世の中、何でも値上げ値上げでイヤになりますね。毎晩の献立を考える主夫としては本当に頭が痛いです。先日もIKEAのビストロでホットドックを注文しようと思ったら、トッピングが有料になっていました。
今まで150円だったホットドック・ドリンクセットが170円に。腹立たしいので、いつもはトッピングしないフライドオニオンまで盛ってやりました(笑)
値下げするときは大きな声を上げるのに、値上げするときはコッソリですもんね。一時期に比べると10円以上円高になっていますが、海外旅行にも行けない私などは何のメリットもございません。
※この記事は2016年5月10日時点の情報に基づいています(2023年8月13日一部更新)
最近のIKEAは高い!
それはともかく、最近のイケアはどうも割高感を感じることが多くなりました。単純に値上げをした商品もありますが、それだけでなく商品構成も変わってきました。家具だけでなく、雑貨も割高感を感じるものが増えました。家具に関しては概ね3つのプライスゾーンに明確に分かれてきたように思います。
- 梅…使い捨てorハリボテ
- 竹…イケア標準
- 松…コストパフォーマンスが悪い
本来、松竹梅はランクを意味するものではありませんけど、主観で申しますと上記のような感じです。今回は洋服タンスを例に、商品とその価格のバランスを比較しながら説明してみたいと思います。
使い捨て→ドムボース
まずは梅コース(使い捨てorハリボテ)から、「DOMBÅS(ドムボース)」です。140cm幅でIKEA価格は14,990円。この大きさで買える洋服タンスなんて普通の家具屋にはなかなかありませんから、安いと言えば確かに安いです。
ただ、全体の材質はパーティクルボードに樹脂フィルムを巻いたものなので、よく見るとカラーボックスの親玉のような感じです。また、ハンガーパイプのブラケットは樹脂パーツでできており、側板に挿し込むだけの構造なので、洋服を目一杯掛けると落ちてきそうです。おまけに扉のヒンジ金具はグレードが低いです。
もっとも、いくら品質が高くない組立家具とは言え、この価格では国内に競合する商品はまずありません。いわば100円マックのようなものと言えるでしょう。
標準→モールヴィーク
お次は竹コース(イケア標準)の「MORVIK(モールヴィーク)」です。正直言って、このくらいなら私もちょっと安心感が出てきます。
モールヴィークも主材はパーティクルボードに樹脂フィルムを巻いたものです。しかし、そこは個人的にはあまり気になりません。デスクやテーブルの天板じゃないですから、それほど強度や見た目の良さは必要じゃないですからね。
それより重要なのはハンガーパイプのブラケットや扉の金具です。前述のドムボースとは異なり、モールヴィークのハンガーパイプのブラケットは同じく樹脂パーツながら側板に挿し込むだけでなくネジで固定する仕様になっています。そのため洋服を掛けてもハンガーパイプが落ちる心配は少なくなります。また、こちらは扉ではなく引き戸ですが、イケアの4~5万円クラスの洋服タンスは、前述のドムボースより上のグレードの金具が取り付けられており、開閉がスムーズで耐久性もそれなりに期待できそうです。
つまるところ、前述のドムボースはただ安さを追求しただけ、こちらのモールヴィークのクラスからようやく普通に使えるという感じです。
コスパ悪い→パックス
最後はコストパフォーマンスが悪い松コース、「PAX(パックス)」です。個人的には決してパックスはキライではないのです。こういう組み合わせ自由な洋服タンスは日本では他にないですから、引出しさえ組み合わせなければ決して悪くないと思います。
ただ、こちらのパックス&フォルサンドの組み合わせであれば150cm幅でIKEA価格73,500円ですが(2016年当時は同様のものが3万円台でした)、より見栄えの良い扉などを組み合わせていくとすぐに10万円くらいになっちゃうんですね。主材はやはりパーティクルボードに樹脂フィルムを巻いたものですから、国産品で完成品の天然木を使った洋服タンスを買ったほうが良いのではないかと思ってしまいます。
このようにIKEAの洋服タンスを価格帯別に比較しながら見ていくと、確かに絶対値としては価格は安いです。ただ、梅コースは安さを追求しただけで耐久性には大いに疑問があり、竹コースはともかく、松コースのパックスなどは冷静に考えていかないと非常にコストパフォーマンスが悪い組み合わせとなってしまう可能性があります。
決してIKEAの家具を全否定するつもりではありませんが、「IKEAは良い家具が安い」などと信じ込まないようにして、比較検討しながら本当に安くて良い家具を選ぶ必要があると私は思います。
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