家具の転倒防止策には様々な方法があります。昔ながらの定番「ふんばる君」のほか、壁に貼り付ける「スーパータックフィット」、無印良品のスチールユニットシェルフやドウシシャのルミナスラックのように専用の突っ張りパーツを使うという方法もあります。
しかし、もっともメジャーなのは家具と天井のすき間を突っ張るタイプのものでしょう。ですがこれは天井を持ち上げてしまってあまり効果が期待できない場合があるだけでなく、見た目がちょっと残念という問題がありました。
「放っておいても売れるから平安伸銅工業もアイリスオーヤマもそんなこと気にしないのねー」と思っていたのですが、平安伸銅工業がやってくれましたよ!
※この記事は2020年6月15日時点の情報に基づいています
平安伸銅工業・家具転倒防止ポールUEQ
こちらがインテリア性を大幅に改善した平安伸銅工業の「家具転倒防止ポールUEQ」です。
と言っても、「昔からこんな感じじゃない?」と思われるかもしれませんね(苦笑)ですが、よく見比べてもらうと違いが分かると思います。
従来品(REQ)との比較
こちらが従来品の「突ぱり耐震ポールREQ」です。両者を比較すると、以下のような違いが見て取れます。
- 上下の接地面がスクエア&フラットな形状に
- 長さ調節ネジが目立たず回しやすい形状に
- 質感は光沢を抑えたマット調に
実は違いはこれらにとどまりません。ほかにもブラッシュアップされているポイントがあるのです。
ブラック色の追加
これまで突っ張り式の家具転倒防止ポールと言えば、ほとんどがホワイトで、ほかにはナチュラル色が少しある程度でした。しかし、そこにまさかのブラック色の投入。言われてみれば最近はインダストリアル風などブラック系のインテリアも増えていますから、「待ってました!」という声も少なくないことでしょう。
ホッチキスでより強力に固定!
しかも、ここからがスゴイ!なんと付属のパッドにホッチキスでステープルを打ち込むことで、つっぱりポールがズレないように安定させることができるようになったのです!
もちろん天井が石膏ボードでできていることが前提ですが、これは助かりますねー。
あて板を固定して面で支えることも可能!
冒頭でも触れましたが、突っ張り式の家具転倒防止ポールは天井を持ち上げてしまうことがあるのが難点です。しかし、「点」ではなく「面」で支えればそのリスクは抑えられるかもしれません。
平安伸銅工業の新しい家具転倒防止ポールUEQはあて板を木ネジで固定することで天井を「面」で支えることができるようになっています。ネジ穴を設けただけと言うと身も蓋もありませんが、この些細な改善はとても偉大です!
以上のように家具転倒防止ポールUEQはインテリア性が改善され、ブラック色も追加されただけでなく、機能性も大幅にアップしています。amazonでの価格を見る限り価格もアップしていますが、発売から少し時間が経てばその差もなくなっていくのではないでしょうか。と言うより、もはや従来品を併売する必要はないと思います。すべての面で改良されているので、順次、新商品に切り替えていくものと思われます。
なお、耐圧は新旧で変わらず200kgとなっています(公的機関による圧縮試験結果による)。また、取り付け高さは27~100cmまでで4サイズです。最適な大きさのものをチョイスして設置してください。
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