我が家はリビングの隣にドライルームを設けています。その天井にはホスクリーンもどき(ホセタ=タカラ産業「吊下げ室内物干しショートTA4560-BPA」)が付いており、竿と洗濯物を掛けることができるようになっています。
ホスクリーンやホセタが天井に付いていると、室内干しをするのにとても便利です。床に物干し台を置かなくて良いですし、使わないときは簡単に外せるからです。そのため、収納のご相談で訪れたクライアント宅でも取り付けたいという声がとても多かったです。
しかしながら、ホスクリーンなどはネジで取り付ける必要があるため、賃貸住宅では使えません。また、天井下地がない場所には取り付けできないので、持ち家でも希望する場所に取り付けできないということが少なくないです。
その点、清和産業の新商品はスゴイですよー。なにしろ賃貸住宅でも、下地がなくてもOKというのですから。早速ご紹介したいと思います。
※この記事は2023年7月10日時点の情報に基づいています
清和産業・天デコフック「部屋干しのお供」
このたび清和産業から発売されたのは、「天デコフック・部屋干しのお供」という商品です。ポリプロピレン製のフックを変成シリコンの接着剤で取り付けるという仕組みですから、「くりぴたフック壁紙用」(ぴたッコ壁紙用フック)と同じ構造と言えるでしょう。
従来品は壁用、新商品は天井用という違いですね。
こんな風に使います
使い方は従来のくりぴたフック壁紙用と基本的に同じです。フックの接着面に接着剤を塗布し、天井に貼り付けるだけ。ただし、接着剤が固まるまではすぐにフックが外れてしまうので、マスキングテープで天井に仮止めする必要があります。
24時間が経過して接着剤が固まったら、上写真のようにピンチハンガーなどを掛けて使うことができます。なお、耐荷重は1個あたり約2.5kgとなっていますから、あまり重いモノは掛けられません。
2個使いで竿を掛けることも可能
天デコフックを2つ使うことで、物干し竿を掛けることもできます。この場合の耐荷重は2.5kg×2個で5.0kgとなります。
5.0kgですから濡れた洗濯物をたくさん掛けるのは無理ですが、これなら賃貸住宅やホスクリーンの取り付けに適さない場所でも同様の使い方ができるわけですね。
天デコフックの取り外し方
天デコフックを外す際は、フックの部分にドライバーなど棒状のものを挿し入れ、水平方向に回転させます。こうやって外せるようになっているため、ハンガーなどを掛けるときはフックの部分が回転する必要があります。回転しないものだと、不意に風であおられたときなどに水平方向に力が掛かって、フックが外れてしまう危険性があるのですね。
そのほか、壁紙の継ぎ目に取り付けるのもNG。布など塩ビ以外の壁紙、表面が脆い壁紙、曲面、レンガやブロックなど表面に凸凹がある面に取り付けることもできません。取扱説明書をよくご確認の上お使いください。
以上の通り、清和産業の天デコフックは目安荷重8kgのホスクリーンなどと比べると重いモノは掛けられませんが、賃貸住宅やホスクリーンの取り付けに適さない場所でも同様の使い方ができるというのはとても画期的なことだと思います。小さなピンチハンガーで下着だけ室内に干したいとか、一度袖を通したシャツを掛けておきたい場合などには十分ではないでしょうか。
そのほか、LEDランプやフェイクグリーンを吊るすなど、お部屋のデコレーションにも役立ちそうです。いずれも落ちても危険性がないものに限られますけど、マステやステープルを使うよりも取り付け方の幅がぐっと広がりますね!
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