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無印良品「硬質紙ファイルボックス」は丈夫だけどニトリのほうが良いかも

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収納グッズの定番と言える無印良品の「ポリプロピレンファイルボックス」。今月3日に値上げされ、最大51%も価格がアップしました。ニトリとの価格競争の末に安くなりすぎていただけとは言え、さすがにこの価格ではしばらく手を出せそうにありません。

無印良品も私のような小市民が買い控えることは想定していたのでしょう。従来の価格で、材質を硬質紙に変えたファイルボックスを発売してきました。

※この記事は2023年2月16日時点の情報に基づいています

 

無印良品・硬質紙ファイルボックス

無印良品「硬質紙ファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー」と「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー」

こちらが新商品の「硬質紙ファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー」と、従来からある「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー」です。さて、どちらが硬質紙かお分かりになるでしょうか。

左が硬質紙なのですが、店頭で並んでいるのを見ると、マジで分かりません。いま手元にあるのを見ても、一瞬どちらか分からなくて戸惑うほどです。つまり、とても紙でできているとは思えないほどクオリティーが高いのです。

よく見ると「紙」

無印良品「硬質紙ファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー」と「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ・A4用・ホワイトグレー」の違い

とは言え、よく見れば違いは分かります。硬質紙のほうは口の縁を貼り合わせています。また、穴のところは厚紙の断面が見えます。そのほか、ラベルシールを貼っている横の辺と、底面に、貼り合わせているところがあります。

ちなみに、全体の厚みは硬質紙が3.0mmに対し、ポリプロピレンは2.0mm。重量は436gに対し、490gとなっています(いずれも収納マン実測)。ブラインドテストをしても分からないレベルの違いです。

シールを剥がしても問題なし

無印良品「硬質紙ファイルボックス」は表面に貼ったシールを剥がしても問題なし

硬質紙ファイルボックスの主原料は紙ですが、表面塗装はポリプロピレンです。そのため、触っても従来品と違いが感じられないのですね。

また、値札はもちろん、ガムテープを貼ってもキレイに剥がせます。もっとも、時間が経つとキレイに剥がれないかもしれませんが。

水はさすがにNG

無印良品「硬質紙ファイルボックス」は水はさすがにNG

表面がポリプロピレンなら水を掛けても大丈夫かもしれないと思って試してみたところ、期待通り水を弾きました。しかしながら、貼り合わせた部分から染み込んでしまったので、基本的には「汚れに強い」という程度と考えたほうが良さそうです。

実はPPよりも頑丈

無印良品「硬質紙ファイルボックス」は実はポリプロピレンよりも頑丈

所詮は紙と侮ることなかれ。ファイルボックスの口のほうに2リットルのペットボトルを乗せて凹み具合を比べてみたところ、硬質紙のほうはポリプロピレンよりも凹みませんでした。このことから、硬質紙のほうがポリプロピレンよりも丈夫と言えるのではないでしょうか。

硬質紙の上にPPの積み重ねは可能

無印良品「硬質紙ファイルボックス」の上にポリプロピレンの積み重ねは可能

ポリプロピレンファイルボックスは積み重ねができるように底面に出っ張りが設けられていますが、硬質紙のほうは底面がフラットです。そのため、ポリプロピレンの上に硬質紙を積み重ねることはできませんが、硬質紙の上にポリプロピレンを重ねることは可能です。

もちろん、硬質紙の上に硬質紙を重ねることはできません。重ねてもすぐにズレて落下しやすくなります。

個人的にはニトリのほうが買い

販売店無印良品ニトリ
商品名硬質紙PPNオール
ファイルボックス・スタンダード390円590円349円
ファイルボックス・ワイド590円790円549円
ファイルスタンド・スタンダード390円590円349円
ファイルスタンド・ワイド590円790円549円

※Nオールの価格は通常価格

このように、無印良品の硬質紙ファイルボックスは「所詮は紙」などと侮れない出来栄えです。紙製品って相当ロットがまとまらないと逆にコストが高くつきますから、中国の方が人海戦術で一生懸命に作ってくれていることも考えると、無印良品の努力には頭が下がる思いです。

しかしながら、ほぼ同じ価格でポリプロピレンでできた日本製のファイルボックスがニトリで買えるわけです。なので、個人的には別に硬質紙でできた中国製のファイルボックスを買う必要はないかなと思います。

 

ともあれ、正直ここまで完成度が高いとは思っていませんでした。ムジラーはもちろん、プラスチックは悪だと思ってらっしゃる方にとっては、硬質紙ファイルボックスは良い選択肢となるのかもしれません。

ちなみに、硬質紙ファイルボックスの発売と同時に、再生ポリプロピレンを使用した「ポリプロピレンファイルボックス・ダークグレー」の販売が開始されています。こちらは同じくリサイクル原料を使用したニトリの「A4ファイルケース Nオール(ブラック)」とほぼ同じですが、Nオールのブラックが他の色よりもちょっと硬いを感じるのに対し、無印良品のダークグレーは従来色と同じ硬さです。

エコロジーとエコノミーの両立は人知れず苦労が多いと思いますが、両社ともに今後も頑張って欲しいものですね。

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