我が家では家族4人分の洋服をウォークインクローゼットに収納しています。しかしながら、子供たちはそれぞれ、制服などを自分の部屋に掛けておきたいニーズがあり、カーテンレールに取り付けたアイセンの「カーテン4連フックLK442」に掛けています。
このカーテン4連フックは正直イマイチです。それまで使っていたダイソーの「カーテンレール用フック」(販売終了)ならカーテンレールのどこに取り付けてもカーテンを開け閉めしやすかったのですが、こちらは中央部分にしか取り付けできず、カーテンの開閉がしにくいのです。500円もするのに100円の商品に劣るのですから余計に不満が募ります。
そんなわけで、そのうち別の商品に買い替えたいと考えていました。いつものごとくまたそのチャンスがやって参りましたので、今回はそのレビューをお届けしたいと思います。
山崎実業・物干し竿ホルダー+森田アルミ工業・SEN
今回ご紹介する商品は「【おうちまわり限定セット】simple laundry bar SEN(セン)+ウォール折り畳み物干し竿ホルダー2個組 石こうボード壁対応tower(タワー)」。山崎実業の石膏ボード壁用物干し竿ホルダーと、それに合う森田アルミ工業のシンプルな伸縮式の物干し竿がセットになったものです。こちらはホワイトのセットですが、ブラックもあります。
物干し竿ホルダーの取り付け開始
それでは早速、「ウォール折り畳み物干し竿ホルダー」の取り付けから始めましょう。
一般的な石膏ボード壁用ピンでベース(土台)を固定するだけですから、作業自体は誰にでもできる簡単なことです。しかし、それがホルダー1本につき8ヶ所×3本=24本、左右で計48本のピンとなると、さすがにうんざりします。
それよりも厄介なのが、高所の作業となるので、ピンを落としたら探すのにすごく時間が掛かるということです。取り付けしている時間よりも、ピンを探している時間のほうが圧倒的に長かったです。
山崎実業は石膏ボード壁用のグッズをこれまでたくさん販売しているのですから、そろそろ取り付けやすさを意識して商品を開発して欲しいですねー。
ストッパー付きで安心
ベースを壁に設置できたらそこにホルダーを取り付け、ストッパーねじを留めます。ホルダーの軸とストッパーねじの間にすき間がありますが、ホルダーが外れてしまうことはありません。むしろこのすき間はホルダーを折り畳む際に必要なクリアランスとなっています。
こういう安全第一なところは山崎実業の素晴らしい特徴のひとつです。これにはいつも感心します。
ピンカバーを取り付けて設置完了
あとは石膏ボード用ピンを隠すカバーをハメれば設置完了です。上写真の通り、使わないときは折り畳んでおくことができます。耐荷重は1つあたり5kg、2つセットで10kgです。
SENはとてもスタイリッシュ
ここでようやく「simple laundry bar SEN(セン)」の登場です。SENは1285~2300mmまで伸縮できるようになっています。左右両側に約500mmずつ伸ばせる、一般的な物干し竿と同じ構造です。竿の端を回転させてアンロック、逆回転させてロックするわけですね。
マットなオールホワイトなだけでなく、エンドや伸縮部のパーツがノイズレスな形状でとてもオシャレです。ニトリで「アルミ伸縮物干し竿 (1.4〜2.5m) 」が税込999円で買えることを考えるととても高価ですが、個人的にはその価値があると思えるほど美しいデザインです。
なお、ポール直径は中心が32mm、両端が26mmとなっています。耐荷重は10kgです。
なかなか圧迫感がある
物干し竿ホルダーもSENもノイズレスで、一般的な室内物干しと比べて生活感を感じさせません。使い勝手も申し分ないと思います。奥行が約35cmあり、カーテンに干渉することなく洋服を掛けられるのが素敵です。
一方で、その奥行が仇となっていることもあります。ホルダーが長いため、洋服を掛けると奥行は壁面から55cm程度になります。物干し竿ホルダーとSEN自体は圧迫感など皆無なのですが、洋服を掛ければそこにワードローブをドンと置いたくらいの圧迫感が生まれるのです。
