ダイソーの「針穴をあけない!壁紙に貼れる壁紙用フック」については以前にもこちらで紹介しました。
私としてはタイトルの通り、清和産業の「くりぴたフック壁紙用」がダイソーで買えるということに驚いて、それをまんま世間に先んじて紹介しました。しかし、肝心の使い方をお伝えしていなかったので改めて使い方を紹介しつつ、100均などの石膏ボード壁用フック各種と比較してみたいと思います。
それではまず、ダイソーの「針穴をあけない!壁紙に貼れる壁紙用フック」の使い方から。
※この記事は2019年5月11日時点の情報に基づいています
ダイソー・壁紙に貼れる壁紙用フック
こちらがダイソーの「針穴をあけない!壁紙に貼れる壁紙用フック」のパッケージ。清和産業が作っているとはどこにも書いていませんが、おそらく「くりぴたフック壁紙用」と実質的に同じものということで間違いないと思います。
ラインナップは計3種類
ラインナップは計3種類で、今回ご紹介する耐荷重1kg(2個入り)のほか、同2kg(1個入り)、同500g(4個入り)があります。
フック裏面に接着剤を塗る
それでは早速、壁紙にフックを貼ってまいりましょう。フック裏面には渦巻き状の溝が彫られており、それに沿うように接着剤を塗っていきます。
接着剤1本でフック2個分使い切り
この接着剤は3週間以内に使い切ってしまわなければなりません(開封後は冷蔵庫などで保管)。容量2.5gの接着剤はフック2個分には足りないように見えて、ちょうど使い切れる量です。
ちなみに市販品の「くりぴたフック壁紙用M」はフック1個につき1.5gの接着剤が1本付属しており、1つずつ使うことができます。
30秒ほど壁紙に押さえつけて24時間放置
フックに接着剤を塗ったら壁紙に30秒ほど押さえつけて接着します。その後、24時間以上放置して初めて使用可能な状態となります。
「24時間も!」と思われるかもしれませんが、粘着式のフックも12時間以上や24時間以上放置する必要があるものがほとんどです。
簡単にペロリと剥がせる!
壁紙からフックを外すのは簡単です。まずポリエチレン製のフックの上部をめくり、それから固まったシリコンを剥がすだけ。多少、壁紙に糊残りしますが、指の腹で擦ればポロポロと剥がれます。壁紙が傷むことはありません。
もちろん、壁紙によっては損傷するリスクもあることでしょう。長期間に渡って使用していればなおさらです。
しかしながら、我が家では1年後に剥がして問題なかった実績があります。また、シリコンは変質しにくい素材なので、その点でも安心できると思います。
壁紙に貼れるフックのメリットとデメリット
メリット | 壁紙に穴が開かない |
---|---|
市販の「くりぴた」より安い | |
デメリット | 接着剤を開封後、3週間以内に使い切る必要がある |
再使用できない | |
接着後24時間放置する必要がある |
ここで一旦まとめます。ダイソーの「針穴をあけない!壁紙に貼れる壁紙用フック」はその名の通り、一般的な石膏ボード壁用フックなどと違って穴がまったく開きません。また、市販の「くりぴたフック壁紙用M」が1個あたり税込270円するのに対し(amazonにて2019/05/10現在)、ダイソーで2個入りを買えば1個あたり同54円で済むのですから安上がりです。
一方で、デメリットもあります。1個入りなら問題ないですが、2個入りと4個入りは3週間以内に使い切る必要があります。もっとも、使いきれなくても市販の「くりぴたフック」より割安ですが。
あと、フック本体は再使用可能なものの、接着剤を買い足さないと使えません。これもダイソーで買っちゃったほうが割安になります。
最後に、針などで穴を開けるタイプの石膏ボード用フックと違って、24時間以上放置する必要があります。小さな針穴でも気になる人ならこちらがオススメですが、それよりも手っ取り早さを求める人は小さいながらも穴をあけるタイプのほうが良いでしょう。
100均などの石膏ボード壁用フック
