徹底比較!アイリスオーヤマの人感センサー付き小型LEDシーリングライト

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わたくし収納マンの新居はコスパを追求するため、来客の目に触れないところはダウンライトを埋め込みませんでした。特に人感センサー付きのダウンライトは1万円以上もするうえに、寿命を迎えた場合は電気工事士に交換を依頼する必要があるので高コストです。一方、市販の人感センサー付きの小型シーリングライトなら2~3千円台で購入することができ、設置も交換も容易です。

現在、人感センサー付きの小型LEDシーリングライトでシェアを握っているのはアイリスオーヤマです。ラインナップが豊富でありがたいのですが、LED照明についてそれなりの知識がある私でも違いが分かりにくくて難儀しました。知識のない方ならなおさら戸惑うことでしょう。

そこで、アイリスオーヤマの人感センサー付き小型LEDシーリングライトを片っ端から買って比較してみることにしました。

※この記事は2020年3月20日時点の情報に基づいています(2023年9月17日一部更新)

※文中はすべて2020/03/20現在のアイリスプラザでの税別価格

※amazon等の価格を併記しました(2023年9月17日)

 

アイリス人感センサー付きライト比較

アイリスオーヤマ・人感センサー付き小型LEDシーリングライト6種 徹底比較

こちらがこのたび買い揃えたアイリスオーヤマの人感センサー付き小型LEDシーリングライト全6種です。より正確に申しますと、種類は3つで、それぞれ光束(ルーメン)やサイズが異なるものが含まれています。

また、上の列の右側は人感センサー付きではなく人感センサー無しのものを間違って買ってしまいました(苦笑)しかしながら、それ以外のスペックは同じはずなので、以下は人感センサー付きのものだという前提で話を進めたいと思います。

薄形2000lm・SCL20DMS-UU

アイリスオーヤマの人感センサー付き小型LEDシーリングライトでもっとも売れていると思われるのが2000ルーメンの薄形です。発売は2018年12月頃。今回は昼光色の「SCL20DMS-UU」を購入しましたが、昼白色の「SCL20NMS-UU」、電球色の「SCL20LMS-UU」もあります。いずれも税別2,980円。1200ルーメン600ルーメンのものもあります。

メタルサーキット2000lm・SCL20DMS-MCHL

薄形と並んで主力となっているのがメタルサーキットシリーズです。こちらも発売は2018年12月頃。薄形と比較した場合のメリットが分かりにくいため多くの方が薄形を選んでいるというのが現状ではないかと思います。今回は昼光色の「SCL20DMS-MCHL」を購入しましたが、昼白色の「SCL20NMSMCHL」、電球色の「SCL20LMS-MCHL」もあります。いずれも税別2,500円。

メタルサーキット1200lm・SCL12NMS-MCHL

前述の半分近い光束を放つメタルサーキットシリーズの1200ルーメンタイプ。今回は昼白色の「SCL12NMS-MCHL」を購入しましたが、昼光色の「SCL12DMS-MCHL」、電球色の「SCL12LMS-MCHL」もあります。いずれも税別2,580円で、なぜか2000ルーメンよりも80円高いです。なお、2000ルーメンと1200ルーメンの間には1600ルーメンタイプ(税別2,500円)もあります。

メタルサーキット600lm・SCL6DMS-MCHL

さらに半分の光束を放つメタルサーキットシリーズの600ルーメンタイプ。今回は昼光色の「SCL6DMS-MCHL」を購入しましたが、昼白色の「SCL6NMS-MCHL」、電球色の「SCL6LMS-MCHL」もあります。いずれも税別1,800円です。

導光板タイプ1500lm・SCL-150DMS-LGP

こちらは2019年12月に発売されたばかりのハイエンドモデル。導光板を使うことでインテリア性を高めています。価格も高くて1500ルーメンで税別4,300円となっています。今回は昼光色タイプを購入しましたが、電球色タイプ(SCL-150LMS-LGP)もあります。

導光板タイプ750lm・SCL-75DMS-LGP

同じく最新のハイエンド導光板タイプで、こちらは750ルーメンの小型版。価格は税別3,600円で、ほかに電球色タイプ(SCL-75LMS-LGP)も用意されています。

品番は最初の「SCL」がすべて共通で、次に続く数字はルーメンを示し、その次の3文字のアルファベットは「DMS=昼光色」、「NMS=昼白色」、「LMS=電球色」となっているようです。なお、人感センサーが付いていないものは「MS」がありません。また、末尾は「UU=薄型」、「MCHL=メタルサーキット」、「LGP=導光板タイプ」となっています。

上記6モデルの照度の比較

アイリスオーヤマの人感センサー付き小型LEDシーリングライト6モデルの照度を比較

まずは上記6モデルの照度を比較してみたいと思います。すべて同じ条件で、外光を遮断した3畳のウォークインクローゼットで、照明器具直下と約1.5m離れた地点で照度を測定しました。なお、測定高さは床から1mです(天井高は2.4m)。

一般的に3光色の中では昼白色(温白色)がもっとも明るいですが、そこは微妙な誤差の範囲内としてご理解いただければと思います。また、あくまで簡易な照度計を用いての計測ですので、正確性は十分でないこともあらかじめご了承ください。

照度は概ね光束に比例

タイプ 品番 光色 光束 直下照度 1.5m照度
薄形 SCL20DMS-UU 昼光色 2000lm 435lx 105lx
メタル SCL20DMS-MCHL 昼光色 2000lm 450lx 110lx
SCL12NMS-MCHL 昼白色 1200lm 260lx 60lx
SCL6DMS-MCHL 昼光色 600lm 130lx 30lx
導光板 SCL-150DMS-LGP 昼光色 1500lm 270lx 75lx
SCL-75DMS-LGP 昼光色 750lm 160lx 35lx

照度を測定した結果は上表の通りとなりました。照明器具の直下、そこから1.5m離れた地点でも、概ね光束と照度は比例していると言えます。

また、薄型はメタルサーキットシリーズよりも若干暗いと言えますが、ほとんど変わりません。誤差の範囲内と言えるレベルです。

導光板タイプは導光板を介して光を拡散しているためか、1.5m地点でも照度が落ちにくいようです。ただ、こちらもメタルサーキットシリーズと比べて特に変わらないとも言えます。

つまるところ、性能的にはどれも大差ないと言えそうです。

 

それぞれの適応畳数は?

