このゴールデンウィーク中はコツコツと過去記事の更新をしました。書いた当時は正確に書いているつもりでも、時間が経てば不正確な情報となってしまいますからね。引き続き頑張って更新中ですが、記事の本数が多くて作業が追い付かず、せっかく読んでくださっている方には申し訳ないです。
ともあれ、記事を更新しながらいくつかのことに気付きました。そのひとつに、いわゆるスチールワイヤーシェルフの市場が大きく変化していることが挙げられます。
10数年前はホームエレクター、ルミナスラック、メタルラックが御三家と言える状況でした。しかし、現在はルミナスラック一強と言える状況になった一方で、ルミナスラックのラインナップが多すぎて、どれを選んで良いのやら違いが分かりにくい状況になってしまったと感じます。
そこで今回は、ルミナスラック、そしてそれに次ぐ勢力を持つメタルラックの中から、どれを選べば良いのか、ざっくりと案内したいと思います。
※この記事は2022年5月9日時点の情報に基づいています(2023年6月15日一部更新)
※価格はそれぞれ公式ショップの場合
ドウシシャ・ルミナス レギュラー
特徴 | オプションパーツなどがもっとも豊富 |
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税込価格 | 12,800円(NLH9018-5の場合) |
関連商品数 | 179 |
ポール径 | 25mm |
幅(mm) | 460、610、760、915、1215、1520、1825 |
奥行(mm) | 355、460、610、915 |
※幅・奥行は標準棚板サイズ(以下同)
スチールワイヤーシェルフで基準とするべきはドウシシャの「ルミナス レギュラー」です。実は関連商品数で言うと、既に後述する「ルミナス ノワール」のほうが多くなっています。しかしながら、ポール径25mm径に対応している多数のオプションパーツ(計491点)が使えるうえに、レギュラーは廉価版の「ルミナス スリム」、互換品の「メタルワイヤーラック」などとも互換性があるので、それらも含めれば圧倒的なラインナップと言えます。
棚板サイズやポールの長さのサイズバリエーションも圧巻で、理想的な大きさと組み合わせの収納棚をゲットできること請け合い。なお、もう少し小ぶりなサイズが良い場合はポール径19mmの「ルミナス ライト」を軸に検討してもらうと良いでしょう。
ドウシシャ・ルミナス プレミアム
特徴 | ルミナスラックのハイエンドモデル |
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税込価格 | 38,800円(ZSH-90185の場合) |
関連商品数 | 94 |
ポール径 | 25mm |
幅(mm) | 610、760、915、1215 |
奥行(mm) | 460 |
「ルミナス プレミアム」はクロムに代えて錫(すず)でメッキすることにより、防錆・抗菌性能を高めたルミナスラックのハイエンドモデルです。ワイヤー棚板だけではなくソリッド棚板のセットが用意されているのと、少しシャンパンゴールドっぽい色合いが素敵だと個人的には思います。
ただ、価格も高いので、プレミアムを検討するならポールがステンレス製の「ホームエレクター(BASICシリーズ)」を検討するのも良いかもしれません。もっとも、ワイヤー棚板のセットならそれほど価格は変わりませんし、個人的にはルミナスプレミアムのほうが質感は上だと思います。
ドウシシャ・ルミナス ノワール
特徴 | ダーク系でラインナップ最大! |
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税込価格 | 13,800円(上写真NO8018-5の場合) |
関連商品数 | 249 |
ポール径 | 25mm |
幅(mm) | 410、610、810、1110 |
奥行(mm) | 410 |
スチールワイヤーシェルフと言えばギンギラギン、一方でカラーものはサイズバリエーションやオプションパーツがほとんどないというのが相場です。そんな中、「ルミナス ノワール」はヴィンテージ風のダークブラウンの塗装で、サイズバリエーションやオプションパーツも豊富。飛ぶ鳥を落とす人気シリーズになっています。
棚板サイズが従来のルミナスラックよりも小ぶりで部屋に置いても圧迫感が少ないだけでなく、ゴミ箱の上を跨いで収納スペースにできるセットや上下2段に洋服が掛けられるワードローブなど、実用性が高くて組み合わせで悩む必要のないセットが多数用意されているところも人気の秘訣だと考えられます。
ドウシシャ・エリソンラック
特徴 | ホワイト系などでノワールに準じるラインナップ |
