高温多湿の時期は要注意!ダニは「気温25℃以上&湿度60%以上」で繁殖する

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アース製薬が梅雨時にもっとも繁殖するダニの対策について全国の主婦600人を対象に調査を実施したところ、ダニ対策をしている人の8割が、生きたダニの駆除には効果の薄い方法を「効果的なもの」と信じて実践していたことが判明したそうです。

多くの主婦がダニ対策として効果的だと思っていたけれどもそうでなかった方法とはいったいどんな方法なのでしょう?また、本当に効果がある方法とはどんな方法なのでしょう?アース製薬の調査結果を踏まえて学んでみたいと思います。

※この記事は 2017年7月22日時点の情報に基づいています

 

主婦の8割が効果が薄いダニ対策を「効果がある」と勘違い

ダニ対策の「効果が薄いこと」を効果的と誤認していたこと

出典:PR TIMES(以下同)

  • 布団を天日干しすれば、生きたダニは死滅する
  • 布団たたきをすれば、ダニを落とせる
  • 衣装ケースや押入れに新聞紙を敷く
  • 加湿器で部屋の湿度を高めに保つ

アース製薬によると、これらは生きたダニの駆除には効果が薄い方法だそうです。しかしながら、20~40代の主婦の76.2%もが「効果があるダニ対策」と信じていたということが今回の調査で分かりました。

 

逆にダニ駆除に効果的な方法が実践されていない現実

普段ダニ対策として実践していたこと

ダニ対策として効果が薄い「布団の天日干し」を6割の主婦が実践していた一方で、ダニ駆除に効果的な「ふとん乾燥機を使用する」ことや「除湿機を使って部屋の湿度を抑える」ことをおこなっていたのは3割弱にとどまりました。

 

ダニは気温25℃以上、湿度60%以上で繁殖する

ダニ対策について乳幼児の子を持つ母親が知らないことBest3

間違ったダニ対策をしてしまっている理由は、ダニの生態に関する知識や正しいダニ対策の方法が浸透していないからと考えられます。上表の通り、今回の調査では特に乳幼児を抱える若い主婦に誤解が多いことが分かりました。

でも言われてみれば確かにそうかなーという気もしますが、実際のところ、私もいろいろ誤解していたように思います。同時に、釈然としないところもあったので、改めてダニ対策について調べてみることにしました。

 

「布団の天日干し」は本当にダニ対策の効果がない?

布団の天日干し・イメージ

別にアース製薬の言っていることを信用しないわけではないのですが、長年常識とされてきた「布団の天日干し」がダニ対策として効果が薄いと言われてもにわかに信じられません。

残念ながらアース製薬のプレスリリースにはその根拠が記されていなかったため、私のほうでネットの情報を手当たり次第に調べました。すると、以下のようなことが分かりました。

  • 高温と乾燥がダニ対策として有効
  • ダニは50℃で20分以上熱しないと死滅しない
  • 紫外線ではダニを殺すまでは至らない

「ダニは気温25℃以上、湿度60%以上で繁殖する」ということは共通して事実であり、また高温(50度以上)と乾燥がダニ対策として有効であるというところは概ね共通していました。

一方で、「布団の天日干し」については賛否が分かれました。真夏の午前中から午後にかけて干せば効果的という意見もあれば、冬に干してもそこまで高温にはならないという意見もありました。これについては時期が異なるのですから結果が変わるのは当然で、しかしながらダニ対策が特に必要なのは布団が外に干せない梅雨であることを考えると、「布団の天日干し」にあまり効果が望めないという意見は一定の正当性があると考えられます。

また、これが多くの誤解を生む原因となっているようですが、紫外線ではダニを殺すまでは至らないようです。これはレイコップの開発部のインタビューを見ても明らかな通り、紫外線では”ダニの動きを抑制”する程度にとどまるようです。

 

ダニ対策に一番有効なのは掃除機!?

他にネット上で文献を漁っていると、驚くべき情報に行き当たりました。それは日本経済新聞プラスワンの「干してたたくだけでは逆効果 布団ダニの退治法」という記事で、以下のようなことが書かれています。

今の日本家屋にいるのは「人を刺さないコナヒョウダニやヤケヒョウダニなどだ」と河野さん。そのフンや死骸、抜け殻がぜんそくやアトピー皮膚炎を引き起こすアレルゲンになるという。

私としては完全に盲点でしたが、「日本のダニは人を刺さない」んですねー。むしろ害を及ぼすのは「ダニのフンや死骸、抜け殻」で、それががぜんそくやアトピー皮膚炎を引き起こすアレルゲンになるということです。

さらに記事では、アース製薬のプレスリリースに登場している白井秀治氏が登場し、日経の記者と検証をしています。そしてその結果、「天日干しと布団たたき、掃除機をかける」という方法がもっとも効果的であり、それよりも効果がある方法として「洗うのが一番効果的です」と述べています。

なんだかアース製薬のプレスリリースとは違うことを言っているように感じますが、それはともかくとして、効果がないと言われることもあるレイコップの例を見ても、ダニでかゆみを感じないようにするためには掃除機を掛けることが一番重要だと言えそうです。

 

ふとん乾燥機やスチームクリーナーを使ったって、ダニの死骸は残りますからねー。また、ダニのエサとなるホコリや人間の皮膚片などを除去するのにも掃除機がもっとも効果的と考えられます。

しかしその一方で、”生きているダニは掃除機で吸いきれない”(引用:アース製薬運営のDanny)という意見もあります。明確な根拠が示されておらず、ちょっと信用できませんが…。

だからアース製薬の殺虫剤を使え…っちゅーことなんでしょうけど、個人的にはあまりそういうのは使いたくありません。かさばるふとん乾燥機も買いたくないし、そもそも面倒臭いです(苦笑)

おまけに、ダニは殺すだけでは意味がありません。アース製薬のプレスリリースで掃除機についてほとんど触れられていないのは、生きたダニを殺虫剤で殺すことをイメージしてもらいたいからではないかと勘繰ってしまいます。「ダニは刺さない」なんて言っちゃったら、殺虫剤は売れませんからねー。

というわけで私としては、「ダニは気温25℃以上、湿度60%以上で繁殖する」というダニの生態を理解して、できるだけダニが発生しないように注意しつつ、天日干し&布団叩き、そして小まめの掃除や洗濯を心掛けたいと思います。

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この記事を書いた人

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