前回までお送りしてまいりました「家具用耐震ストッパーBEST3比較」の中で、私が一番気に入ったのは北川工業の「スーパータックフィット TF-M」でした。粘着ゲルでほど良く揺れを逃がす構造で、取付けが簡単、しっかりと壁面や家具に貼りついているのに剥がしやすそうな感じで、まさに三拍子揃っていると思ったからです。
でもこれって、材料さえ揃えれば自分でも作れるんじゃないかと考えました。100円ショップでも地震対策ゲルマットって売っているじゃないですか。それにL字型の金具みたいなものを組み合わせれば、耐震ストッパーを格安で作れるんじゃないかと思って、トライしてみることにしたのです。
※この記事は2017年4月11日時点の情報に基づいています(2023年8月26日一部更新)
セリア・地震対策ゲル7
まず用意したのは、100円ショップのセリアで売っているセイワ・プロの「地震対策ゲル7」という商品。もちろん税込110円で、安心の日本製。
本来は家電や家具などの下に敷いて使うものですが、震度7相当に対応、4ヶ所使用で耐荷重は約25kgとなっています。
ダイソー・T型カードスタンド
セリアではベースとするのに適当なL字型金具のようなものを見つけられなかったので、ダイソーに移動。いろいろ検討した結果、アクリル樹脂製の「T型カードスタンド」を使うことにしました。
金属のほうが丈夫で良いと思ったんですけど、壁紙の耐久性を考えればそこまで丈夫でなくても大丈夫だろうという判断です。
カードスタンドに地震対策ゲルを貼り付け
材料が揃ったので、早速、製作に取り掛かります。と言っても、カードスタンドに地震対策ゲルを貼り付けるだけ。
これでOKなら材料代はたったの税込330円(2セット製作時)。北川工業の「スーパータックフィット TF-M」が2,000円近くもすることを考えると、めちゃぐちゃ安上がりです。
あれ?全然くっつかない!
それでは、家具に取り付けてみましょう。まずは壁側を貼り、次に家具の天板に押し付けます。
これでバッチリ…のはずだったんですが、予想に反してすぐに剥がれてしまいました。すわ、私の目論見は見事に外れてしまいました…。
どうしてうまくいかなかったのか原因を考えてみると、これは北川工業の「スーパータックフィット TF-M」の粘着ゲルと、今回購入した100均の地震対策ゲルでは、根本的に仕組みが異なるようです。
100均に限ったことではありませんが、地震対策ゲルは家電や家具の下に敷いて使います。家電や家具の重みで押し潰されることで、密着性が高まる仕組みになっているのです。
なので、これを壁面に貼り付けた場合、壁面に絶えず押し付けているわけではありませんから密着しないわけです。家具の天板も同様に、上から押さえ続けているわけではないので密着しません。
私は「地震対策に使うゲルマット」ということで、2つの商品それぞれで使われているゲルマットが同じようなものだと勘違いしてしまっていたわけです。でも、全然違うものだったということなんですねー。
というわけで、幸か不幸か改めて北川工業の「スーパータックフィット TF-M」の偉大さを知った次第です(苦笑)
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