クライアントの要望で天井突っ張り式のポールハンガーを設置したことが何度かあります。ただ、ぶっちゃけこういうのは微妙な商品です。
上写真のようにファッション小物やショルダーバッグを何点か掛けるくらいなら良いんですよ。しかし、コートやジャケットなどを目いっぱい掛けると、見た目が悪くなってしまいます。なので、洋服などかさ張るモノをメインに掛けたい場合はウォールハンガーを使った良いと思います。
天井突っ張り式のポールハンガーを使うなら、洋服などのかさ張るモノよりも小物を置くほうが適切です。しかし、これまでは冒頭の写真の商品のようにフック付きのものがほとんどでした。
その点で、今回ご紹介する平安伸銅工業の新商品は画期的と言えるでしょう。
※この記事は2024年11月21日時点の情報に基づいています
平安伸銅工業・tatecco(タテッコ)お部屋シリーズ
2024年11月20日に発売された平安伸銅工業の「tatecco(タテッコ)お部屋シリーズ」は、縦つっぱり棒と専用パーツを自由に組み合わせできる商品です。今年7月16日に発売された同キッチンシリーズに続くタテッコ第2弾という位置付けとなります。
ラインナップ
※価格は全て平安伸銅工業オンラインショップ楽天市場店の場合
タテッコお部屋シリーズは上記の通り、1900~3000mmで伸縮できる突っ張り棒をベースとして5つのオプションパーツが用意されています。
一般的なフックのようなものもありますが、基本的には洋服以外のモノを収納する前提のラインナップとなっています。また、何をどのように収納するのか明確にして自分で必要なパーツだけを選ぶスタイルのため、ついつい余計なモノを掛けたり置いたりする心配が少ないと思います。
なお、お部屋シリーズは従来のキッチンシリーズと互換性がありません。
ドローアラインのお手軽版
タテッコお部屋シリーズはもっとも安価な「わっかのフック」ひとつをセットするだけでも税込3,773円と決して安くはありません。冒頭の天井つっぱり式ポールハンガーが4千円程度であることを考えればなおさらです。
一方で、平安伸銅工業の「DRAW A LINE(ドローアライン)」なら突っ張り棒だけで税込7,590円、フックをひとつ付ければ1万円近くになります。それに比べれば手頃な価格で、気軽に使いやすいと思います。
DIYが苦手な人にオススメ
タテッコお部屋シリーズなんてなくても、従来から販売されている「ラブリコ2×4アジャスター」などを使ってDIYすれば良いんじゃないかと考える人もいらっしゃるかと思います。しかしながら、2×4材をカットするのが面倒だったり、いかにもDIYしたというゴツゴツした雰囲気が苦手な方もいらっしゃることでしょう。そんな方にこそタテッコお部屋シリーズはオススメと言えるんじゃないかと思います。
ウッドショック以降、2×4材などの木材はかなり値上げされていますから、既製品のタテッコお部屋シリーズを買ったほうが割安ということもあるかと思います。コスパ、タムパ両面で、合理的な商品と言えるのではないでしょうか。
室内つっぱり物干しも同時発売
タテッコお部屋シリーズが魅力的な商品であることは理解できても、困っているのは洋服の収納と言う方もいらっしゃるかと思います。そんな方のために「室内物干しシリーズ」が同時に発売されています。
こういうのは以前から平安伸銅工業でも「ワンタッチ室内物干しハンガー TMH-5」などが販売されています。それと比べてどう違うのかというと、フックの部分がシンプルです。丸穴と長穴に分かれているので、長穴には薄手のシャツをたくさん掛けたり、厚手のダウンジャケットを2~3枚掛けたりすることもできます。
見た目がシンプルだと、部屋に設置しても生活感が出にくいはずです。また、枝分かれした複数のフックに洋服を掛けるよりも、まとまりが良いと思います。
なお、室内物干しシリーズには上記の3段タイプのほか、1段タイプ、2段タイプ、専用の竿も用意されています。クローゼットのように大量に洋服を掛けたい場合は、それらを選ぶと良いでしょう。
という感じで、今回はタテッコお部屋シリーズを紹介しました。
ぶっちゃけ、これがなくても他の商品で間に合うじゃないかというところはあろうかと思います。しかしながら、従来の天井つっぱり式ポールハンガーではフックが多すぎるし見た目も悪くなりがちだとか、DIYは苦手とか、様々なニーズがあります。既製品でカスタマイズも容易なタテッコお部屋シリーズのほうが適している方は意外と多いと思います。
リビングだけでなく、玄関、子供部屋、寝室、書斎など、使える場所も様々。設置スペースも少なくて済みますから、どこにでも設置できます。気軽に試しやすい商品と言えるのではないでしょうか。
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