これは期待外れ!無印良品の「ユニットソファ」は座り心地悪くて価格も高い

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先日発売された無印良品の新商品「ユニットソファ」を見てきました。

私もちょうどこういうソファを作りたいと考えていたところだったのでかなり期待していました。「ひょっとしたら衝動買いしちゃうかも?」と思うほどだったのですが、予想に反して期待外れな商品でした。

※当記事は2017年5月23日現在の情報に基づいています

無印良品 ユニットソファ本体アームレス 大 幅77cm 82961522

 

私がユニットソファを良いと思った理由

  1. サイズ感が良い
  2. レイアウト自在
  3. モールドクッション使用

私が写真で無印良品のユニットソファが良いと感じた理由は主にこの3点です。

サイズ感が良い

最近はシェーズロングのソファが流行っていますが(上写真のスタイル)、結構デカいんですよね。我が家のような庶民の家に置くには無理があります。

その点、無印良品のユニットソファは幅77×奥行98cmと幅61×奥行82cmの2サイズが基本となっており、特に後者は非常にコンパクトで比較的狭いリビングでも置きやすいサイズと言えます。

レイアウト自在

また、無印良品のユニットソファはサイズがコンパクトなだけでなく、1シートずつ独立しているのでレイアウトを変更しやすいというのが大きな特徴になっています。

上写真のように4シートあれば、L字型のシェーズロングはもちろん、4シートを一直線に並べてワイドソファとしても良し、3P+1Pとしても良し、2P+2Pで対面式としても使えるわけです。

モールドクッション使用

さらに、一般的なソファは各種バネの上にウレタンシートを何枚か重ねた構造であるのに対し、無印良品のユニットソファはモールドウレタンを使っています。

モールドウレタンなら一般的なウレタンシートよりも耐久性が高く、独特の座り心地が得られます。座り心地は一概に良いとは言えないものの、これは楽しみだと思いました。

そんな風に過剰とも言えるほど期待した無印良品のユニットソファでしたが、実際に座ってみると完全に期待外れだったのです。

私がユニットソファはダメだと思った理由

  1. 座り心地が悪い
  2. 価格が高い
  3. 思ったほど軽くない

座り心地が悪い

まず、とにかく座り心地が悪いです。私は身長が178cmありますので割りと背が高いほうですが、背もたれに合わせた肘置きは私の身長でも高すぎると感じます。

肘置きに関してはデザイン的な部分だから仕方がないとしても、座面も座り心地が悪いのです。無印良品のユニットソファはモールドウレタンの上にインナークッション(素材不詳)を敷いた構造となっていますが、モールドクッションに妙な弾力を感じるうえにインナークッションがその上を滑るような感覚があるのです。

従来のソファとは別物と考え、「体にフィットするソファ」の延長線上として捉えるなら、これはこれでアリなのかもしれません。しかし、一般的なソファの感覚で座ると、座り心地に不満を感じると思います。

価格が高い

個人的には、こんな座り心地であっても価格が手頃であればアリだと思います。しかし、幅61cmの小サイズのアーム付きとアームレスを2脚ずつに一番安いカバーを付けても税込145,600円という価格。これは国産家具メーカーのソファ(長椅子)が買えそうな値段です。

もっとも、国産家具メーカーで1P×4脚を揃えるとなればだいたい30万円は見ないといけませんから、それに比べれば安いです。また、相当なボリュームのモールドウレタンが使われているわけですから、コストから見るとユニットソファ本体の価格は妥当と感じるところもあります。

けれどもこの座り心地、しかも中国製と考えると、この値段はちょっと割りに合わないと感じてしまいます。

思ったほど軽くない

もうひとつ残念だったのは、思ったほど軽くなかったということです。ベースがモールドウレタンで、1シートずつが独立した構造で、普通のソファというよりは「体にフィットするソファ」に近いスタイルだということなら、気軽にレイアウトが変更できる軽さがあれば良いと思います。

しかし、コンパクトな幅61cmのアームレスでも18.7kg、一番重い幅77cmのアーム付きだと36.5kgもあります。ある程度の重さがないと座ったときにすぐにズレるとは言え、座り心地がこれほど残念なものであるならもっと手軽さを重視した軽さであって欲しかったと思います。

 

無印良品のユニットソファは、普通のソファと同じような感覚で座ると座り心地が非常に残念なものに感じます。

もし無印良品が「体にフィットするソファ」のようなスタンスでユニットソファを開発したつもりなら、モールドウレタンの芯に樹脂製または金属製のフレームを仕込むなどの方法も取れたのではないかと思います。しかし、おそらくは一般的なソファのように合板のフレームを仕込んだほうがコスト面でメリットがあり、結果として私が感じたような中途半端なものになってしまったのではないでしょうか。

今回は非常に残念でしたが、それでも無印良品の視点はさすがだなーと改めて思いますね。同様のコンセプトのソファがこれから続々と登場し、また無印良品があちこちに内容証明を送りつける事態が想定されます(苦笑)

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この記事を書いた人

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