ダイソーの「針穴をあけない!壁紙に貼れる壁紙用フック」の使い方やメリット&デメリットについてはご理解いただけたかと思います。では、従来品の石膏ボード壁用フックと具体的にどう違うのか、比較してみましょう。
今回はダイソーなど100円ショップで販売されている4タイプに加え、ウェルスジャパンの「キズが超小さいフック」、東洋工芸の「ハイパーフックかけまくり」とも併せて比較したいと思います。なお、上写真の100均のフックは現在も販売されているものと同等品ですが、かなり以前に購入したものです。
ピン1本タイプ(カレンダーフック)
まずピン1本タイプから。割りと太めのピンを使用するので、抜くと穴は画鋲の痕くらいになります(写真右上)。爪先で押し込んでも完全にはふさがりません(写真右下)。
なお、斜め下に向けてピンを押し込む必要があるので、ハンマーで叩かないと刺さらないことがほとんどだと思います。
ピン3本タイプ(ハンマーで叩くフック)
針が3本突き出ている「ハンマーで軽くたたくだけフック」は画鋲程度の穴が3つ開きます。真正面から針を刺すためか、爪先で押してもほとんど誤魔化せません。
しかも、結構つよい力で叩く必要があります(苦笑)
ピン3本タイプ(石膏ボード用ミニフック?)
次は同じ3本ピンタイプでもピンがそれぞれ独立しているタイプ。もっともメジャーな石膏ボード壁用フックですね。
これはもっとも普及しているだけあって、穴3つでもそれほど目立ちません。写真で見ると爪先で整えた後でも穴が確認できますが、実際はほとんど気にならないレベルです。取り付ける際の力も比較的軽くて済みます。
ピン4本タイプ(ステンレスタフピンフック)
こちらもピンが4本独立しているタイプで、ステンレスタフピンフック。ピンが4本ともなるとさすがに面倒臭く感じます(苦笑)
下2本は斜めに打ち込むため、爪先で押せば比較的ごまかしやすいです。しかし、上2本は水平に打ち込むためか、誤魔化しにくい感じです。
スルガ・壁にピン跡が残りにくいピンフック
(2021/04/14追記)スルガの「壁にピン跡が残りにくいピンフック」はストッパーを外してピン2本もしくは3本を刺すタイプ。最初からピンが出ているタイプと違ってとても刺しやすく、おまけにピン跡を撮影するのが困難なほど穴が目立ちません。
100均でピンタイプの石膏ボード壁用フックを探すならこれが現状で最強と言えるのではないかと思います。なお、同じメーカーと思われる商品がダイソーでも「穴跡が目立たないピンフック」として販売されています。
東洋工芸・ハイパーフックかけまくり
続きましては100均ではなく、東洋工芸の「ハイパーフックかけまくり」。私が愛してやまないフックで、ワンプッシュで設置可能です。もっとも、サクッと刺さることもあれば、なかなか刺さらないこともありますが(苦笑)
それはさておき、かけまくりは引き抜くと壁紙が少し盛り上がる感じになります。写真で見ると多少目立つ感じがしますが、実際にはそれほどではないと思います。
ウェルスジャパン・キズが超小さいフック
最後にウェルスジャパンの「キズが超小さいフック」。こちらはピンではなくホッチキスで留めるかたちとなります。8本もホッチキス留めするのはちょっと面倒ですけど、文字通り針穴は超小さいです。
そのため、爪先で整えようとしてもほとんど変化はありません。
以上の通り、石膏ボード壁用フックは穴の数や大きさに若干の違いはあるものの、少なからず痕は残ります。その点、ダイソーの「針穴をあけない!壁紙に貼れる壁紙用フック」はまったく穴が開かないという点で大きなメリットと言えるでしょう。
ただし、壁紙の材質や状態にもよるので、一概に保証することはできません。また、接着剤を買い足さない限り繰り返し使えないというのもデメリットです。フックって、あとで取り付け位置を微妙に調整しないといけないことも多いので、その点では従来の石膏ボード用フックのほうが優れているとも言えるかと思います。
というわけで、それぞれのメリットとデメリットをよく理解したうえで、最適なものを選んでご使用ください!
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