無印良品の「ジョイントタップ」が知らない間にリニューアルされていました(2015年11月にリニューアルした模様)。ケーブルが抜け落ちるのを防ぐためか、ロック付きになって「ジョイントタップ・ロック付」と名称も変更になりました。
無印良品のジョイントタップの特徴
無印良品のジョイントタップの特徴は、コンセント部分とケーブルが別になっていることです。リニューアルされた「ジョイントタップ・ロック付」ではケーブル長が10cm、1m、3m、5mのものが用意されており、コンセントは3口、5口、4口+USB1口の計3タイプが用意されています。それぞれを組み合わせて使うことができるのです。
先日、我が家でキッチンのコンセント周りの配線を見直しましたが、電源タップって意外とケーブルの長さやコンセントの口数が理想的なものを見つけるのが難しかったりするのです。たぶん世間一般的には「大は小を兼ねる」的な発想で、ケーブルは長くても良いし、コンセントの口数は多ければ多いほど良いということなんだと思います。ケーブルが短かったりコンセントの口数が足りなくて困るのはイヤだし、他の場所で使うこともあるかもしれないですからね。
でも無駄に長い配線はハッキリ言って邪魔になります。束ねないほうが安全だしホコリも溜まりにくいので、必要最小限の長さであったほうが良いのです。その点、無印良品のジョイントタップなら、使う場所に応じたケーブルの長さとコンセントの口数の組み合わせを最適化しやすいのです。
「無印に定番ナシ」の悪夢再来
今回のリニューアルは、一方で「またか」という冷めた見方もできます。ロック付となってより安全に使用できることは素晴らしいとは思うのですが、旧仕様のものと組み合わせて使用することができないのです。つまり、1mのケーブルと3口のコンセントを持っていて、ケーブルだけ3mに替えようと思ってもできないんですね。まさに「無印に定番ナシ」の悪夢再来です。
無印良品のジョイントタップのコンセプトは無駄がなくて良いとは思います。けれども機能的に優れているわけでもないのに価格は高いです。アマゾンではホコリシャッター付きや雷サージ付きの高機能なものがもっと安くで販売されていますし、特別に無印良品のジョイントタップがオシャレとは言えないほど、最近はオシャレな電源タップが増えています。
わざわざ高いお金を出して、ケーブルとコンセントの組み合わせを変えることができるジョイントタップを買っても、仕様変更で結局組み合わせを変えられないのであれば、最初のコンセプトは台無しです。めまぐるしく変化する市場に於いて、商品寿命を考えたり改善を試みることが大切なことも理解できますが、これだから無印良品の商品は諸手を挙げて歓迎できないのです。
とは言えユニットシェルフに取り付けできるのは魅力的
とは言え、ジョイントタップがリニューアルされて同じく無印良品のスチールまたはステンレス・ユニットシェルフに取り付けできるのは魅力的です(ユニットシェルフ帆立取付パーツ使用時)。また、マグネットパーツを使えばスチールデスクなどに取り付けできるのも魅力的です。
電源タップは床に転がしておくと掃除がしにくいだけでなく、見た目が悪いうえに危険でもあります。やはり壁や家具などに固定することが理想的です。あとは石膏ボード壁に固定できるパーツがあればなお良いのですが。マグネットパーツは他社製品にもありますけど、意外と石膏ボード壁に固定できるパーツってないんですよねー。
ともあれ、その点で言えば無印良品のジョイントタップがリニューアルされたことは良かったとは思います。けれどもこういうことが数年おきに起こると考えると、個人的にはちょっと買う気にはならないですね。
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