改めて痛感しました。これはあくまで一時的に使う室内物干しであって、洋服を収納する用途ではないということを。
洗面脱衣所に設置してみた
そこで、洗面脱衣所に取り付けてみました。ここなら圧迫感が出てもインテリア性を気にする必要はないだろうと考えて。我が家の洗面脱衣所はメーターグリッドで3畳ほどありますから広いですし。
しかし、ここでも圧迫感の強さを痛感しました。この状態で洗濯物を掛ければ、カニ歩きをしないと浴室に行けないほど狭くなってしまいます。
ほかの場所で使うことも検討したものの、幅1300mm以上のスペースを確保できるところというのは意外とないものです。仕方なく、もっと短いポールをセットして使うことにしました。
矢崎化工のイレクターを使うことに
ラミン丸棒でも良かったのですが、今回は矢崎化工の「イレクターパイプH-900」をSK11(藤原産業)の「パイプカッターPC-32」でサイズ調整して、両端に「パイプアウターキャップJ-49」を付けることにしました。イレクターパイプは表面にコーティングされた樹脂が厚いのでステンレスパイプをカットするよりも時間が掛かりますが、切断機を持ち出すよりは手間なくカットできます。
ちなみに、「パイプインナーキャップJ-110A」ではなくアウターキャップを使ったのは、ホルダーからパイプが外れにくいようにするためです。
エアコンの下に設置
イレクターパイプを約750mmにカットして、エアコンの下に取り付けたホルダーに渡しました。この位置と大きさなら圧迫感を感じることがありませんし、動線もスムーズです。
エアコンハンガーみたい…
ただ、この位置だと平安伸銅工業の「伸縮式エアコンハンガーACH-2」のように見えます。むしろエアコンハンガーのほうが設置が楽で、コスパも良いです。
竿を渡した状態で折り畳める
そうそう。お伝えするのが最後になってしまいましたが、こちらの物干し竿ホルダーは竿を渡したまま折り畳めるようになっています。
ウォール折り畳み物干し竿ホルダーの商品ページでは、カーテンレールより低い位置に取り付けることで、折り畳んだときに竿をカーテンに隠すことができると紹介されています。しかしながら、高い位置でカーテンをめくり上げて竿を隠すのは大変です。
逆に、カーテンレールよりも高い位置に竿が来るように取り付ければ、カーテンをめくり上げる必要はありません。ただし、竿は丸見えになってしまいますし、竿の位置が高くなるため身長が低い人では手が届きにくくなる可能性があります。
その点、SENなら丸見えになっても恥ずかしくないデザインであることは間違いないです。イレクターパイプはちょっと微妙ですね(苦笑)
SENはドライルームで使うことに
余ってしまったSENはドライルームで使うことにしました。SENの発売は2021年で、我が家を建てたときにはまだこんなオシャレな物干し竿は存在しなかったんですよ。SENが発売されてから、いつかきっとこれに買い替えたいと思っていたのが、ようやく実現したわけです。
最初からそれを狙っていた…?
まさか!とんでもございません!
ともあれ、SENは割りと簡単にキズがついてしまうそうなので、そこだけが若干不安です。
というわけで、ウォール折り畳み物干し竿ホルダーとSENの組み合わせは、室内物干しとしてとても使いやすいサイズ感と機能性であるとともに、これ以上はないと思えるほどスタイリッシュです。
ただし、あくまで一時的に室内物干しとして使って、使わないときは折り畳んで収納するという本来の使い方であってこそ、その真価を発揮できると思います。常に洋服を掛けて使うハンガーラックとして使うなら、ワードローブを置くのと同じくらいに圧迫感を生じることは覚悟しなければなりません。
あと、物干し竿ホルダーの取り付けは結構大変です。普通に生活している空間で、高いところからピンを落とすと、探すのにすごく時間が掛かります。なので、周囲には家具やラグなど何も置いていない場所で作業することをオススメします。
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