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税込価格 | 12,800円(EHE80185WHの場合) |
関連商品数 | 215 |
ポール径 | 25mm |
幅(mm) | 610、810、1110 |
奥行(mm) | 410 |
ホワイトインテリアを旨としている我が家では、ぶっちゃけノワールがいくら人気でも購入動機になりません。その点、ホワイト・ベージュ・ブルーグレーの3色展開の「エリソンラック」は魅力的です。
エリソンラックはノワールシリーズの売れ筋を明るい色にしたシリーズで、サイズは小ぶり、ゴミ箱の上を跨いで収納スペースにできるセットや上下2段に洋服が掛けられるワードローブも用意されています。このラインナップの豊富さはホワイト系ワイヤーシェルフの決定版と言えるでしょう。
なお、現在はホワイト色だけスピンアウトした「ルミナス ラテ」シリーズもあります。基本的にはエリソンのホワイト色と同じで、汎用セット品よりもキッチンやリビングなどの用途を充実させたラインナップとなっています。
アイリスオーヤマ・カラーパンチングラック
特徴 | 白黒展開&全段パンチング棚板のメタルラック |
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税込価格 | 18,610円(上写真CMR-P9018Jの場合) |
関連商品数 | 7 |
ポール径 | 25mm |
幅(mm) | 910、1200 |
奥行(mm) | 460 |
頑丈で25mm刻みで棚板の高さを変えられるスチールワイヤーシェルフは魅力的だけど、ワイヤー棚板がどうにも使い勝手が悪いと感じる方は少なくないと思います。一方で、全段ソリッドシェルフも用意されている「ルミナス プレミアム」はちょっと高い。そんな方には白黒2色展開&全段パンチング棚板の「カラーパンチングラック」をオススメしたいと思います。
ただし、こちらはサイズバリエーションが少なく、別売棚板を含めて同色のオプションパーツは皆無です。そこがちょっと難点。
アイリスオーヤマ・カラーメタルラック
特徴 | 白黒茶3色展開&19mm径でラインナップ豊富 |
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税込価格 | 12,800円(上写真CMM-75185Bの場合) |
関連商品数 | 27(カラーパンチングラック除く) |
ポール径 | 19mm |
幅(mm) | 410、445、550、750、760、810、1010 |
奥行(mm) | 310、325、350、360、385、450、460、470 |
※上表ではサイズ展開が豊富に見えますが、実際はサイズ設計が統一されていないだけです
アイリスオーヤマの「カラーメタルラック」は一部ピンク色も残っていますが、現在は基本的に白黒茶3色展開&19mm径ポールのシリーズとなっています。また、オプションパーツもほとんどなくて、単品使いを旨としたラインナップとなっています。
しかしながら、コンパクトなデスクやレンジ台など、こちらも実用性が高くて組み合わせで悩む必要のないセットがいくつか用意されている点が魅力的と言えましょう。
以上、ドウシシャのルミナスラックとアイリスオーヤマのメタルラックの中でこれから揃えるならオススメと言えるものをご紹介しました。
総じて、メタルラックよりもルミナスラックのほうがオススメです。ホームセンターのDCM系列やコーナンなど取扱店が多いこともさることながら、もはやルミナスラックの勢力が強すぎてメタルラックはラインナップが安定しなくなってしまっているからです。オプションパーツもルミナスラックのほうが魅力的なものが多く揃っています。
物置きなどで使うならルミナス互換ラック中心、個室ならルミナス スリムで十分でしょう。ルミナス レギュラーは家庭用としてはオーバースペックだと思います。ただし、スリムとレギュラーではワイヤーを張る向きが異なるので、たとえば本を並べるときはスリム、ダンボール箱を乗せる場合はレギュラーを選ぶなどしてください。
ダーク系ならノワール、ホワイト系など明るい色ならエリソンラック、もしくはルミナスラテ。単品使いならカラーパンチングラックやカラーメタルラックでも十分だと思いますが、今後買い足すかもしれないと考えるならそれらは検討の余地が少ないかもしれません。
つまるところ、今後もトータルで揃えていくことを考えれば、ルミナスラックのシリーズで選んでおけばまず間違いないと思います。
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