歳末の恒例行事となりつつあります「収納グッズ・オブザイヤー」表彰。わたくし収納マンが独断と偏見に基づいて、今年1年間で発売された収納グッズの中から「素晴らしい!」と感嘆の声を上げずにおれなかったものを表彰しようというものです。
さて、昨年に続き第2回目となる「収納グッズ・オブザイヤー2017」はいったいどんな商品が選ばれたのでしょうか。早速、受賞作品を紹介してまいりたいと思います!
※この記事は2017年12月28日時点の情報に基づいています
レック・シーソー型 靴スタンドO-911
「収納グッズ・オブザイヤー2017」のトップを飾るのは、レックの「シーソー型 靴スタンドO-911」です。靴の片方のスペースで両方を収納できるタイプの靴収納グッズは既にたくさんありますけど、こんなシンプルな方法で従来の靴収納グッズの問題を解消できるなんて素晴らしすぎます!
ライクイット(吉川国工業所)の「くつホルダー」などの従来品の場合、ホルダーごと靴を出す必要がありました。ホルダーごと出して、またホルダーを靴箱に戻すという手間が必要だったのです。
一方の「シーソー型」の場合、スタンドがシーソーの原理で傾くことで、スタンドごと出す必要がなく、またスタンドを靴箱に戻す手間もないのです。収納マンだけでなく、雑誌「MONOQLO」も認めた画期的商品!
レック・お風呂の壁にマグネットフックBB-513
レックからはもう1アイテム受賞作品があります。「お風呂の壁にマグネットフックBB-513」、これも実に素晴らしい商品です。
東和産業がユニットバスの壁面にマグネットでくっつく収納グッズを発売して以来、アスベルなども同様の商品を発売していますが、レックのマグネットフックはとにかく強力!東和産業やアスベルのフックの耐荷重が150gなのに対し、レックは500gも耐えるのです。
実際に使用してみたところ、1,000g以上でも問題ありませんでした。見た目はちょっとアレですけど(苦笑)、非常に頼もしいじゃありませんか。
ウェルスジャパン・キズが超小さいフック
フック繋がりで、お次はウェルスジャパンの「キズが超小さいフック」。ホッチキスの針で石膏ボード壁に固定できるフックです。
これまで同じようにホッチキスで固定できるフックと言えば「壁美人」だけでした。しかし、壁美人は非常にコスパが悪く、取り付けも面倒です。
その点、このフックはコスパが非常に良く、手間もありません。東洋工芸の「かけまくり」に比べたら手間ですけど、状況に応じて使い分けると良いと思います。
stacksto.(スタックストー)・Timb.(ティム)
手間がないと言えば、stacksto.(スタックストー)の「Timb.(ティム)」も素晴らしいです。パッと見た目は自然素材のバスケット。でも中身はステンレス製のワイヤーにポリプロピレンを編み込んだ素材なので、汚れても丸洗いできるのです。
今年は「インスタ映え」というフレーズが流行語大賞に選ばれましたが、ティムはまさしくインスタ映えする収納グッズだと思います。それでいて大変実用的。オシャレで賢い選択と言えるでしょう。
平安伸銅工業×TENT・DRAW A LINE
もうひとつ、インスタ映えする商品を紹介しましょう。突っ張り棒の老舗メーカーである平安伸銅工業と、クリエイティブユニットTENTのコラボで生まれた「DRAW A LINE(ドローアライン)」です。
コスパと実用性で支持されていた突っ張り棒を、ワンランク上のインテリア性を持ったアイテムとして昇華させたドローアラインは、それ単体で見ても美しい仕上がりで、各種オプションを組み合わせることで様々な使い方ができます。
なぜ今までこういうものがなかったんだろうと不思議に思うほど、目からウロコな商品です。
ドウシシャ・ルミナスラック・プレミアムライン
ドウシシャの「ルミナスラック・プレミアムライン」も目からウロコな商品です。いわゆるメタルラックをクロムメッキからすずメッキに変えるだけで、こんなにも質感が変わるものかと驚きました。
もちろん、すずメッキは質感をアップさせるだけではありません。さすがにステンレスには敵わないでしょうけど、従来のクロムメッキよりもサビにくいのです。
室内で使うから従来品でも問題ないと思うことなかれ。クロムメッキだと室内でも何年か使えばサビてきます。サビてくれば質感は一気に悪くなりますので、長くキレイに使えるプレミアムラインは想像以上に重宝することでしょう。
無印良品・ポリプロピレンファイルボックス1/2
最後に紹介する受賞作品は、「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・1/2」。従来のファイルボックスが半分の高さになっただけ…などと侮ってはいけません。
ファイルボックスはファイルを収納するだけでなく、雑貨などを収納するのにも便利です。ただ、細かいモノを入れるには従来のファイルボックスだと深すぎます。
無印良品のファイルボックスの場合は特にA4ファイルがスッポリ収まる構造のため、小物を収めると取り出しにくいです。しかし、高さが半分なら取り出しやすいというわけです。
1/2サイズのファイルボックスはファイルボックスの用途をさらに広げるアイテムと言えるでしょう。
そのほか、天馬の「ポーリッシュ・スキピタ」とJEJの「モストロ・オープンチェスト」もノミネートしたのですが、実物をまだ見ておらず確信が持てないため、今回の受賞は見送らせてもらいました。また実物を見て納得できれば、追加で表彰させていただきたいと思います。
いやしかし、今年も本当に素晴らしい商品がたくさん登場しました。メーカー各社の良いものを作ろうとする執念にはただただ頭が下がる思いです。
正直言って、私は画期的な収納グッズが登場する余地なんてもうほとんどないと思っていたのです。しかし、今年の受賞作品はどれも目からウロコが落ちるものばかりでした。
2018年は一体どんな商品が登場するでしょうか。本当に楽しみですね!
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