステンレスの業務用「スーパーエレクター・シェルフ」は「エレクターシェルフ・スーパーシリーズ」に変更となっています。こちらは基本的に耐腐食性に優れるSUS304を継続採用。一方で、ホームエレクターのステンレスシリーズは廃番となりました。そんなのあることすら忘れてましたけどね(苦笑)

ともあれ、このまま縮小均衡を図るエレクターではないでしょう。また新しい挑戦をしてくれることを期待したいと思います。

旧製品の品番は「H」から始まり、新製品は「B」から始まります。ヴィンテージエディションも同様です。ご注意ください。

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