クローゼットの奥行は60cm程度であることが多いです。対して、一般的なシングルサイズの敷布団を3つ折りにすると、それ以上の奥行になります。普通に考えれば、クローゼットに布団を収納することは無理なのです。
とは言え、現実的にそういうご相談が時々あることも事実。そんなわけで今回は、「クローゼットに布団を収納したい!」というときに考えうる現実的な解決策を5つ紹介したいと思います。
※この記事は2024年5月16日にリライトしたものです
4つ折りのマットレスを使う
3つ折りではクローゼットには入らない敷布団も4つ折りなら入ります。ただし、普通の敷布団を4つ折りにするのは困難です。4つ折りにできるマットレスタイプの敷布団を使いましょう。
これなら奥行は50cmくらいなので、一般的なクローゼットに収めることができます。すき間に立て掛けることもできると思いますが、丈夫な引出式衣装ケースの上に乗せるのがもっとも良いでしょう。
ボックスタイプの布団圧縮袋を使う
来客用など普段使わない布団を収納するなら圧縮して立ててしまうというのもひとつの方法だと思います。ただし、普通の布団圧縮袋でカチカチの板状にすれば収納するのは楽ですが、それは圧縮し過ぎの状態なので元に戻ってしまう可能性が高いです。
なので、上写真のような不織布のボックス状カバーがセットになっている圧縮袋を使ったほうが良いでしょう。適度に圧縮してもシッカリとした箱状にはならないものの、自立しやすくはなると思います。また、引き摺ったりすることで圧縮袋に穴が開く心配も少ないです。
この状態でクローゼットの奥に立て掛ければ収納することが可能です。
布団袋を使う
敷布団ではなくて掛け布団や毛布を収納するのであれば布団袋に入れて収納すると良いでしょう。我が家でもこれに毛布や冬用のシーツを詰め込んでいますが、思いのほかたくさん入ります。クローゼットに合わせたサイズ展開でバリエーションも豊富です。
折り畳み式のスノコベッドを使う
そもそも論になってしまいますが、クローゼットに普段使う敷布団を収納するというのは現実的ではありません。クローゼットがあるということは和室ではなくて洋室のはず。洋室ならベッドを使ったほうが良いですね。
また、ワンルームなどであれば押入れがなくてクローゼットしかないことが多く、それでもベッドではなくて布団で寝たいという方もいるでしょう。でも、ワンルームだったらクローゼットという収納スペースは大変貴重なはずで、普段使っている布団を収めるよりも他のモノを収めたほうが良いはずです。
しかも、ワンルームにお住まいということは日中は仕事に出ていることが多いはずで、湿気を含んだ布団をそのままクローゼットに入れるのはよろしくありません。また、フローリングやクッションフロアに直接布団を敷くとカビが生えやすいので、スノコや吸湿パッドを敷く必要があります。
そこで、布団派の方には2つ折りタイプのスノコベッドがオススメです。これなら布団を使わないときにはベッドほど場所を取ることがありませんし、そのまま室内干しも可能。カビが生える心配もありません。非常に合理的ですし、引越しの際もベッドに比べて荷物が少なくて済みます。
ちなみに、キャスター付きの折り畳みベッドなどでも同様の効果を得ることができます。
ソファベッドを使う
以前はソファベッドと言うと、3人掛けのものが一般的でした。2人掛けでシート部を引き出してベッドにできるというものもありましたけど、いずれも重くて動かしづらいものばかりだったと思います。
しかし、近年は敷布団のようにマットレスを畳むとソファになるものや、上写真のように大きな座椅子のようなものもあります。価格も手頃なものが多いので、試してみやすいと思います。
収納は難しいことを考えれば考えるほど難しくなります。今あるモノを使うことはもちろん大事ですが、状況に応じて買い替えたほうが楽なこともあります。普通の敷布団を無理矢理4つ折りにするより4つ折りの敷布団を買う、クローゼットに敷布団を収めることを考えるよりも他のモノを収めることを考えるという具合です。そうすれば収納はもっと楽しいものになると思いますよ。
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