わたくし収納マンは昨今のDIYブームを歓迎する一方で、否定的に見ているところもあります。その理由は主に3つです。
まずひとつは、ほとんどが「ハリボテ」だということ。写真で見るとフォトジェニックで素敵に見えますが、実物を見たら安普請にしか見えないだろうなーと感じることが多いです。うかつに棚の上にモノを置いたらすぐに変質するだろうと思われるものも少なくありません。
また、たとえば「BROOKLYN」とか書いているのがちょっとアレです(苦笑)「SUGAR」や「SALT」くらいならまだ実用性もあって良いですけど、「西成」や「東住吉」じゃダメな理由がよく分かりません。
最後に、どう考えたってコスパが悪いです。共働きが一般化し、家事に時短が求められることが増える中で、手間やコストの無駄だと感じるDIYの事例が多いです。
もっとも、趣味にコスパを求めるなんてナンセンスですし、外に出れば下品な車はたくさん走ってますからインテリアについても推して知るべし。ハリボテじゃなくてプロの大工も唸るようなDIYerさんもいます。
ともあれ、そういう考え方の私はついつい合理性を第一に考えてカラーボード(化粧合板)を使いがちです。天然木を使うと切断面の処理とか塗装が面倒ですから。しかし、カラーボードではどうしても安っぽく見えてしまうという問題があります。
そんな悩みを解決できる、合理的でコスパが良くてスマートなDIYの材料が平安伸銅工業から発売されました!
平安伸銅工業 ・パイン集成材棚板
平安伸銅工業 がこのたび販売を開始した「パイン集成材棚板」は、基本的には「ラブリコ・ナゲシレール」や「Weekend Workshopシェルフフレーム」シリーズに最適なサイズにカットされたものだと思われます。
カラーは3色あり、ナチュラルな「木目」は無塗装、ダーク系の「BRIWAX」は同名のワックスを塗っています。「ホワイト」はそのまんま白い塗装ですが、どんな塗料かは不明です。
塗装済みでコスパ良し
DIYで板を1枚塗装するだけでも塗料は1缶以上用意する必要があります。少ないと割高だし、足りなければまた買いに走らなければなりません。余って放置すれば固まったり変質する恐れもあります。
一般的な塗料なら刷毛などの道具も必要。ワックスでもヤスリくらいは用意しないといけません。塗料を2~3度重ね塗りするには手間も時間も掛かりますし、オイル塗装だって本気でやるなら何度もヤスリ掛けしないといけないので大変です。
その点、カット済み&塗装済みのパイン集成材棚板なら、手間やコストの面で不安がなく、実際に合理的です。ナチュラルな無塗装ならちょっと価格が抑えられているというのも良心的だと思います。
サイズ&価格一覧
サイズ(mm) | 税込価格 | ||
---|---|---|---|
木目 | ホワイト | BRIWAX | |
600×150×15 | 891円 | 1,190円 | 1,190円 |
600×100×15 | 640円 | 891円 | 891円 |
400×150×15 | 640円 | 840円 | 840円 |
400×100×15 | 441円 | 591円 | 591円 |
ホームセンターでパイン集成材を買うと、600×300×18mmで1,000円くらいというのが一般的です。そう考えると平安伸銅工業のパイン集成材棚板は割高であることに間違いありませんが、塗料のコストや塗装の手間を考えれば割安だと思います。
また、サイズについても「Weekend Workshopシェルフフレーム」シリーズなどで使いやすい大きさにカットされているので手間がありません。
塗装まで自分でやってこそDIYの醍醐味だと考える人ももちろん多いと思いますが、私のように合理性ばかり考えているツマラナイ人間もいます。また、自宅には塗装をする場所がないという方だっていることでしょう。そういう背景を考えると、カット済み&塗装済みのパイン集成材棚板はDIYの間口を広げるのに大いに役立つと思います。
カラーやサイズのラインナップも豊富ですし、価格もお手頃。奥行100~150mmの板なら平安伸銅工業のDIYパーツ以外にも使えますから便利で良いのではないでしょうか。
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