光束と照度が概ね比例し、それぞれのタイプによって明るさも変わらないのであれば、基本的に大きな部屋には光束(ルーメン)が大きなものを選び、そうでない場合は小さな光束のものを選べば良いだけです。しかしながら、およそ一般消費者には部屋の広さに対してどれくらいの光束が必要かというのは見当もつかないと思います。

そこで、出来立てホヤホヤの収納マンの新居の埋込式ダウンライトの照度を測ってみました。いずれも大光電機のLEDダウンライトです。

ダウンライトの光束と照度の一例

白熱灯相当 品番 光色 光束 直下照度 設置場所
100W DDL-5104YW 電球色 710lm 180lx 玄関(2畳)
DDL-5104AW 昼白色 760lm 190lx 洗面所(2畳)
60W DDL-5102YW 電球色 440lm 180lx トイレ(1畳)

電球色と昼白色が混在していますが、大差はないでしょう。白熱灯相当で100Wでも60Wでも埋込式ダウンライトは概ね直下照度は200ルクス弱と考えて問題ないと思います。

光束に応じた適応畳数の目安

光束 適応畳数
2000lx 3畳
1200lx 2畳
750/600lx 1畳

先に測定した照度の結果から、750ルーメンや600ルーメンのシーリングライトは1畳程度が妥当と考えられます。実際、0.75畳のシューズクローゼットに600ルーメンのシーリングライトを設置したところ、少し明るすぎるくらいに感じました。

また、一般社団法人日本照明工業会が定めているLEDシーリングライトの適応畳数一覧によると、4畳半までの広さなら照度は2,200~3,199ルーメンとなっています。2,000ルーメンはそれ未満なので、およそ3畳程度が目安と考えられます。新居の6畳間(土間収納)に2,000ルーメンのシーリングライトを2台、3畳のウォークインクローゼットに2,000ルーメンを1台設置したところ、ちょうど良いと感じました。

1,200ルーメンはその中間で2畳程度が妥当と考えられます。新居では1,200ルーメンのシーリングライトを2畳のドライルームに設置してちょうど良い感じです。

なお、これらの小型シーリングライトには調光機能が付いていないので、大は小を兼ねるという考え方はできません。暗いよりは明るいほうがマシとは言えるものの、過剰に明るいのは心身に少なからず負担を与えるので注意したいところです。

 

薄形のメリットは…?

薄形とメタルサーキットの比較

基本的に設置する部屋の広さに応じた光束のシーリングライトを選べば良いのであれば、あとはどのシリーズを選ぶかという問題だけです。

2000ルーメンの場合、薄形は厚みが約40mm、直径は約206mm。メタルサーキットは厚みが約54mm、直径が約200mmとなっており、数字以上に薄型は薄く感じられます。

しかしながら、いずれも薄型ローゼット以外に設置する場合は天井と器具の間にアダプターを挟む必要があるため、薄型はむしろ不細工に感じてしまいます。薄型はツヤあり、メタルサーキットはツヤなしで、メタルサーキットのほうが上品に見えます。個人的にはメタルサーキットのほうが良いと感じました。

 

導光板タイプはオシャレだけど…

導光板タイプとメタルサーキットの比較

導光板タイプは確かにオシャレなのですが、中央の光らない部分がかえって目立つのが難点です。メタルサーキットシリーズに比べると実売価は2倍前後の価格で値引きもほとんどないため、非常にコスパが悪く、それだったらメタルサーキットで十分かなーと個人的には思ってしまいます。

 

導光板タイプのほうが反応が正確?

人感センサーが反応するエリアはどれも同じということになっています。しかしながら、薄形やメタルサーキットのほうが良くも悪くも反応しやすく、導光板タイプのほうが一歩踏み込まないと反応しない感じがします。

これは好みと言うか、設置場所次第でしょうね。

 

以上の通り、アイリスオーヤマの人感センサー付き小型LEDシーリングライト6モデルを比較してみました。

結構な額を投資して、相当な時間もかけて調査しましたが、それぞれのシリーズで明るさに大きな違いがなかったというのはトホホでした(苦笑)しかしながら、2000ルーメンで3畳、1200ルーメンで2畳、600~750ルーメンで1畳が目安ということに確信を持てたことは大きな収穫だったと思います。

また、デザイン面では薄型のほうがスッキリして見えるのかなとか、導光板タイプのほうが高価だけどオシャレなのかなと思いましたが、個人的にはメタルシーリングライトのほうが良いんじゃないかなと感じました。点灯すればデザインなんてどれも大きく変わりませんし、ましてや天井なんて身長が高い私でもほとんど見ません(苦笑)

というわけで、私の苦労の成果が少しでもお役に立てれば幸いです。くれぐれも人感センサー付きと無し、光色や光束に気を付けてお買い求めください。

2023/09/19追記:オーム電機からもセンサー付きLEDミニシーリングライトが発売されています。430、710、1350ルーメンの3タイプ。アイリスオーヤマのメタルサーキットと同等の大きさながら薄型で、表面がツヤツヤしていてガラス質な雰囲気です。価格が手頃で良いのではないでしょうか。

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